臨床工学技士の自己PRの書き方!参考になる例文とNG例

更新日 2022年11月11日 公開日 2021年11月01日

#書類準備 #応募 #面接・選考

臨床工学技士として転職・就職する際には、求人情報の応募先に履歴書や職務経歴書を提出する必要があります。履歴書や職務経歴書を作成する上で、自己PRは志望動機と共に悩みやすいポイントです。

「臨床工学技士は自己PRに何を書けばいいのか」「自分のアピールポイントは何か」と、自己PRの書き方が分からない方も多いのではないでしょうか。

今回は、臨床工学技士が自己PRを書く際に押さえておくべきポイントや注意点、参考になる例文・書き方を紹介します。臨床工学技士への転職・就職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

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臨床工学技士が自己PRを書く際のポイント

自己PRは臨床工学技士として働く熱意や経験、自身の長所をアピールできる項目です。

採用担当者は自己PRから応募者の人柄を把握するため、自己PRの内容によって書類選考の通過率は大きく変わります。

自己PRで自分の魅力を正しく伝えるために、まず紹介する「自己PRを書く際のポイント」を押さえておきましょう。

自己分析を行ってアピールポイントを精査する

自己PRは、ただ長文にすれば良いというわけではありません。
無駄に長い文章が続くと読みづらくなってしまうため、読みやすい文字数に収まるよう意識して作成しましょう。適切な文字数は、400~500字程度です。

自己PRの内容を決めるためには自己分析を行って、自分の魅力としてアピールしたい事柄を洗い出す必要があります。

いくつか見つかったら、本当に伝えるべきアピールポイントを絞り込みましょう。
400~500字の文章では、2~3つ程度のアピールポイントを入れられます。

自分のアピールポイントが思い浮かばない方は、普段の仕事で心がけていることを書きましょう。
業務に対する意識の高さを伝えつつ、採用後の働く姿をリアルにイメージさせることができます。

周囲に評価されたエピソードを盛り込む

「協調性がある」「コミュニケーション能力が高い」などの自己PRは漠然とした内容であり、採用担当者に魅力が伝わりません。
自己PRで自分のアピールポイントを挙げる際は、裏付けできる具体的なエピソードを盛り込む必要があります。

盛り込むエピソードは、上司・先輩・患者など周囲から評価されている内容がおすすめです。
周囲から評価されたアピールポイントが仕事でどのように役立つかを伝えることで、採用担当者は応募者の魅力を理解できます。

臨床工学技士の自己PRのNG例と注意点

臨床工学技士の自己PRにおいて、避けるべき2つのNG例を紹介します。

曖昧な表現を使った抽象的な自己PR

私は職場において色々な人とコミュニケーションを取ることを心がけています。
現在勤務している病院では、治療中の患者様とさまざまな会話を交わして機器に異常がないかを確かめ、周囲から的確な仕事を評価されていました。

聞き手は、「色々」「さまざまな」「周囲」といった曖昧な表現を完璧に理解することは困難です。
自分にとってはイメージが思い浮かぶ表現でも、採用担当者は具体的なイメージが掴めません。
自己PRは曖昧な表現を避けて、誰もが理解できるよう具体的に書く必要があります。

アピールポイントを入れすぎて伝わらない自己PR

私は仕事に対する集中力と注意深さがあり、状況に応じた判断力があることも強みです。また、病院で10年働いていた経験があり、生命維持装置の操作に熟達しています。
手術室においても医療チームの一員として、人工心肺装置の操作を責任を持って行いました。

「集中力」「注意深さ」「判断力」「業務経験」「知識」など、アピールポイントが豊富にあることは喜ぶべきです。
しかし、1つのエピソードにアピールポイントを複数盛り込むと「何をアピールしたいのか分からない」自己PRとなってしまいます。

アピールポイントが複数ある場合は、何を伝えるべきか考えて数を絞りましょう。
数を絞るとアピールポイント1つあたりに割ける文字数が増えて、詳細なエピソードで具体性を高められます。

