臨床工学技士が働く場所は?代表的な就職先と選ぶポイント

更新日 2022年11月11日 公開日 2022年08月17日

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医療機器を取り扱う臨床工学技士は、医療現場で需要が高まりつつある仕事です。医療機器を開発するメーカーや教育現場など、臨床工学技士の資格を生かして働ける就職先にはさまざまな選択肢があります。臨床工学技士として働きたいと考えている方は、自分が目指す方向をイメージするためにも、就職・転職先の情報を集めておきましょう。

今回は、臨床工学技士の主な就職先と、臨床工学技士が働く場所を選ぶポイントについて解説します。就職先ごとに向いている人の特徴についても触れるため、職場選びの参考にしてください。

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臨床工学技士の主な就職先4つ

臨床工学技士の主な就職先は、病院やクリニックなどの医療施設です。就職先によって業務範囲や働き方が異なるため、まずはそれぞれの職場の特徴をチェックしましょう。

ここでは、臨床工学技士の就職先を4つに分けて、主な仕事内容と職場としての特徴を解説します。

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大規模な医療施設

臨床工学技士は、総合病院や大学病院などの大規模な医療施設で必要とされる人材です。

大規模な医療施設には、職場として以下の特徴があります。

特徴 ・チーム医療を支える一員として医師や看護師とともに医療に関わる
・診療科によって業務範囲が変わる
・最新の医療機器や最先端の治療方法に触れられる

総合病院や大学病院には、重症患者の治療サポートや手術時の対応など、大規模な病院ならではの仕事があります。夜勤や当直対応は多くの病院で必要です。ただし、残業の有無や残業時間の長さは職場によって異なります。また、医師の教育や医学の研究を行っている大学病院は、一般の病院に比べて最新の医療機器や最先端の治療方法に触れる機会が多いことも特徴です。

大規模な医療施設は、臨床工学技士としてさまざまな業務を経験したい方や、日々進化する医療技術を学びたい方に向いています。大規模な医療施設に就職した場合、1年目は基本的な業務をこなし、2年目以降は研修や資格取得によりスキルアップを目指すことが可能です。5年目以降はリーダーとしての役割を担う方もいます。

大規模な病院における臨床工学技士の配属先と仕事内容は、以下の通りです。

診療科 心臓血管外科では人工心肺業務、循環器内科では心臓カテーテル業務、腎臓内科では血液浄化業務などを行います。配属された診療科により、携わる業務が異なることが特徴です。
透析室 透析室では、血液浄化療法における回路の組み立て・プランニング・薬剤の準備などを行います。血液浄化業務は、臨床工学技士の半数以上が行う業務です。
手術室 手術室では、手術に使われる医療機器の点検やトラブル対応などを行います。人工心肺装置・人工呼吸器・補助循環装置・内視鏡などの操作や管理も業務の1つです。
集中治療室(ICU) 集中治療室では、24時間体制で患者の治療を行います。主な仕事は、生命維持装置をはじめとする医療機器の管理業務です。チーム医療体制への貢献が重要視され、当直やオンコール(緊急呼び出し)への対応も必要となります。
高気圧酸素治療室 高気圧酸素治療室における業務は、高気圧酸素治療装置の管理と操作です。高気圧酸素治療以外の業務を兼業する場合もあります。
血管カテーテル室 血管カテーテル室の主な業務は、検査や治療に使われるポリグラフやインジェクターなどの医療機器の点検と操作です。外回り業務と清潔介助業務があり、臨床工学技士が2名体制で業務を行うケースがよく見られます。

総合病院や大学病院では、それぞれの業務を臨床工学技士がローテーションで行うことが一般的です。

また、臨床工学技士は救命救急センターでも求められています。救命救急センターにおける臨床工学技士の役割は、手術室や集中治療室で行う業務を中心とした患者の治療サポートです。

透析クリニック

透析クリニックでは、腎不全の患者に対して人工透析治療を行います。日本では透析が必要な患者の割合が年々増加傾向にあるため、透析クリニックで働く臨床工学技士への需要が高まっています。

透析クリニックの職場としての特徴は、下記のとおりです。

特徴 ・人工透析装置の操作や点検を行う
・夜間透析を行うクリニックもある
・当直やオンコールがない

大規模な医療施設とは異なり、透析クリニックでは臨床工学技士1人で複数の患者を担当します。専門性が高い職場であるため、血液透析業務のキャリアアップに最適です。

また、透析クリニックには当直やオンコールがなく、1日8時間勤務で週休2日という働き方が多く見られます。そのため、プライベートの時間を確保したい方や透析分野に興味がある方に向いている職場です。

