臨床検査技師の認定資格|スキルアップにおすすめの9つを紹介

更新日 2022年11月11日 公開日 2022年10月18日

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国家試験に合格し、臨床検査技師として活躍しているみなさんのなかには、「さらに臨床検査技師としてのスキルを磨きたい」と感じている方もいらっしゃるでしょう。自身のスキルを「目に見える形」にするためには、業務に役立つ資格を取得することも1つの方法です。

当記事では、臨床検査技師のスキルアップに役立つ認定資格を9つピックアップし、その概要や特徴を紹介します。併せて、資格取得以外のスキルアップ方法も解説するので、今後の方向性に合った資格を選んで、さらなるスキルアップを目指しましょう!

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臨床検査技師のスキルアップにおすすめの認定資格9選

臨床検査技師の国家資格以外にも、臨床検査技師のスキルアップにつながる認定資格があります。認定資格は、資格手当につながったり、転職時に有利に働いたりする可能性があるため、取得することで今後のキャリアアップ、キャリアチェンジに役立つでしょう。ここでは、臨床検査技師がスキルアップを目指す際に、おすすめの認定資格をご紹介します。

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一級臨床検査士

一級臨床検査士は、二級臨床検査士とともに、臨床検査技師の上級資格となっています。受験には、臨床検査技師の資格を取得してから、5年以上の実務歴があることや、二級臨床検査士の資格を取得してから、3年の実務歴があることなどの要件を満たす必要があります。

試験は、筆記試験と実技試験があり、筆記は病理学・血液学・循環生理学など8分野から選べます。自分の専門分野で受験できるので、資格取得を目指すなかでより専門的な知識・技能を高められるでしょう。

さらに、一級臨床検査士の受験にあたっては「検査室の指導的技術者として適当である」と所属長に証明してもらう必要があることから、資格取得者は指導者・管理者としての道を目指すことも可能です。

(出典:公益社団法人日本臨床検査同学院「一級臨床検査士試験」/https://clmj.jp/com_first.html

二級臨床検査士

二級臨床検査士は、一級臨床検査士を受験するために必要な資格です。一級臨床検査士を目指す場合は必ず取得しましょう。試験には、筆記・実技があり、筆記の科目は一級と同様8分野から選択することが可能です。

受験資格に厳しい制限のある一級と異なり、二級は臨床検査技師の資格を取得した上で、職場の所属長による職歴の証明書を提出できれば受験できます。受験に対する敷居が高くない分、臨床検査技師としてスキルアップする際の「第一歩」におすすめの資格と言えるでしょう。

(出典:公益社団法人日本臨床検査同学院「二級臨床検査士試験」/https://clmj.jp/com_second.html

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認定輸血検査技師

輸血は移植の一種と言われ有用性が高い一方で、副作用や合併症などを引き起こす恐れがあるため、深い知識と的確な判断力、技術が要求されます。認定輸血検査技師は、輸血治療の安全性を向上させることを目的とし、輸血検査の際の知識・判断力・技術を持った技師を育成するための認定制度です。

通常は、受験に際して指定施設での研修が必要となりますが、2021・2022年度は、オンライン研修のみで受験資格を得られました。合格率は、2019年度で受験者全体の30%未満。決して高くはありませんが、重要性が高く取り組みがいのある資格なので、救命に貢献したい方にはおすすめの資格です。

(出典:一般社団法人日本輸血・細胞治療学会「認定輸血検査技師について」/http://yuketsu.jstmct.or.jp/authorization/for_ctl_technician/

(出典:一般社団法人日本輸血・細胞治療学会「第23回(2019年度)認定輸血検査技師試験の結果」/http://yuketsu.jstmct.or.jp/wp-content/uploads/2019/12/5ecf6dc6fbd60348bdd7ff9a5b1d4e7e.pdf

認定血液検査技師

臨床検査技師が行う検査には、血液検査も含まれています。認定血液検査技師は、血液検査の高度な知識やスキルを持った臨床検査技師を育成するための認定資格です。

受験資格については、臨床検査技師の資格以外に「申請時点で2年以上日本検査血液学会の会員である」「3年以上の血液学的検査業務の経験がある」などの規定があります。さらに、学会での研究発表の実績なども要求されるため、資格取得のハードルは高いと言っていいでしょう。しかし、資格を取得できれば専門性の高い知識・スキルを身につけられます。

(出典:一般社団法人日本検査血液学会「認定血液検査技師試験」/http://jslh.kenkyuukai.jp/special/index.asp?id=20402

緊急臨床検査士

緊急臨床検査士とは、夜間や休日の緊急時などにも、医師の指導のもとでさまざまな臨床検査が正しく行えることを証明する資格です。臨床検査士は、緊急時に1人で多数の検査を行わなければならないケースがあり、独力で正確かつ迅速な対応が求められます。緊急臨床検査士の資格を取得することで、1人でも自信を持って検査業務をこなせる判断力やスキルを身に付けられるでしょう。また、検査技術そのものを磨きたい場合にも、おすすめの資格です。

緊急臨床検査士の試験は、臨床検査技師の資格を所有し、職歴の証明書が提出できれば受験できます。試験は筆記・実技ともに、一般検査、臨床化学検査、血液検査、輸血検査、微生物検査、生理検査という6分野にわたって出題され、幅広い知識が問われます。

