臨床検査技師の平均給料|収入をアップさせるための3つの方法も紹介

最終更新日:2021年12月27日
 公開日:2019年12月3日

臨床検査技師を目指している方にとって、臨床検査技師の平均年収がどの程度あるのかは、無関心でいられない問題です。一般的に医療系資格が必要となる職業は、高収入を得やすいと言われています。では、臨床検査技師も高収入を得る職業に該当するのでしょうか。

今回は、臨床検査技師の一般的な勤務形態や平均給料、世代・男女別による年収の違いをご紹介します。臨床検査技師として収入アップを図りたい方のために、給料をアップさせる3つの方法も取り上げます。

1. 臨床検査技師の勤務形態

臨床検査技師の主な就職先は、病院やクリニックのような医療機関と、検診・健診を行う検査センターです。その他に治験企業や医療機器メーカーも挙げられます。正社員だけでなくパートの求人も多く出されており、勤務時間やシフトは職場によってさまざまです。

たとえば、入院用ベッドの少ないクリニックでは、夜間診療をあまり行いません。そのため、臨床検査技師のシフトは日勤が多く、夜勤が少ないことが特徴です。一方で、救急病院に指定されている医療機関や、緊急検査を受け付けている検査センターには、夜間も臨床検査が必要な患者が搬送されてくることがあります。一定以上の規模を持つ施設では、日勤と夜勤の交代制シフトを組んでの勤務が一般的です。

夜勤に対し、抵抗を覚えている方もいるでしょう。確かにシフトに夜勤が入ると規則正しい生活を送ることが難しくなりますが、夜勤のある職場では夜勤手当が支給されるため、日勤のみの職場よりも収入アップが期待できます。

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2. 臨床検査技師の平均給料

臨床検査技師が受け取っている給料の全国平均は月給約32万円、年収にして約470万円と言われています。また、性別に分けた場合、男性の年収が約515万円であるのに対し、女性は約425万円です。

(出典:厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/chinginkouzou.html

ただし、この額はあくまで全国平均のため、すべてのケースに当てはまるわけではありません。実際の給料額は、就職先の業種や施設規模、勤続年数、役職などの条件で変動します。では、世代と男女別における臨床検査技師の平均給料はどれくらいでしょうか。

世代・男女別平均年収と新卒の初任給

下記は、臨床検査技師の平均年収を世代・男女別にまとめた表です。世代によって男女の年収差が出てくることや、最も高収入を貰える年齢区分が分かる結果となっています。

年齢 男性の平均年収 女性の平均年収
20~29歳 約342万円 約345万円
30~39歳 約454万円 約397万円
40~49歳 約525万円 約471万円
50~59歳 約603万円 約490万円
60~69歳 約431万円 約373万円

(出典:厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/chinginkouzou.html

20~29歳は、臨床検査技師として経験が浅い若手のころです。臨床検査技師の初任給は約20万円であり、年収で見ても男女の差はほとんどありません。

世代が上がるにつれて男女の年収差が徐々に生じ、50~59歳の男女の年収差は約100万円となります。
とはいえ、50代の臨床検査技師はベテランであり、臨床検査室長などの役職に就く方もいるなど、男女ともに高収入を得られるピークです。定年前後の60~69歳となると、男女ともに年収額は大きく下がります。

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3. 給料をアップさせるための3つの方法

臨床検査技師の給料は、勤続年数を重ねれば確かにアップするものの、勤続の昇給は年に少額のアップしか見込めません。給料を大幅にアップさせるためには、個人の努力は欠かせません。
ここでは、給料アップに繋がる3つの方法を紹介します。

管理職になる

給料アップを狙うのであれば、管理職のポストに就くことが近道です。臨床検査技師が目指せる管理職は、医療機関であれば検査部の技師長や室長、メーカーであれば部門長などが挙げられます。病院や企業の経営にまで関わる役職ともなれば、年収1,000万円を目指すことも可能です。

ただし、管理職は就職したばかりの臨床検査技師が就けるものではなく、相応の時間がかかる点に注意してください。管理職に就くためには、就職後の数年間にわたる実績と、経営側からの信頼が必要です。40~50代若くても30代で、大きな年収アップが見込める管理職ポストが狙えるようになります。

管理職となるためには、仕事内容に関連する資格の取得や、医療現場でチームを動かす管理能力も欠かせません。すでに臨床検査技師や管理職としての経験が十分にある方は、管理職候補を募集している臨床検査技師求人を探すことがおすすめです。

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関連資格を取得する

臨床検査技師の職務に関連した認定資格を取得することで、給料アップを狙えます。認定資格は、専門性のある医療技術者として一定レベルに達していると認められることで取得できるものであり、エキスパートであることの証明です。臨床検査技師の仕事に関連する認定資格には、以下があります。

  • ・一級臨床検査士
  • ・細胞検査士
  • ・超音波検査士
  • ・認定輸血検査技師
  • ・緊急臨床検査士

注意点は、資格を漠然と取得するだけでは意味があまりないことです。たとえばエコー経験者の評価が高い職場で、細胞診断士の資格を取得しても、給料アップには繋がりません。

一般的に、職場の業務に沿った認定資格を取得すれば、資格手当という形で給料に反映されます。職場によっては超音波検査士歓迎、細胞診断士歓迎といった応募資格で求人情報が出されているため、求人の傾向から取得する資格を判断すると良いでしょう。

規模の大きな病院や医療関連の企業・メーカーに転職する

基本給が平均よりも低い、将来管理職になる可能性が少ない職場で働いている場合は、より好条件の職場へ転職することが給料アップへの近道です。
規模の大きな病院であれば管理職のイスもそれだけ多くなり、管理職に就ける可能性が高くなります。医療機器メーカーや治験を事業内容とする大手企業では、好条件を提示して求人を募集していることがあります。

規模の大きな病院とは、大学病院や国立病院のように病床数や職員数が多い職場のことです。大きな病院は給料額や福利厚生が手厚いため、中小病院よりも高収入を狙うことができます。
厚生労働省の「平成30年賃金構造基本統計調査」によると、従業員数が1,000人以上の事業所の場合、平均年収は約484万円です。50代の男性は約685万円、50代の女性は約690万円であることから、臨床検査技師全体の平均年収と比較して、約80~100万円も高いことが分かります。

医療機器メーカーや治験企業では、医療系の有資格者向けに求人を出していることがあります。就職するとアプリケーションスペシャリストや治験コーディネーターといった職種で働くことになり、企業の事業に則って研究や商品開発、営業サポートを行います。モデル年収は500万円や600万円以上が多く、就職から数年で高収入を得られることも少なくありません。

ただし、好条件を提示する求人は、臨床検査技師として十分な経験や資格を持つ方に限定されるなど、条件付きであるケースがほとんどです。まずは現在の職場でキャリアを積み、転職に有利な認定資格を取得するといった努力をすることも、有効な手段の一つでしょう。

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まとめ

臨床検査技師の平均年収は、約470万円です。男女別で見ると男性は約515万円、女性は約425万円となり、世代別で見ると50~59歳ごろが年収のピークを迎えます。男女ともに勤続年数を重ねるほど平均年収は上がる傾向にあるため、臨床検査技師は安定的な収入が見込める仕事だと言えるでしょう。

給料アップを狙うときは、現在の職場で働き続けるか転職するか、どちらかを選ぶ必要があります。現在の職場で働き続けるなら管理職になることを、違う職場を希望する方は規模の大きい病院や医療関連の企業・メーカーへの転職を考えてみてください。どちらの場合でも、業務内容に関連する資格の取得はプラスとなります。現状を踏まえて、最善策を選ぶようにしましょう。

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