【決定版】言語聴覚士(ST)とは?仕事内容や働く場所を解説

最終更新日:2021年10月12日
 公開日:2021年4月27日

言語聴覚士は、患者さんの言語機能や摂食・嚥下機能に関する課題を対象とし、機能評価やリハビリテーションなどを行うスペシャリストです。言語障害、聴覚障害、嚥下障害などの問題へ専門的にアプローチし、検査や評価を行い、患者さんの状態や必要性に応じて指導や助言、リハビリなどを実施していきます。日本においては比較的歴史の浅い職種ですが、徐々に活躍のフィールドが広がりつつあります。

言語聴覚士とは?

言語聴覚士(speech therapist:ST)は、人間にとって重要な「話す」「聞く」「食べる」といった機能に課題を抱える人に対して、専門的な評価やリハビリなどを行うことにより、社会復帰や自分らしい生活ができるよう支援します。医療や介護、教育の現場で活躍するリハビリ職のコメディカルとして頼りにされる存在です。

言語聴覚士の必要性は1960年代ごろから認識されるようになったといわれていますが、日本において国家資格となったのは1997年に言語聴覚士法が制定されてから。1999年に初めての国家試験が実施されて以来その数は増え続け、2018年現在で3万1,000人以上の言語聴覚士が活躍しています。

言語聴覚士の仕事内容とは?

話す:言語障害(発声障害)へのサポート

言語障害、聴覚障害、嚥下障害などの問題へ専門的にアプローチし、検査や評価を行います。その後、患者さんの状態や必要性に応じて、指導や助言、リハビリなどを実施していきます。医師や看護師、理学療法士、作業療法士はもちろんのこと、介護スタッフやケースワーカーなどの福祉専門職、教育専門職などとも連携し、チーム医療の一環として患者さんを支えていくのが特徴です。

聞く:聴覚障害へのサポート

難聴をはじめとする聴覚に関する障害を抱える人に対して、機能評価や訓練を行います。また、補聴器のフィッティングや人工内耳設置後のリハビリ、主に幼児期の患児に対する言語の獲得のサポートなどを担うこともあります。

食べる:嚥下障害へのサポート

加齢や障害などが原因で食べ物をうまく飲み込めなかったり、むせ込んだりする人に対して、咀嚼から嚥下までの一連の行為の中で問題になっている部分を明らかにしたうえで、嚥下反射を高めるための機能訓練などを実施します。食べ物を細かく切る、とろみをつけるなどの指導も行うこともあります。

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言語聴覚士が働く場所は?

日本言語聴覚士協会の調べによると、会員の約7割が医療機関で働いているそうです。大学病院や総合病院のリハビリテーション科、耳鼻咽喉科、形成外科、小児科などのほか、リハビリテーション専門病院などが主な勤務先となっています。

次いで多いのが保健・福祉施設で働く言語聴覚士です。具体的には、老人保健施設、特別養護老人ホーム、障害者福祉センター、小児療養センターなどが挙げられます。近年では、訪問看護事業所や訪問リハビリテーション事業所に所属し、患者さんの在宅での暮らしを支える言語聴覚士も増えています。教育機関における活躍の場が多いことも特徴で、中学校や特別支援学校などで言語発達の遅れに関する訓練・指導などを実施しています。

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言語聴覚士になるには?

言語聴覚士になるには、まず「言語聴覚士国家試験」の受験資格を得るために、高校卒業後に言語聴覚士養成課程のある大学・短大・専修学校(3~4年制)で学びます。また、一般の4年制大学を卒業している場合は、指定された大学・大学院の専攻科、あるいは2年制の専修学校を卒業することなどでも受験資格を得ることができます。在学中は、言語聴覚障害、高次脳機能障害、嚥下障害、聴覚障害などについて専門的に学ぶほか、医療現場などで臨床実習も行います。

「言語聴覚士国家試験」は、毎年2月に全国6都市で実施されます。試験は5肢択一の筆記試験で、午前中100問+午後100問の合計200問のうち、例年120点以上で合格となります。合格率は年度によってもばらつきがありますが、おおむね60~70%程度です。新卒者に絞った合格率は80%まで上がりますが、入念な対策が必要な試験であることは間違いありません。

言語聴覚士資格のまとめ

言語機能や摂食・嚥下機能に特化した言語聴覚士は、リハビリ職の中でも特に幅広い年齢層の患者さんに関わるといわれています。また、患者さんの人生を最期までサポートする役割を担うこともあり、大きな魅力と社会的意義がある仕事だといえます。

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