(出典:公益社団法人日本臨床検査同学院「緊急臨床検査士試験」/https://clmj.jp/com_stat.html

認定臨床微生物検査技師

認定臨床微生物検査技師は、臨床微生物学検査、つまり感染症の検査が行える技師の養成を目的とした資格です。受験には、認定研修施設で5年以上勤務する必要があります。認定研修施設に勤務していない場合は、代わりに所定の講習会を受講することで受験資格を得られます。

また、臨床微生物学に関する論文発表や学会発表の実績なども求められるので、受験するには臨床微生物学にかなり踏み込んだ知識が必要です。そのため、微生物検査室に勤務する技師のスキルアップだけでなく、院内感染制御など根本的な感染症対策にも役立つ資格となっています。

(出典:認定臨床微生物検査技師制度「認定臨床微生物検査技師(CMTCM)制度 受験申請の手引き -2022年度版-」/https://www.jscm.org/seido/tebiki.html

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細胞検査士

細胞検査士は、日本臨床細胞学会・日本臨床検査医学会が主催する認定資格です。主に、顕微鏡で細胞を観察してがん細胞を発見する細胞診検査を行いますが、がんの罹患者数が年々増え続けていることから、細胞検査士の需要も今後さらに高まると見られています。

また、良性細胞と悪性細胞を高い精度で診断するのは難しく、専門知識と高い技術を持った細胞検査士の育成が急がれています。

認定試験は、臨床検査技師の資格を取得して、規定の日までに細胞診検査実務を1年以上経験した者や、学会が認定する養成機関の卒業者もしくは卒業見込みの学生などが受験可能です。細胞検査士試験の申し込みは個人だけでなく、団体でも受け付けています。

がんの早期発見・早期治療に貢献したいという意欲がある方は、取得を検討してみると良いでしょう。

(出典:公益社団法人日本臨床細胞学会「第54回細胞検査士資格認定試験実施要領(2021年度)」/http://jscc.or.jp/exam/54ct-youryou/

CRC(治験コーディネーター)

CRC(治験コーディネーター)は、新薬開発時に医療機関で行われる治験業務において、調整やサポートを行う仕事です。CRCになるために特別な資格は必要ないものの、臨床検査技師の有資格者がCRCになることも少なくありません。そのため、すでにCRCとして就業している臨床検査技師は、CRC関連の認定資格を取得するのがおすすめです。CRCの認定資格には次のような種類があります。

・SMONA・CRC認定制度
SMONA(協同組合 臨床開発支援ネットワーク)の認定資格です。指定の講座や研修を受講し、「CRC認定試験」に合格すると資格が受けられます。

(出典:SMONA協同組合 臨床開発支援ネットワーク「SMONA教育研修・CRC認定制度」/https://www.smona.ne.jp/crc/educate.html

・JASMO公認CRC試験
日本SMO協会の認定制度です。協会指定の研修を修了した上で、修了日から2年以上CRCの実務経験を積むなど特定の条件を満たすことで、「公認CRC試験」の受験が可能となります。

(出典:日本SMO協会「公認CRC・SMA制度」/https://www.jasmo.org/expart/license/index.html

・日本臨床薬理学会認定CRC制度
日本臨床薬理学会が主催するCRCの認定制度です。専任CRCとして2年以上勤務するなど所定の条件を満たすと受験資格を得られます。

(出典:一般社団法人日本臨床薬理学会「認定CRC制度」/http://www.jscpt.jp/seido/crc/

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認定一般検査技師

一般検査とは、尿検査、糞便検査、髄液検査など多くの施設で行われる検査です。認定一般検査技師の資格では、一般検査領域の検査材料である尿、糞便、髄液などを正しく取り扱う知識や検査技術を持った技師の育成を目的としています。

受験には、主催の日本臨床衛生検査技師会への所属や研修の受講などが必要で、研修や試験範囲は多岐にわたります。多くの医療機関で行われる検査を対象とした認定資格なので、資格取得で得た知識やスキルは幅広い現場で役立つでしょう。

(出典:一般社団帆人日本臨床衛生検査技師会「認定一般検査技師」/https://www.jamt.or.jp/studysession/center/system01/

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認定資格以外にも!臨床検査技師のスキルアップ方法

臨床検査技師がスキルアップを目指す方法は、認定資格の取得だけではありません。例えば、他分野の資格取得を目指して、仕事の幅を広げることも方法の1つです。また、転職によってスキルアップを目指す方法もあります。転職すると、異なる分野で働きながら新たなスキルを身に付けたり、今までとは違う働き方に挑戦したりすることができるでしょう。

収入アップを目標にスキルを磨きたいと考えている場合にも、転職を選択肢に入れてみるのがおすすめです。現状よりも待遇の良い企業に転職することで、給料アップが図れる可能性がある上に、新しい職場でモチベーションを高めながらスキルを磨くことが可能だからです。

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まとめ

臨床検査技師には国家資格以外にも、関連性の高い民間の認定資格があります。民間資格とはいえ難易度の高いものも多く、取得には時間と労力も必要になりますが、いずれもスキルアップや今後のキャリア形成に役立つものばかり。挑戦する価値は十分にあるでしょう。

臨床検査技師がスキルアップを目指す方法は、認定資格の取得だけではありません。「転職」によって、新たなスキルを身に付けたり、今までとは違う働き方に挑戦したりすることも1つの方法と言えるでしょう。

臨床検査技師の方が、転職を前提にスキルアップを目指す場合には、ぜひマイナビコメディカルにご相談ください。医療業界に精通したキャリアアドバイザーが、今後のキャリア形成や転職をしっかりサポートいたします。

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※当記事は2022年5月時点の情報をもとに作成しています

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