医療機器メーカー

臨床工学技士が活躍できる職場として、医療機器メーカーなどの一般企業も挙げられます。

医療機器メーカーの職場としての特徴は、下記のとおりです。

特徴 ・医療施設と比べると求人数は少ない
・医療従事者向けに自社の医療機器について説明する
・本社が海外にある場合などは海外赴任も考えられる
・営業部や製造開発部が配属先となることが多い

医療機器メーカーでは、臨床工学技士の知識や経験をフル活用して、顧客に自社の医療機器の特徴や操作方法の説明を行います。臨床工学技士としての経験や医療機器の知識がある方、コミュニケーション能力に優れている方に向いている職場です。

また、病院やクリニックよりも年収が高く年間休日数が多い傾向にあるため、ワークライフバランスを意識した働き方を目指すこともできます。

教育機関・研究施設

臨床工学技士の知見を生かして教育や研究の道に進むのも選択肢の1つです。ただし、資格取得後すぐに就職できるわけではありません。

教育機関・研究施設の職場としての特徴は、下記のとおりです。

特徴 ・医療施設と比べると求人数は少ない
・臨床工学技士を育てるために授業や監督を行う
・病院やクリニックで得た知識や経験を生かして研究する

専門学校や大学などの臨床工学技士養成コースがある養成機関で働く場合、学生に対して臨床工学技士に必要な専門科目に関する授業を行います。ただし、教育機関で働くためには、修士以上の学位と医療現場における3~5年以上の実務経験が必要です。

教育機関・研究施設への就職は、誰かに教えることが得意な方や、医療と学問の発展に貢献したい気持ちが強い方に向いています。

臨床工学技士が働く場所を選ぶときのポイント

臨床工学技士は、医療施設だけでなく企業や教育現場でも必要とされる医療系の国家資格です。自分に合う就職先で臨床工学技士として活躍するためには、職場ごとの業務内容や今後希望するキャリア・働き方に注目して就職先を選ぶ必要があります。

ここでは、臨床工学技士が働く場所を選ぶためのポイントについて解説します。

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施設の規模・業種によって業務内容が異なる

臨床工学技士として働く場合、施設の規模・業種によって求められる業務内容はさまざまです。それぞれの業務内容を前もって理解することで、就職後に戸惑うことなく仕事を続けられます。

幅広くさまざまな業務を経験したい人には、総合病院や大学病院がおすすめです。ただし、「血液透析業務のみ」「医療機器の管理のみ」など、担当する業務が限られる施設もあるため、業務内容を事前によく確認しておきましょう。

また、施設の規模・業種によって給与相場も変わります。病院やクリニックで働く場合は、諸手当の有無によって年収に差が出ます。医療メーカーは、医療機関よりも年収が高くなりやすいことが特徴です。

今後のキャリア形成や希望する働き方を考える

あらかじめ自分が希望する働き方を考えることで、臨床工学技士としてのキャリア形成の方法やワークライフバランスの取り方を定められます。臨床工学技士としてどのように活躍したいのかを具体的にイメージした上で、自分に合う就職先を選びましょう。

特に、残業や夜勤の有無は、業種や職場によって大きく異なります。手術や検査の日程が決まっている病院やクリニックは、残業や夜勤が少ないことが特徴です。ただし、当直やオンコールがある場合は勤務時間が不規則となりやすく、プライベートを重視したい方には不向きといえます。

「将来はどうありたいのか」「ワークライフバランスをどこまで重視するのか」などの観点からチェックすると、就職後にミスマッチが起こる可能性が減るでしょう。

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まとめ

大規模な医療施設と透析クリニックは、多くの臨床工学技士が選ぶ就職先です。また、臨床工学技士は、医療メーカーや教育・研究機関にも需要があります。

臨床工学技士の業務内容は、職場によってさまざまです。担当範囲が広い医療施設もあれば、ある分野に特化した専門知識や豊富な経験が求められる職場もあります。臨床工学技士として活躍したい方は、将来の職場の業務内容を正しく理解し、今後のキャリア形成や希望する働き方を考えながら自分に合う就職先を探しましょう。

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