女性言語聴覚士は転職しやすい!応募時に確認すべきポイントとは?

最終更新日:2019年12月3日

言語聴覚士は医療系資格の中でも、特に女性の有資格者が多い資格です。しかしその分、転職を考えている女性言語聴覚士も多いでしょう。言語聴覚士は転職しやすいといわれているものの、実際に転職を考えると不安になる方も少なくありません。

そこで本記事では、転職を考えている女性言語聴覚士に向けて、転職しやすい理由について説明します。また、転職の際に確認すべきポイントについても解説するため、言語聴覚士として働いている方も、ぜひご活用ください。

1. 女性言語聴覚士の現状

まずは、女性言語聴覚士の現状について、現在の言語聴覚士の数と男女比から紹介します。さらに、言語聴覚士の勤続年数と転職を考える主な理由についても見ていきましょう。

転職を考えている女性言語聴覚士の方は、自分の状況と照らし合わせてみてください。

言語聴覚士の総数と男女比

下記は、言語聴覚士全体の総数の推移をまとめた表です。

年度 2009 2010 2011 2012 2013
人数 15,696人 17,315人 18,960人 20,373人 21,994人
年度 2014 2015 2016 2017 2018
人数 23,773人 25,549人 27,274人 29,225人 31,233人

言語聴覚士の人数は国家資格として定められた1997年以降、毎年1,500人ほどずつ増え続けており、ここ10年で2倍の数となっています。

(出典:日本言語聴覚士協会「言語聴覚士の推移」https://www.japanslht.or.jp/what/

それではこの総数の内、女性の言語聴覚士はどれくらいの割合なのでしょうか。

  20歳~ 30歳~ 40歳~ 50歳~ 60歳~
男性言語聴覚士の人数 894人 2,002人 1,075人 242人 142人
女性言語聴覚士の人数 3,670人 5,679人 2,933人 853人 400人

上記の表が示す通り、どの年代も言語聴覚士の内訳は男性よりも女性がかなり多い傾向にあります。全体で見た場合では、言語聴覚士は女性が約8割、男性が約2割となっています。

(出典:日本言語聴覚士協会「言語聴覚士の年齢構成」https://www.japanslht.or.jp/about/trend.html

勤続年数は4~10年?言語聴覚士が転職を考える理由とは

言語聴覚士の勤続年数はおよそ4~10年が平均となっており、他の職業と比べて勤続年数がすこし短い傾向にあります。では、なぜ言語聴覚士の勤続年数は短いのでしょうか。

言語聴覚士を辞める理由としては、主に下記のようなものがあげられます。

①職場の人間関係に疲れた
他の職業でも多く見られる理由で、特別言語聴覚士だけに限った問題ではありませんが、人間関係に悩んで辞める人は多いでしょう。

②給料が低いのに仕事量は多い

③残業が多くプライベートな時間が少ない(休日が少ない)
どちらも仕事量の多さに対する不満です。言語聴覚士の仕事量は多く、それが残業につながりプライベートの時間が少なくなります。また、その仕事量に対して給与が低いと感じる方も少なくありません。

④結婚・出産・子育てで時間がとれない
結婚や出産、子育てなどで時間が必要になった際には、仕事量の多い言語聴覚士を辞める方が多い傾向にあります。

これら4つの理由を総括してみると、言語聴覚士は仕事量が多く、仕事に時間を多く取られるため転職や退職を考える方が多いといえます。

2. 女性言語聴覚士が転職しやすい理由とは?

上記のように、女性言語聴覚士が転職を考える理由はさまざまです。ところが、言語聴覚士は医療・介護など多分野で重宝される職業のため、転職がさほど難しくないといわれています。しかし、転職しやすいと一口にいっても、詳しい理由が分からなければ転職に踏み切れません。

ここからは、女性言語聴覚士が転職しやすい理由について詳しく説明します。

医療・教育・福祉など幅広い分野で必要とされている

言語聴覚士は、病院などの医療機関だけでなく養護学校や介護・福祉施設など、言語障害のサポートが必要な分野の現場で幅広く活躍できる職業です。そのため、働ける職場や求人も多く、多彩な選択肢の中から転職先を選ぶことができます。

