言語聴覚士に多い6つの退職理由|理想の職場を見つける方法も

最終更新日:2021年12月21日
 公開日:2021年10月25日

言語聴覚士(ST)は、言語や聴覚などの障害を持つ患者さんに対して検査やリハビリテーション業務を行う重要な職業です。高齢化が進む近年、言語聴覚士の需要はより高まっています。

言語聴覚士は、病院や介護施設などさまざまな施設で活躍できるものの、働き方はその施設により大きく異なります。実際に働き始めてから「思っていた言語聴覚士の働き方と異なった」と、退職や転職を検討する人も多くいるでしょう。

そこで今回は、言語聴覚士に多い6つの退職理由を、新人・ベテラン別に紹介します。言語聴覚士に向き・不向きはあるのか、理想の職場に転職するためにはどうすれば良いのか気になる人にも参考になれば幸いです。

【関連リンク】言語聴覚士(ST)を辞めたいと思ったときに考えるべきこと

【新人】言語聴覚士の主な退職理由

言語聴覚士の退職理由は、勤続年数1〜5年程度の新人と10年以上のベテランとで、傾向が異なります。新人言語聴覚士の退職理由には、主に下記3つが挙げられます。

  • ・配属先に関する悩み
  • ・周囲との人間関係に関する悩み
  • ・言語聴覚士の仕事自体に関する悩み

主に、職場環境や周囲の友人からの影響による退職理由が多い傾向です。ここからは、新人言語聴覚士の主な退職理由をそれぞれ詳しく説明します。

配属先が希望通りの領域ではなかった

言語聴覚士は、患者さんへのさまざまなリハビリ全般業務が専門です。しかし、働く施設や配属先によっては、リハビリの領域ではなく介護の領域がメインだったり、事務作業が多かったりと、希望通りの領域ではないケースも珍しくありません。

患者さんへの発声訓練などのリハビリ業務を得意としている言語聴覚士が、嚥下など介護業務を行うチームに配属された場合、自分自身の得意分野を活かすことができず、やりがいに感じられないこともあります。これによって、退職を決意する言語聴覚士の方も多くいらっしゃいます。

上司との人間関係がうまくいかなかった

新人期間のうちは、他の業界と同じく基本的に上司の指示を受けて動くこととなります。しかし、上司の教育方針が自分と合わないというケースも少なくありません。中には、場所を選ばずに叱責したり、他スタッフに悪口を言ったりする上司がいることも。

また、言語聴覚士はチーム医療の一員として仕事を行います。上司だけでなく、さまざまな業種の担当スタッフや患者さんと関わることとなるため、人間関係に悩むこともあるでしょう。人間関係の悪化は、言語聴覚士の退職理由としても比較的多い傾向です。

他の業界がよく見えた

言語聴覚士は、働く施設によっては数年働いても基本給が低いままだったり、スキルアップもできずやりがいを感じられなかったりすることもあります。一方で、周囲の友人は数年で昇格・昇給しているなどとなれば、「給料も低いし、言語聴覚士の仕事は楽しくない」と考えてしまうことも時にはあるかもしれません。

自身が日々身体的・精神的な体力を削られているからこそ、なおさら他の業界が魅力的に見えてしまい、言語聴覚士自体を辞めるという決意に至る方もいらっしゃいます。

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【ベテラン】言語聴覚士の主な退職理由

ここまで、新人言語聴覚士の主な退職理由を紹介しました。新人言語聴覚士の退職理由には、新人期間ならではの悩みが大きく関係していることがわかります。

同様に、10年以上働くベテラン言語聴覚士の退職理由も、経験があり業界を知っているベテランならではの悩みが大きく関係していることが特徴です。

  • ・給料に関する悩み
  • ・やりがいに関する悩み
  • ・仕事の負担に関する悩み

ここからは、ベテラン言語聴覚士の主な退職理由を、それぞれ詳しく解説します。

給料がなかなか上がらない

同じ施設に何年も勤続しているベテラン言語聴覚士の方は、ほぼ全ての業務を網羅していることでしょう。そして、ご自身の業務以外のところでも、新人の教育指導など多くの業務を任されることも少なくありません。人によってはやりがいを感じられる瞬間でもありますが、業務量が増えることで自身の給料と釣り合いがとれなくなると、ストレスを抱える要因になり得ます。

また、言語聴覚士は、医療業界・介護業界で活躍する他業種に比べて、やや給料が低い傾向があり、働く場所によっても給料が割に合わないと感じるケースもあります。

看護師 約492万円
臨床検査技師 約493万円
理学療法士・作業療法士
言語聴覚士・視能訓練士
約419万円

昇給制度が充実している大手総合病院などは勤続年数に比例して基本給が上がることも多々ありますが、中小民間施設などでは成果のみが給料に反映されるケースもあり、給料がなかなか上がらないことに悩む言語聴覚士も少なくありません。

