臨床検査技師が公務員として活躍できる職場は?仕事内容・年収も

更新日 2023年10月12日 公開日 2023年10月12日

#年収・給料 #情報収集 #転職検討/準備

臨床検査技師は、医療機関以外にもさまざまな場所で活躍できる職業であり、民間企業の社員や公務員として働くこともできます。特に、安定して働けるイメージのある公務員は、これから臨床検査技師を目指す方や、転職を検討している臨床検査技師の方にも人気の業種です。

この記事では、臨床検査技師が公務員として活躍できる職場や仕事内容について、詳しく解説します。また、公務員として働くメリット・デメリットや、臨床検査技師の年収についてもご紹介します。公務員としての働き方に興味のある方は、ぜひ当記事を参考に活躍の幅を広げてください!

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臨床検査技師が公務員として活躍できる職場は?仕事内容・年収も

臨床検査技師が公務員として働ける職場

医学的な検査を正確に行う知識・技術を持った臨床検査技師は、病院、クリニックなどの医療機関だけでなく、臨床検査センター、公共施設など、さまざまな職場で活躍できる職業です。

ここでは、臨床検査技師が公務員(準公務員を含む)として働ける職場と仕事内容についてご紹介します。

国公立の病院

国公立の病院における臨床検査技師の主な仕事内容は、民間病院と同じく「診療に必要なデータを医師に提供すること」です。

臨床検査技師は病院内の臨床検査部に所属し、血液検査や生化学検査といった検体検査、患者さまの身体を直接調べる生理機能検査など、臨床検査業務全般に従事します。また、勤務先によっては、院内感染対策やNST(栄養サポートチーム)といったチーム医療の一員として活動する場合もあります。

一部の病院では、業務の一環として他の病院に勤務する臨床検査技師との合同研修を行うこともあります。そうした研修への参加は、臨床検査技師としての視野を広げることにつながるでしょう。

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保健所

保健所で働く臨床検査技師は、主に公衆衛生に関する検査などを行います。

管轄の地域内で感染症や食中毒などが発生した場合、臨床検査技師は細菌検査やウイルス検査などを行って原因の特定に努めます。食中毒が発生した際に、疑いのある施設や体調不良者への聞き取り調査を行うことも、臨床検査技師の大切な仕事の1つです。加えて、環境衛生や食品衛生に関する監視指導を行う場合もあります。

保健所で働く臨床検査技師は、専門家として公衆衛生の向上を支え、地域の人々の安心・安全を守る役割を担っていると言えるでしょう。

地方衛生研究所

地方衛生研究所で働く臨床検査技師は、管轄地域で発生するさまざまな健康リスクに関連する検査を行います。感染症や食中毒などの「健康危機にそなえること」はもちろん、河川や土壌などの「環境の安全を確認すること」も、地方衛生研究所における臨床検査技師の役割です。

また、他部署の職員に対して、衛生環境に関する研修指導を行うこともあります。

科学捜査研究所

科学捜査研究所は、警察の研究・鑑定機関であり、事件の真相を解明するためにさまざまな科学捜査を行います。

科学捜査研究所では多分野の研究・検査を扱いますが、そのなかには捜査資料に残されたDNA型の鑑定や体液種の同定など、臨床検査技師としてのスキルを生かせる業務も含まれます。

場合によっては、裁判に出廷して鑑定結果を述べることも、科学捜査研究所で働く臨床検査技師の仕事となります。

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臨床検査技師の公務員試験の内容

準公務員ではなく正式な公務員として臨床検査技師の仕事に就きたい方は、資格免許職向けの公務員採用試験を受験する必要があります。

以下は、多くの自治体で見られる試験種目の事例です。

専門試験 職務の遂行に必要な専門知識および能力についての試験(記述式または選択式)
適性検査 職務の遂行に必要な適性についての検査
論文(作文)試験 公務員としての職務に必要な識見、思考力、判断力などを評価する試験
面接試験 協調性や積極性、資質など、人物について総合的に評定するための試験

