言語聴覚士の面接対策|見られやすいポイント・よくある質問例も

更新日 2024年02月22日 公開日 2022年09月12日

#書類準備 #応募 #面接・選考

言語聴覚士として医療施設や福祉施設で働くためには、採用面接を通過する必要があります。面接に苦手意識があると、「うまく受け答えができるのか心配」と不安になってしまうものですが、だからこそしっかりと準備をしておくことが大事です。質問に対する回答のコツを押さえておけば、面接時は自信を持って受け答えができるはずですよ。

当記事では、言語聴覚士の面接対策方法を詳しく解説します。よくある質問内容や回答例も紹介するので、これから採用面接を受けようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

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言語聴覚士の面接時に必要な持ち物

面接時に必要な持ち物は、以下の6点です。

●履歴書・職務経歴書(それぞれのコピーも用意)
履歴書・職務経歴書を持参する場合は、前日にバッグにいれておきましょう。履歴書をもとに質問されることも多いため、直前に内容を再確認できるようにコピーをとっておくと安心です。

●筆記用具
連絡事項のメモをとる際に使います。記入もれがあった際に追記できるように、履歴書作成時に使用したペンを持参するのが良いでしょう。

●手帳・スケジュール帳やメモ帳
手帳やメモ帳に志望動機や自己PRなどを箇条書きで書いておくと、面接に向かう途中に内容を再確認できるので便利です。

●腕時計
面接会場では携帯電話の電源を切っておくのがマナー。シンプルな時計を身に付けていきましょう。

●ICカード
面接当日は時間に余裕がないこともあります。電車やバスで移動する際は、スムーズに面接会場に向かえるようにICカードの利用をおすすめします。

●ハンカチ・ティッシュ
汗を拭いたり、手を洗ったりする時に使います。最低限の身だしなみマナーとして持ち歩きましょう。

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言語聴覚士の面接で見られるポイント

言語聴覚士の面接で見られるポイントは、「清潔感」「積極性」「コミュニケーション能力」の3つです。

言語聴覚士は、患者さまの機能回復を支援・サポートをする専門職であり、「人」を相手にする職業です。そのため、言語聴覚士の面接では「清潔感」「積極性」「コミュニケーション能力」の3つが重点的にチェックされます。

ここでは、それぞれのポイントで、特に見られている部分について詳しく解説します。

清潔感

面接であれ仕事であれ、第一印象はとても大事です。面接官に良い印象を与えるためにも、清潔感のある服装や髪型、メイクを心がけてください。面接におしゃれ感は求められていません。奇抜な髪型や過剰なメイク、だらしない服装はしないように気を付けましょう。

前述したように、言語聴覚士は「人」を相手にする職業でもあるため、面接官は受け答えの際の言葉遣いにも注目しています。難しい言葉や過剰な敬語を使う必要はありませんが、丁寧な受け答えを心がけると好印象につながるでしょう。

積極性

面接では、積極性をアピールすることも重要です。面接官は「一緒に働いている姿」を想定しながら面接を行っているため、受け身(あるいは指示待ち)の姿勢が見られるとあまり良い印象を与えません。面接中は、ハキハキとした受け答えを心がけるとともに、相づちなどの動作も積極的に行い、熱意を伝えるようにしましょう。

また、面接の最後には、「逆質問」の時間が設けられることがよくあります。面接官に自分をアピールするためにも、「逆質問」では積極的に質問するようにしましょう。

ポイントは、「入社前に準備や勉強をしておくべきことはありますか?」「○○のスキルを磨いてきましたが、御社で経験を生かすのに足りない点はありますか?」など、業務内容に関わることを重点的に質問すること。ホームページや募集要項に記載されているような内容を質問すると、「本当にうちに興味があるのだろうか」と思われかねないので注意しましょう。

コミュニケーション能力

言語聴覚士は、患者さま一人ひとりとコミュニケーションをとりながらケアを行います。そして、患者さまの状態を正しく把握するには、医師や看護師、理学療法士、作業療法士などの他職種と協調しながら、きちんと情報収集を行うことも大事です。

そのため、言語聴覚士の面接では、患者さまや他職種とスムーズにやりとりできるコミュニケーション能力が重視される傾向にあります。

面接官にコミュニケーション能力をアピールするためには、質問内容に対して正確に回答することが大切です。的外れな会話にならないように、質問の意図を理解してから返答しましょう。