国家資格の職業であるため安定している

言語聴覚士は国家資格であるため信用性が高く、資格を持っていることが専門知識や技術の証明となります。そのため、言語聴覚士の資格を提示するだけで転職に有利になり、次の職場を探しやすいといえます。

高齢化に伴い将来性がある

言語聴覚士の有資格者数は約31,000人おり、主な仕事内容は会話の不自由な方に対するリハビリテーション訓練です。さらに日本では、高齢化に伴い会話機能が不自由な高齢患者数も増えつつあります。したがって、言語聴覚士の需要は今後も高まると予想されており、将来性のある職業といえます

他業種より有資格者が少ない

言語聴覚士の有資格者数は毎年1,500人程度増えていますが、理学療法士や作業療法士の数と比較しても少ない傾向にあります。しかし、リハビリに携わる仕事の1つである言語聴覚士の重要性は、年々増しているため需要が高いといえるでしょう。

以下は、理学療法士と作業療法士の有資格者数を表にしたものです。

理学療法士 約100,000人以上
作業療法士 約70,000人

上記で分かるように、他の業種と比べて有資格者数が少ないため求人への競争率が低く、自身にあった職場に就きやすいといえます。

女性の特性が活かせる

言語聴覚士は患者と話したり、観察をしたりして患者を改善を導くため、力仕事のほとんどない職業です。患者さんに寄り添った対応が求められるため、言語聴覚士は細やかな気配りや優しさなど、女性ならではの特性を活かせる職業といえるでしょう。

女性言語聴覚士が転職の際に確認したい3つのポイント

言語聴覚士は幅広い分野で必要とされている、女性の特性を活かせるなど、転職しやすい理由があることが分かりました。しかしただ転職さえすれば、抱えている問題が解決するとは限りません。場合によっては、転職前より状況が悪くなる可能性もあります。

雇用形態・勤務形態の希望が出せるか

言語聴覚士に限った問題ではありませんが、女性が働く場合には結婚や出産などによる生活の変化に対応して働き続けられるかどうかが重要です。その際、転職先に雇用形態・勤務形態の希望を出せるかどうかは重要なポイントとなります。

言語聴覚士は常勤の勤務形態が多いですが、中には非常勤・パートなどで働ける職場や求人もあります。特に、子育てなどで時間が必要な方は、どのくらいの時間働けるか・働きたいかを明確にし、その希望に合った求人情報を探しましょう。

女性スタッフの数と産休・育休制度があるのか

女性の言語聴覚士が働きやすい環境とは、女性スタッフが多く、女性の働きやすさに考慮されている職場といえるでしょう。

言語聴覚士は全体的に女性の多い職業ですが、勤務場所によって女性スタッフの少ない職場もあります。男性中心の職場では、女性ならではの悩みを相談しづらいものです。このような不安を抱えないためにも、あらかじめ女性スタッフの人数を確認しておきましょう。

また、結婚や出産を考えている方の場合は、産休・育休の制度があるかどうかも重要なポイントです。女性が多く、働きやすい職場があっても制度を利用しにくい環境である可能性もあるります。女性の人数とあわせて、産休・育休の過去の利用者実績や、産休・育休後に復帰したスタッフがいるかどうかも確認しておきましょう。

自分の専門領域を活かせるか

言語聴覚士の資格を持っている方の中でも、言語・音声・嚥下障害など個人で得意とする領域は異なります。それと同時に、言語聴覚士を募集している仕事内容も異なるため、自分の専門領域や経験を活かせるかどうかをあらかじめ確認しておくことが必要です。また専門領域以外の仕事に挑戦する際は、習得したい仕事のある職場を選びましょう。

しかし、専門領域以外の仕事に挑戦する際、勉強は欠かせません。したがって、家庭と仕事を両立したい場合などは、時間を確保しにくくなるため注意が必要です。

まとめ

言語聴覚士の資格保持者は年々増え続けており、有資格者を男女で比べると女性が8割を占めています。しかし、仕事量の多さやライフスタイルの変化などで、転職・退職を考える女性は少なくありません。

また、高齢化に伴い言語聴覚士の将来性があることや、細やかな気配りや優しさを要する仕事内容などの理由により、女性言語聴覚士の転職はさほど難しくないといわれています。
ただし転職の際には、自分の希望の雇用形態で働けるかどうかや、女性スタッフの人数、産休・育休制度の有無などを必ず確認しておきましょう。

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