臨床工学技士と看護師はどう違う?|向いている方の特徴とは

更新日 2022年11月11日 公開日 2022年08月03日

#情報収集 #転職検討/準備 #応募

臨床工学技士と看護師は、いずれも常に自分自身の知識や経験の幅を広げ、自己研鑽に励むことが要求される専門職です。知識とスキルの幅を広げるため、臨床工学技士・看護師のダブルライセンスを取得する方もいます。

当記事では、臨床工学技士と看護師の違いや適性の見極め方をご紹介します。どちらを目指そうか迷っている方、臨床工学技士の資格取得を検討している看護師の方は、ぜひご覧くださいね。

自分に向いている職場は?
転職のプロがアドバイスします♪(完全無料)
img

臨床工学技士と看護師の違いとは?

臨床工学技士と看護師は、同じ医療チームで働くことも多い職業ですが、担う役割は異なります。それぞれに求められる業務を正しく把握しておきましょう。

以下では、臨床工学技士と看護師の基本的な仕事内容を紹介します。

看護師の仕事内容

看護師とは厚生労働大臣の看護師免許を受けて、病気やけがで療養中の患者さまの看護を担当したり、医師をサポートしたりする職業です。看護師は主に、以下の仕事内容を担当します。

診察の補助 外来で働く看護師は医師の助手として、血圧・体温・脈拍の測定や必要器具の準備などを担当します。医師から指示を受けた場合は注射、点滴などを実施したり、生活指導を行ったりすることもあります。
入院患者の看護 病棟で働く看護師は入院患者ごとに看護計画を作成し、必要なケアを提供します。患者さまやご家族と対話し、心身をケアすることも、看護師の仕事です。
救急処置の実施 救急センターで働く看護師は医師と連携を取りつつ、緊急を要する状態の患者さまに対する蘇生措置・止血・骨折措置などを担当します。
手術の介助 手術室で働く看護師は主に、必要な機械の事前準備と医師への手渡しを担当します。手術前に患者さまの病室を訪問してオリエンテーションを実施し、不安を軽減することも、看護師の仕事です。

臨床工学技士の仕事内容

臨床工学技士とは厚生労働大臣の免許を受けて医療機器の安全管理や有効性の維持を担当し、チーム医療に貢献する職業です。以下に、臨床工学技士の担当する主な仕事内容を示します。

呼吸治療業務 呼吸治療に携わる臨床工学技士は人工呼吸器の点検・メンテナンス・管理などを担当し、肺が十分に機能しなくなった患者さまのケアをサポートします。
血液浄化業務 人工透析室で働く臨床工学技士は主に人工透析装置の操作や穿刺を担当し、血液浄化療法の有効性維持に努めます。
手術室業務 臨床工学技士は手術室の医療機器を点検・操作し、安全かつ円滑な手術の進行を支援します。心臓手術の際には体外循環装置(人工心肺装置)を操作し、心臓を一時的に停止できる状態にすることも、重要な仕事です。
集中治療業務 集中治療室で働く臨床工学技士は医師と連携して人工呼吸器、生命維持管理装置などを操作し、高度な治療をサポートします。
心血管カテーテル業務 心血管カテーテル室(カテ室)で働く臨床工学技士は主に、心臓カテーテル検査の結果を記録する装置を操作します。緊急時に補助循環装置やペースメーカーを操作することも、臨床工学技士の仕事です。

臨床工学技士は上記の他、高気圧酸素療法や不整脈治療などにも携わり、臨床現場を支えています。医療機器の高度化に伴って臨床工学技士の仕事内容は多様化しつつあり、専門知識を生かした活躍が期待されています。

【関連リンク】マイナビコメディカルで
臨床工学技士の積極採用中求人を探す

看護師から臨床工学技士になるなら1年制専攻科で

看護師として働く方は、無資格から目指す場合と比較して、効率的なルートで臨床工学技士になることが可能です。臨床工学技士になるためには通常、専門学校や短期大学などの臨床工学技士養成校に3〜4年通い、国家試験を受験する必要があります。一方で、医療系国家資格養成所などに2年以上通って卒業した看護師や臨床検査技師などは、最短1年で臨床工学技士国家試験の受験資格を得ることが可能です。

最短ルートで臨床工学技士になることを目指す場合は、臨床工学技士養成校の1年制専攻科に入学します。1年制専攻科では基礎医学・基礎工学・物理学などを学習し、国家試験に備えられます。1年制専攻科を卒業し、免許を取得した後は、大学病院、人工透析専門クリニック、医療機器メーカーなどに臨床工学技士として就職するキャリアがひらけます。

1年制専攻科を受験するには、医療系国家資格養成所において厚生労働大臣の指定する、以下の科目を履修していることが必要です。

  • ア.人文科学のうち2科目
  • イ.社会科学のうち2科目
  • ウ.自然科学のうち2科目
  • エ.外国語
  • オ.保健体育
  • カ.公衆衛生学、解剖学、生理学、病理学、生化学、免疫学、看護学概論、保健技術学、応用数学、医用工学概論、システム工学、情報処理工学、電気工学、電子工学、物性工学、機械工学、材料工学、計測工学、放射線工学概論、臨床医学概論及び内科診断学のうち8科目

