【言語聴覚士】内定前後の流れ|不安がある場合の対処法も
言語聴覚士は幅広い分野で活躍しており、病院・クリニックをはじめとする医療機関のほか、介護・福祉や教育といった分野でも、その需要が高まっています。そのため、言語聴覚士が転職活動を行う場合は、働きたい分野を決めた上で情報収集を行い、自分に合った施設を探す必要があるでしょう。
また、言語聴覚士の方が希望の職場で働くには、転職活動の際に心がけるべきポイントがいくつかあります。現職を円満に退職するために、内定前後にやるべきことも押さえておいたほうがよいでしょう。
この記事では、言語聴覚士の転職活動を取り上げ、「仕事探しから内定までの流れ」と「内定から入職までの流れ」について、詳しく解説します。あわせて、内定前後の手続きに不安がある場合の対処法も説明するので、ぜひご覧ください。
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目次
【言語聴覚士】仕事探しから内定までの流れ
言語聴覚士が納得できる転職先を見つけて内定をもらうためには、事前の準備がとても大切です。
しかし、転職経験がない方の場合は、「何から始めればいいのだろう」「どういう順番で進めて行けばいいのだろう」といった不安を感じてしまうのも事実。転職活動をスムーズに進めるためにも、まずは活動の流れを把握することから始めましょう。
ここでは、言語聴覚士の転職活動における「仕事探しから内定までの流れ」について詳しく解説します。
希望分野の決定
まずは、言語聴覚士として働きたい分野を決めましょう。
前述したように、言語聴覚士は医療機関だけでなく、介護・福祉施設、保健施設、教育機関など幅広い分野で活躍しています。日本言語聴覚士の調査によると、言語聴覚士が所属する職場は、医療機関が最も多く、次いで介護老人保健施設、特別養護老人ホームなどの介護・福祉施設となっています。
(出典:日本言語聴覚士協会「言語聴覚士とは」/https://www.japanslht.or.jp/what/)
希望の分野を決めるにあたっては、自分の得意分野や身につけた知識・スキル、キャリアプランなどを踏まえて、「自身の思い描く理想の働き方はどのようなものか」「理想をかなえるにはどの分野が合っているか」を明確にしておくことが重要です。
また、内定をもらって働き始めたときに、「思っていた職場と違う」とミスマッチを感じることのないように、勤務地や待遇・条件などの希望もきちんと決めておく必要があるでしょう。
情報収集
希望する分野が決まったら、該当する施設に関する情報収集を行います。希望とマッチする求人をピックアップした上で、公式サイトやクチコミを利用してできるだけたくさんの情報を集めましょう。
このときに気をつけたいのは、条件を絞りすぎないことです。すべてが理想通りの求人を探すのはなかなか難しいので、譲れない待遇・条件を決めておくと転職活動がスムーズになるでしょう。
施設見学
希望に合う職場が見つかったら、施設見学を行いましょう。施設見学をすることで、求人情報ではわからなかった施設の雰囲気や、患者さま・利用者さまの様子が見えてくるはずです。
また、施設を見学することで、自分が実際に働いている姿もイメージしやすくなります。自分の働いている姿をイメージした上で施設を選べば、入社後にギャップを感じることも少なくなるでしょう。
施設見学を行うときは、施設に対して失礼のないようにすることが大切です。限られた時間内で必要な情報を得るためにも、質問リストを作成するなどの準備をしておきましょう。
採用試験
働きたい施設が見つかったら、求人に応募して採用試験に臨みます。施設によって採用試験の内容は異なりますが、筆記試験や面接、適性検査などを実施するのが一般的です。なかには、採用試験に小論文を採用している施設もあるので、応募先でどのように選考が行われるのかを調べて、事前に対策を行いましょう。
なお、面接はほぼすべての施設で行われています。言語聴覚士は患者さまや利用者さまの機能回復を支援・サポートをする専門職であり、「人」を相手にする職業であるため、面接でも積極性や清潔感、コミュニケーション能力が重視されます。その点を意識して臨みましょう。
面接で聞かれる内容は一般企業とさほど変わりがなく、自己紹介や志望動機、転職理由、キャリアプランなどについてのやりとりが行われます。事前に面接練習を行い、当日はスムーズに答えられるように対策しておいてください。
見られやすいポイント・よくある質問例も
【言語聴覚士】内定から入職までの流れ
新卒の方やすでに前の職場を辞めている方の場合、内定が出た後は内定先の指示に従って入職準備を進めましょう。手続き・作業で疑問に感じることがあれば、内定先に相談すれば問題ありません。