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言語聴覚士の面接でよくある質問と回答例5選

言語聴覚士は医療職ですが、面接で聞かれる質問内容は一般企業とそれほど変わりません。

また、面接で聞かれる質問には必ず意図があります。意図を理解し、事前に対策を行うことで自信を持って面接に挑めるでしょう。

ここでは、言語聴覚士の面接でよく聞かれる質問と、その回答例をQ&A形式で紹介します。これから言語聴覚士の面接を予定している方は、面接の準備にお役立てください。

Q1:自己紹介をしてください

●回答例

A. ○○と申します。大学病院に勤務し、言語聴覚士として5年間の実務経験を積みました。病院での職務を続けていくなかで、今後は在宅医療へ携わりたいと感じるようになり、言語聴覚士の訪問リハビリテーションに力を入れている御社に応募させていただきました。本日はよろしくお願いします。

●質問意図
自己紹介には、履歴書・職務経歴書の記入内容に相違がないかを確認したり、緊張をやわらげたりする意図があります。自己紹介を求められた時は、短く簡潔に答えましょう。

Q2:なぜ言語聴覚士という仕事を選んだのかを教えてください

●回答例

A. 言語聴覚士を目指したのは、高校生の時に介護老人保健施設へボランティアに行ったことがきっかけです。ボランティア先で、嚥下機能が低下した利用者に対して訓練を行っていた職員が言語聴覚士でした。

その際、言語聴覚士の方から「日常生活で好きな物が食べられないことや、話ができなくなることはつらいことだけれど、訓練をすればできるようになる」という話を聞き、生きがいを支える素晴らしい職業だと感じました。私もつらい思いをしている人の支えになりたいと感じ、言語聴覚士を目指しました。

●質問意図
面接官は、話し方やエピソードの内容から、人柄や仕事に取り組む姿勢を判断しようとしています。言語聴覚士を目指すきっかけとなったエピソードや、自身の思いを具体的に伝えると良いでしょう。

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Q3:転職を考えている理由を教えてください

●回答例

A. 訪問リハビリテーション業務に携わりたいと感じたためです。病院リハビリでは、わずかな日数しか患者様と関われません。

しかし訪問であれば、長期間のリハビリテーションが可能となります。長い期間サポートができる環境に魅力を感じ、訪問リハビリ業務が行える医療法人への転職を希望しました。

●質問意図
採用後にすぐに辞めてしまうような人物でないかを判断する質問です。ネガティブな理由で退職する場合もあると思いますが、それを伝えてしまうと「同様の問題が起きたら辞めてしまうかも」「スタッフとうまくやっていけない可能性があるのでは」という印象を与えかねません。ネガティブな内容は避けて、前向きな姿勢をアピールするようにしましょう。

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Q4:当院を志望する理由を教えてください

●回答例

A. 言語聴覚士として5年間医療現場で経験を積んできましたが、さらに専門性を高めていきたいと感じるようになりました。貴院では訪問リハビリテーションに力を入れており、独自の取り組みを行っている点にとても魅力を感じます。

質の高い医療を提供する貴院で働くことで、今までの経験やスキルを生かしながら、専門性を高められると考え、志望いたしました。

●質問意図
「他の病院ではなく、なぜこの病院でなければならないのか」を確認する質問です。応募先だからこその経営方針や体制、強みなどを盛り込んだ上で、共感する部分や働きたい熱意を「具体的な言葉で伝えること」を心がけましょう。

Q5:言語聴覚士として今後考えているキャリアを教えてください

●回答例

A. 訪問リハビリテーションに力を入れている貴院で働き、地域で必要とされる言語聴覚士となることです。病院での経験を生かしつつ、在宅で必要とされる技術をいち早く学び、目指すビジョンを実現させたいと考えています。

●質問意図
希望するキャリアと、病院の方針や取り組みに食い違いがないかを確認する目的があります。応募先が、理想のビジョンに相応しい場所であること」を事前にリサーチした上で、熱意を持って答えるようにしましょう。

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応募時に確認すべきポイントとは?

まとめ

言語聴覚士の面接で重視されるポイントは、「清潔感」「積極性」「コミュニケーション能力」の3つです。身だしなみに配慮しつつ、今まで働いてきた仕事に対する思いや、今後どのような言語聴覚士になっていきたいかというビジョンを具体的な言葉で面接担当者に伝えてください。

また、言語聴覚士の面接では、自己紹介や転職理由、志望動機、キャリアプランなどさまざまなことを聞かれますが、面接で聞かれる質問には必ず意図があります。よく聞かれる質問の意図をきちんと理解し、事前に対策を行うことで自信を持って面接に挑めるでしょう。

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監修者プロフィール

マイナビコメディカル編集部

 

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履歴書や職務経歴書の書き方から、マイナビコメディカルサイト内での求人の探し方のコツや、転職時期ごとのアドバイス記事などを掲載。
転職前の情報収集から入職後のアフターフォローまで、転職活動の流れに添ってきめ細やかなフォローができる転職支援サービスを目指しています。

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