【実例あり】言語聴覚士の給料・年収の実情|現役言語聴覚士にインタビュー

更新日 2024年02月22日 公開日 2021年05月23日

#年収・給料 #情報収集 #転職検討/準備

あまり知られていない言語聴覚士の年収や給料。実際はどのような手当や待遇があるのでしょうか?高齢化社会が加速する中、今後ますます需要が高まる職種の一つとされている「言語聴覚士」にスポットを当てて、奨学金、学校、転職などの金銭面について現職の言語聴覚士3人に聞いてみました。リアルな言語聴覚士の給料事情をお伝えいたします。

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言語聴覚士の年収・給料について

言語聴覚士の給料・年収と就職状況

言語聴覚士の初年度は正規職員で年収300万円くらいの場合が多いようです。ここでは、実際に現役言語聴覚士として勤務している方々の給料を詳細な表にしました。

言語聴覚士の給料・年収詳細

言語聴覚士の給料・年収 A子23歳 経験1年目 B子43歳 経験3年目 C子31歳 経験8年目
年収 約350万円 約400万円 約450万円
内訳 基本給 22万円 24万円 25万円
資格手当 1万 1万 1万5千円
残業手当 なし なし なし
住宅手当 なし なし 1万円
賞与(夏) 35万円 35万円 40万円
賞与(冬) 35万円 40万円 40万円
その他手当 なし 1万5千円 2万5千円
備考 高校卒業後、言語聴覚士の養成課程のある3年制の専門学校を卒業。回復期リハビリ病院勤務。 一般の大学を卒業後企業に就職後、大卒2年課程の学校を卒業。療養型病院勤務。 養成課程のある四年制大学を卒業後、地方の急性期病院に就職。東京の回復期リハ病院へ転職。
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現役の言語聴覚士へインタビュー

実際に働いている言語聴覚士3名に、「お金」のことを中心にインタビューしてみました。現場の生の声を紹介いたします。

A子さん(23歳 女性 経験1年目 年収約350万)

A
はい、借りていました。現在は一生懸命返済中ですが、そこまで苦労しているということはないです。

A
コンビニや居酒屋などの飲食店で働いていました。同級生もほとんどしていましたね。でも4年生になると、実習や国家試験の対策、卒業研究などもあるので、みんな3年生の時には辞めていました。

B子さん(43歳 女性 経験3年目 年収約400万)

A
奨学金などは借りずに、貯蓄と退職金を充てました。ちょうど会社が早期退職を募っていたタイミングでもあったのでラッキーだった面はあります。アルバイトはしていませんでした。

A
はい、学校から言われていました。私の学校は3年制の夜間部もあったので、アルバイトをしながら通学する人は夜間部に行っていました。夜間部の友達は、介護施設での介護のバイトやリハビリ助手などのバイトをしている人が多かったです。

A
私はダウンしましたね。友達に聞いてもみなさん同じくらいか、ダウンした人がほとんどでした。そのあたりは、私は覚悟をしていたので後悔はしていません。

A
前職はとにかく時間的に不規則だったので、そのあたりは大きく改善されました。あとは、接待などの飲み会がほとんど無いので、自由な時間は増えました。だけど、その分勉強しないといけないことが沢山あって、それは想像以上ですね。「あ、やばい先輩の言っていることが全くわからない」みたいなことは沢山あります。休みの日に研修会に自費で参加したりして、だからこの業界で働く人は心から素晴らしいなぁと思っています。

C子さん(31歳 女性 経験8年目 年収約450万)

A
急性期病院での仕事にはやりがいを感じていたのですが、慌ただしくて…。もう少しじっくり患者さんの臨床を行いたいと思っていたので、回復期病院に転職したいと考えるようになりました。また、東京だと研修会・学会などに参加しやすいと考え、思い切って東京へ転職をしました。

A
はい、年収はアップしました。

A
今は回復期で臨床をじっくり出来ているので、今後研究や学会発表なども行ってみたいと思っています。また、機会があれば大学院でも学んでみたいと思っています。

理学療法士・作業療法士との給料・年収の差

理学療法士、作業療法士と言語聴覚士には給料の差はあるのでしょうか。言語聴覚士は1966年からある理学療法士、作業療法士とくらべ、1999年から国家試験が始まった比較的新しい資格です。少し前までは給与の差がある状況でしたが、現在までに大きく改善され、多くの職場では理学療法士、作業療法士と言語聴覚士の給与水準はあまり変わらない場合が多いように思われます。むしろ勤務先によっての給与差の方が多いといえるでしょう。

言語聴覚士の将来性

言語聴覚士は、理学療法士、作業療法士と比較しても絶対数が不足しています。また、言語聴覚士の仕事領域は小児から高齢者まで、嚥下から言語・聴覚・発達まで幅広く、さらには介護予防、学校教育まで広がりを見せつつあります。また、近年脳科学の発達により新しい治療技術もどんどん開発されています。超高齢社会で嚥下などの専門家が求められることも多くなり、質の上でも量の上でも将来性のある職業であると思われます。

言語聴覚士の給料・年収をあげるには?

将来性のある言語聴覚士ですが、忙しさや勉強量によっては給料・年収に不満のある方もいらっしゃると思います。もし今よりも年収が高い病院や施設に転職したい場合は、転職エージェントの利用をご検討ください。
マイナビコメディカルでは、ご希望にあった求人のご紹介から、面接日程調整の代行や面接対策、内定後のフォローなども完全無料でサポートさせていただいております。転職をお考えの際はぜひご相談ください。

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監修者プロフィール

マイナビコメディカル編集部

 

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