ベテランと言われる勤続年数でありながら、自身よりも勤続年数の短い言語聴覚士の方が高い給料を受け取ることもあり、辞めたい気持ちが加速することも。

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現役言語聴覚士にインタビュー

やりがいが感じられなくなった

ベテラン言語聴覚士となると、施設内でのある程度の業務はこなせるようになるかと思います。しかし、基本的に特定の業務が中心となるケースも多く、新たな知識を取り入れたり生み出したりすることができなくなると、途端にやりがいを感じられなくなってしまいます。

意欲的な言語聴覚士の場合、やりがいを感じられなくなると、モチベーションの低下にもつながります。仕事が楽しいと思えないと、退職を検討するベテラン言語聴覚士も多くいらっしゃいます。

仕事がストレスになった

多くの経験ゆえの業務負担により、仕事を辞めたいと考える言語聴覚士の方は多くいらっしゃいます。ほぼ全ての業務をこなせるベテラン言語聴覚士は、人手不足となっている施設の場合、多くの業務を任せられることも多々あります。これまで得た経験を活かして人の役には立てるものの、任される業務が増えすぎると、体力面・精神面に負担がかかってしまうでしょう。

これらは働く職場環境によるものが大きく、負担がかかったまま働き続けると、やがて仕事自体がストレスとなってしまい、言語聴覚士自体を辞めたい気持ちにつながってしまうことも。

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言語聴覚士は向き・不向きがある?

ここまで、新人・ベテラン別に言語聴覚士のよくある退職理由を紹介しました。退職を決断する言語聴覚士は、仕事が向いていなかったのではなく、それぞれの身体面・精神面が大きく関係していると言えるでしょう。

では実際に、言語聴覚士に向き・不向きはあるのでしょうか。ここでは言語聴覚士に向いている方の特徴をご紹介します。
記載する項目に当てはまらなかったり、現時点で「自分は言語聴覚士に向いていないかもしれない」と感じていたりする方も、決して全員が言語聴覚士に絶対に向いていないというわけではありません。
言語聴覚士を志した理由や日ごろのやりがいを思い返すことで、新しい職場でもチャレンジできるはずです。

言語聴覚士に向いている人
・人(ヒト)に興味がある人
・協調性のある人
・根気強さのある人
・前向きに物事をとらえられる人
・チームで取り組むことが好きな人

言語聴覚士は、子どもから高齢者まで「言葉を話すことのできない患者さん」と関わることもあります。そのため、話す方のコミュニケーション能力以上に、「他者を理解しようとする積極的な態度」というコミュニケーション能力が必要になると言えるでしょう。

また、他人の気持ちを表情やしぐさで汲み取れる人は、言語聴覚士の仕事内容に適性があると言えるでしょう。さらに、リハビリは長期間行うことが基本なため、根気強く患者さんに向きあえる人も言語聴覚士がぴったりです。

反対に、患者さんの細かい変化に気付けなかったり、根気強さに自信がなかったりする人は、言語聴覚士の仕事がきついと感じることもあるでしょう。また、1人で黙々と作業をするというよりはチーム医療が基本となるため、協調性をもって仕事に取り組める方は言語聴覚士の適性があると言えます。

言語聴覚士が理想の職場に転職するためには?

言語聴覚士として働く中で「辞めたい」と感じた理由が、今回ご紹介したようなネガティブな内容の場合ももちろんあるかと思います。ただ、そこには「もっとこうしたい」といったポジティブな気持ちがあったのではないでしょうか。
不満の原因を探ることで、自分の仕事への価値観や本当にやりたいことが見えてくるはずです。
理想の職場に転職するために、下記のポイントを抑えておくとよいでしょう。

〇自己分析を行う
自己分析は、転職・就職を成功させるために必須です。これまでの経験で培ったスキルや長所・短所など、自分を客観的に見てみましょう。また、自己分析した内容をどのように面接官にアピールするかを考えることも大切です。

〇理想の職場に求める条件を決める
人材を募集している求人にむやみに応募しても、理想の職場に出会えることは難しいです。どのような環境で働きたいかをまず考え、理想の職場に求める条件をしっかり決めましょう。また、決めた条件に優先順位をつけることも大切です。

〇マイナビコメディカルを利用する
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まとめ

新人言語聴覚士の退職理由は、主に「配属先・周囲との人間関係・仕事」に関する悩みが大きく関係していることが特徴です。そしてベテラン言語聴覚士の退職理由は、「給料・やりがい・仕事の負担」に関する悩みが大きく関係しています。

言語聴覚士が活躍できるフィールドは、全国に数多く存在します。そのため、どうしてもきつい・辞めたいと考えたときは、思い切って転職を考えることも得策です。
転職には、余裕を持ったスケジュールで退職準備や面接対策をしっかり行うことがポイントになります。

1人で転職活動を進める際は、わからないことも多くつまずくこともあるかもしれません。
理想の転職先を見つけたい人や、1人で転職活動を進めることが不安な方でも、安心して就職・転職活動を進めることができるよう、マイナビコメディカルの専属キャリアアドバイザーが転職をサポートさせていただきます。
転職をお考えの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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