一方、医療機関などで言語聴覚士として勤務している方は、「現在の職場を退職する手続き」と「内定先に入職する手続き」を並行して進めていく必要があります。以下では、このケースに該当する言語聴覚士の方に向けて、内定から退職・入職までの流れを解説します。行うべきことは意外に多いので、余裕をもって手続きを進めましょう。
退職の意思表示
内定が出て正式に入社を承諾した時点で、現在の職場に退職の意思を伝える必要があります。退職の意思は退職希望日の1〜2か月前に、直属の上司に伝えるのが一般的です。ただし、就業先によっては、退職までに必要な期間が決まっている場合もあるので、事前に就業規則などで確認しておくとよいでしょう。
退職の意思表示をする際の注意点として挙げられるのは、「繁忙期を避ける」ということです。忙しい時期だと、思うように退職手続きが進まない場合もあるので注意してください。
また、退職の理由を伝えるときには、「前向きな理由」を伝えることが大事です。今の職場に不満があるからといって、それを正直に伝えてしまうとよい印象を持たれません。円満に退職するためにも、「キャリアアップしたい」「家庭の事情でやむを得ず」など相手が納得しやすい理由を伝えましょう。
退職日・入職日の決定
退職を承諾してもらったら、上司や人事担当者と相談しながら退職日の調整を行います。ここでのポイントは、「退職日は入職日よりも先に決める」ということです。入職日を先に決めてしまうと、現職の手続きがスムーズに進まなかった際、転職先に迷惑がかかる可能性があるので気をつけましょう。
ちなみに、退職日は入職日の前日にするのがおすすめです。退職から入職までに期間が空くと、自分で国民健康保険や国民年金に切り替える必要が出てきます。費用や手間を減らすためにも、退職から入職までの期間はなるべく空けないほうがよいでしょう。
同僚への報告・仕事の引き継ぎ
退職日が決まったら、同僚への報告や仕事の引き継ぎを行います。上司に伝えるより前に、同僚への報告を行うのは好ましくないので、気をつけてください。
患者さまや利用者さまに迷惑がかかることがないよう、職場の同僚にきちんと仕事を引き継ぐことも大事です。担当している業務は区切りのよいところまで行い、引き継ぎの必要がある情報については必ず後任者に伝えましょう。引き継ぎスケジュールは、退職日から逆算して決めてください。
書類関係の手続き
退職日の2週間前を目安に、退職願・退職届を提出します。書き方にルールはありませんが、職場によってはフォーマットが決まっている場合もあるので、あらかじめ上司に確認してください。退職願・退職届は直属の上司に提出します。
退職日が近づいてきたらデスクやロッカーの片づけを行い、出社最終日には社員証、制服などの備品や健康保険証を返却します。返却するものがわからないときは、上司や人事担当者に確認しましょう。
また、転職先で提出が必要な書類もあるので、以下の書類は忘れずに受け取ってください。
- ●離職票
- ●雇用保険被保険者証
- ●源泉徴収票
- ●健康保険被保険者資格喪失証明書
仕事内容や働く場所を解説
【言語聴覚士】内定前後の手続きで不安がある場合は?
ここまで紹介してきたように、言語聴覚士として転職活動を行う場合は、さまざまな手続きや作業が必要になります。そのため、転職未経験の方はわからないことや不安なこともたくさんあるでしょう。
手続きや作業が複雑で、「何をどのように行うべきかわからない」という場合は、転職活動をサポートする転職エージェントを利用するのも1つの方法です。
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まとめ
言語聴覚士の転職活動では、情報収集や施設見学をきちんと行った上で、希望に合った職場を探す必要があります。事前準備をおろそかにすると、働き始めてから「思っていた職場と違う」と感じてしまう可能性があるので注意しましょう。
働きたい職場の採用試験を受けて内定を得ることができたら、これまで働いてきた職場で退職の手続きを行います。ただし、この段階ではさまざまな作業が発生するため、「何をどのように行うべきかわからない」と感じる方も多いでしょう。
「内定前後の手続き・作業がわからない」という言語聴覚士の方は、マイナビコメディカルを活用してはいかがでしょうか。マイナビコメディカルでは、医療・介護業界に精通したキャリアアドバイザーが1人ひとりに寄り添った転職サポートを提供しております。転職活動に不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
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※当記事は2023年5月時点の情報をもとに作成しています
監修者プロフィール
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