【例文】臨床工学技士の自己PRの書き方

自己PRは、必ず書くべきアピールポイントなどの決まった書き方はない上に、自分が持っている魅力を自由に書けば良いため、それほど難しいものではありません。

しかし、文章の書き始めやまとめ方、全体の流れを知っておかなければ、スムーズに準備をすることができなくなります。
それだけでなく、不安点が多いことから無駄に緊張してしまうことも考えられるでしょう。

ここからは、臨床工学技士の自己PRでヒントとなる例文を3つ紹介します。

透析経験や向上心をアピールする自己PR

私は向上心があることを強みとしています。
現職の診療所では透析業務を担当していて、患者様が穿刺で感じる痛みを少なくしたいと思い、セミナーに参加して勉強を行いました。

勉強後は苦手だった血管が素早く探せるようになり、患者様からも「穿刺があまり痛くなかった」と声をかけてもらって、自分のスキルアップを実感しています。

また、透析業務では透析ルートのチェックなど事前準備を必ず行い、ミスが発生しないよう注意して取り組んできました。
貴院に入職後も向上心を忘れず、培った透析の経験を活かして働きたいと考えております。

向上心のアピールは、自分が何に努力したのかを明確にしましょう。
業務改善や資格・免許取得のために取った方法と成果を書くことで、向上心が実を結んだとアピールできます。

透析経験のアピールは、応募先においても透析業務を行う場合に効果的です。
業務内容や設備を調べて、透析業務があることを必ず確認してください。

コミュニケーション能力の高さを伝える自己PR

現職ではオペ室における医療機器の操作を担当しており、現場の医師や看護師と円滑に意思疎通できるようにコミュニケーションを大切にしています。

毎日の挨拶はもちろん、オペ中に指示や報告を聞き逃さないよう、互いの名前を必ず呼ぶことを習慣づけました。
互いの顔を見なくても声だけで相手が分かるようになり、同じ医療チームの一員として信頼関係を築くことの重要性を理解しております。

患者様の検査データやバイタルサインなどの状況によっては、使用する医療機器の変更を医師に提案もしてきました。
貴院に入職後も、臨床工学室に在籍する先輩方や他部門の方と円滑なコミュニケーションを心がけて勤務していきます。

透析装置や人工呼吸器など医療系の機器におけるスペシャリストである臨床工学技士は、医療現場で医師・看護師・他の医療技術職と連携する機会が多い職業です。
コミュニケーション能力の高さをアピールする場合は、医療スタッフや他部門の方とどのように信頼関係が築けたのかを書きましょう。

責任感やリーダーシップを主軸にした自己PR

私は現職の臨床工学室で主任に専任されており、業務を通じてリーダーシップを身に着けています。医療機器の管理や保全について小さなミスも発生しないよう率先してチェックを行い、メンバーにも安全追及の姿勢を徹底してもらいました。

また、使用する機器についてメンバー同士で意見の食い違いがある場合に、間を取りもって一緒に解決策を探すことも得意です。貴院に入職後は、的確な判断ができる一人の臨床工学技士として働いていきたいと思います。

今の業務で責任感やリーダーシップを発揮できていたと分析した場合、自己PRの主軸にしてみましょう。
臨床工学技士は自身の判断で機器操作しなければならない場面もあるため、能動的に行動できるアピールは好印象を与えられます。

ただし、プライドの高い人間と見られると、「扱いづらい人材」と判断される可能性があります。
チーム全体で挙げた成果・実績を自分一人の手柄にしたり、高すぎる自尊心をうかがわせたりすることはせず、謙虚さもアピールしましょう。

まとめ

臨床工学技士の自己PRは、自己分析により見つけたアピールポイントを内容の主軸にしましょう。アピールポイントに説得力を持たせるためには、周囲に評価されたエピソードが必要です。400~500字程度の文字数に、アピールポイントを2~3つ程度盛り込んで作成します。

自己PRを書く際は、曖昧な表現やアピールポイントの入れすぎに注意してください。紹介した自己PRの例文を参考に、自分なりの自己PR文を作ってみましょう。

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