(引用:厚生労働省「臨床工学技士国家試験の施行」/https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/rinshoukougakugishi/

単位不足によって応募要件を満たさない方は、通信制の大学などで必要科目の単位を取得した後、1年制専攻科を受験できます。もしくは、卒業した医療系国家資格養成所などに通い直し、必要単位を取得する方法もあります。どちらの方法を選択するにしても、成績証明書を用意したうえで臨床工学技士養成校に問い合わせ、必要な履修科目を確認しましょう。

1年制専攻科は臨床工学技士になるための知識、技能を短期間で集中的に習得する場所なので、夜間部がありません。働きながら臨床工学技士になりたい方は、夜間2年制専攻科の受験を考えましょう。

【関連リンク】臨床工学技士になるには?
資格取得に向けた進学先と取得後の認定制度

臨床工学技士と看護師のどちらが向いている?

臨床工学技士と看護師はそれぞれ専門とする領域が異なります。どちらが向いているかは一人ひとり異なるので、自分自身の性格やキャリアプランをふまえて、よく検討してみましょう。

以下に、臨床工学技士と看護師のそれぞれに向いている方の特徴を紹介します。なお、特徴に当てはまらない場合も、目指す過程や働くなかで適性が養われることがあるので、あくまで目安とお考えください。

看護師に向いている方

看護師はさまざまな年齢層の患者さまと常に接し、医療行為を行う職業です。以下の特徴を持つ方は、看護師として活躍できる素質があります。

●共感力が高い方
看護師は患者さまの気持ちに寄り添い、悩みや不安を聞き取ったうえで、問題の解決方法を探る役割も担います。目の前にいる相手の気持ちを敏感に察知し、共感してあげられる方は、看護師に向いていると言えるでしょう。

●機転が利く方
医師から急な指示を受けた看護師は、仕事の優先順位を考慮し、臨機応変に対応しなければなりません。どのような状況においても動じずに、機転の利いた行動を取れることは、看護師の必須スキルです。

●感情の切り替えが得意な方
看護師の働く診療科によっては、患者さまの看取りが必要です。看取りによって落ち込んでも長期間ふさぎ込まず、感情を切り替えて働ける方は、看護師に向いています。

臨床工学技士に向いている方

臨床工学技士として活躍するためには、機械への興味や関心と患者さまへの思いやりの両方が必要です。以下の特徴を持つ方は、臨床工学技士として活躍できる素質があります。

●機械の操作が好きな方
臨床工学技士は、複雑な医療機器を頻繁に扱う職業です。工学知識に対する関心が強く、機械の操作にやりがいを感じることは、臨床工学技士の重要な素質と言えます。

●知的好奇心が旺盛な方
臨床工学技士には進化し続ける医療機器の情報を常に追い、医師や看護師と共有する責任があります。知的好奇心が旺盛で、最新機器の使い方を学習することに抵抗がない方は、職場で歓迎されるでしょう。

●機械も人も大切にできる方
臨床工学技士の仕事は機器の操作ですが、根本的な目的は患者さまを助けることです。機械を操作・点検している際にもその目的を忘れず、患者さまのためを思って動ける方は、臨床工学技士に向いています。

マイナビコメディカルの
キャリアアドバイザーに転職相談する(完全無料)

まとめ

臨床工学技士は主に、さまざまな医療機器の操作・管理・点検を行うことで、チーム医療に貢献します。看護師は主に、病気やけがで療養中の患者さまに寄り添う看護の専門家です。臨床工学技士と看護師は担当する仕事内容やチーム医療における役割が異なるので、自分自身の適性をふまえて、どちらがより向いているかを判断しましょう。

マイナビコメディカルでは医療業界に強いキャリアアドバイザーが、ご自分に合った職場探しをお手伝いいたします。さまざまなキャリアアップの選択肢を知り、理想の自分に近づきたい方は、マイナビコメディカルのキャリアアドバイザーに相談してみましょう。

※当記事は2022年7月時点の情報をもとに作成しています

【関連リンク】マイナビコメディカルで
臨床工学技士の求人を探す
転職のプロがあなたにマッチする
職場探しをお手伝いします♪
マイナビに相談する
【関連リンク】マイナビコメディカルへのよくあるご質問

臨床工学技士(ME)の転職ノウハウ 記事一覧

臨床工学技士(ME)の記事一覧を見る

臨床工学技士のピックアップ求人

臨床工学技士の新着求人2024年2月更新!

人気コラムランキング

直近1ヶ月でよく読まれている記事を
ランキングでご紹介します。

職種・カテゴリから記事を探す

キーワードから記事を探す

著者・監修者から記事を探す

簡単1分無料転職サポートに申し込む