上記の他に、多用な業務に必要な知的能力を検査する「基礎能力検査」を実施するケースもあります。

公務員として臨床検査技師の仕事に就きたい方は、各自治体の採用試験案内などに掲載されている「試験方法」と「試験内容」の詳細をよく確認しましょう。

臨床検査技師(公務員)の年収

公務員として働く臨床検査技師の年収を示す具体的な統計データは公開されていませんが、下記の計算式を用いて、実際の求人情報からおおよその年収を算出することができます。

(基本給+諸手当)×12か月+期末手当・勤勉手当

「期末手当」「勤勉手当」は、民間企業で言うところのボーナスで、国家公務員の場合は毎年の人事院勧告に基づいて定められます。地方公務員については、国家公務員と同じ水準にする自治体が多い傾向ですが、財政状況などを考慮して独自に定める自治体もあります。

なお、令和3年度の人事院勧告におけるボーナス基準は、月給の4.30か月分でした。

(出典:人事院「令和3年 人事院勧告・報告について(令和3年8月 人事院)」/https://www.jinji.go.jp/kankoku/r3/pdf/3kankokuhoukoku.pdf

ちなみに、厚生労働省が運営する「職業情報提供サイト(日本版O-NET)」によると、科学捜査研究所で働く鑑定技術職員の全国平均年収は713.6万円となっています。公務員として働く臨床検査技師の例としてはやや特殊ですが、臨床検査技師全体の平均年収496.5万円(厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」)と比べると、かなり高い水準であることが分かるでしょう。

(出典:職業情報提供サイト(日本版O-NET)「科学捜査研究所鑑定技術職員」/https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/391

(出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2021/index.html

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臨床検査技師が公務員として働くメリット・デメリット

一般的に言われている公務員と民間企業の違いは、臨床検査技師として働く場合にも当てはまります。公務員として臨床検査技師の仕事に就きたい方は、職員採用試験に応募する前に、公務員の特徴や職場環境について知っておきましょう。

ここでは、臨床検査技師が公務員として働くメリット・デメリットについて解説します。

【メリット】福利厚生などの制度が整っている

民間の医療機関などに比べて、福利厚生などの制度が整っている職場が多い点は、臨床検査技師が公務員として働くメリットの1つです。産前・産後休業や育児休業の制度を利用できる職場なら、家庭と仕事の両立を希望する方も働きやすいでしょう。

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【メリット】安定的に働き続けられる

国公立の医療機関や保健所などの施設は、基本的に業績悪化を理由に倒産することがありません。そのため、公務員として臨床検査技師の職に就くと長期的な雇用が期待できます。

また、公務員は法律によってその身分が保障されています。与えられた職務にきちんと取り組める方であれば、安定的に働き続けることができるでしょう。

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【デメリット】異動の多い職場もある

臨床検査技師が公務員として働く場合、採用された自治体が管轄する他の出先機関へ異動となる可能性があります。

異動の頻度やタイミングは自治体の状況によって異なりますが、1つの職場に腰を据えたい方や、同じ仕事を継続して専門性を磨きたい方にとっては、異動がデメリットに感じられるかもしれません。

【デメリット】年功序列の職場が多い

公務員の収入は、勤続年数に応じて上がっていくのが一般的です。そのため、将来的な収入アップが見込める一方で、「実力が評価されない」と不満に感じる場面があるかもしれません。

自分の実力に自信があり、なおかつ収入アップや昇進にこだわりたい方の場合は、年功序列を重んじる職場環境をデメリットと感じるでしょう。

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まとめ

臨床検査技師は、国公立病院や保健所、地方衛生研究所、科学捜査研究所などの施設で、公務員または準公務員として働くことができます。

ただし、民間企業への就職とは異なる点も多いため、前もって公務員として働くメリット・デメリットを正しく理解しておくことが大切です。就業先によって業務内容も異なるので、気になる職員募集を見つけたら、募集要項を細部までチェックするようにしましょう。

就職・転職を検討している臨床検査技師の方で、「公務員の仕事に就きたい」と考えている方は、ぜひマイナビコメディカルをご利用ください。業界専門のキャリアアドバイザーが、就職・転職活動をしっかりサポートいたします。

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※当記事は2022年5月時点の情報をもとに作成しています

監修者プロフィール

マイナビコメディカル編集部

 

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