作業療法士のキャリアプランは?3つのキャリアとおすすめ資格を紹介

更新日 2024年02月22日 公開日 2023年02月22日

#情報収集 #転職検討/準備

キャリアプランを組み立てることは、自身の将来を考えるうえでとても重要です。しかし、なかには「キャリアプランの大事さは分かっていても、具体的にどのようなキャリアを描けるのか分からない」と悩んでいる作業療法士の方もいるでしょう。

キャリアプランは、現在の自分に足りないスキルを把握することにもなるため、きちんと立てておいて損はありません。当記事では、作業療法士のキャリアプランについて詳しく解説します。自分がどのような作業療法士になりたいのかをよく考え、何を学ぶべきなのか見定めて、日々の目標や人生設計を立てるための参考にしてください。

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作業療法士のキャリアプランは?3つのキャリアとおすすめ資格を紹介

作業療法士がキャリアプランを設定すべき理由

キャリアプランとは、自分が将来どのように働きたいかをふまえ、「理想の姿を実現するために何が必要なのか?」を順序立てて考えた計画のことです。キャリアプランを立てると、何年後までに何をすればよいのか、今の自分に足りないものは何かを把握することができ、仕事のモチベーションにもつながります。

特に作業療法士の仕事は、急性期・回復期の病院で働くか、慢性期の介護施設で働くかなど、職場によって求められる専門性が大きく異なります。だからこそ、自分が将来どの分野で活躍したいかを考え、希望する分野に合わせて専門的な知識を学んだり、スキルを身につけたりすることが非常に大切です。

また、作業療法士は継続的に勉強し、自らの技術を高める必要もあります。毎日の勉強に目的を持ち、前向きに取り組むためにも、キャリアプランについてきちんと考えておくと良いでしょう。

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作業療法士としてキャリアを積む方向性を決めよう!

作業療法士のキャリアには、主に「スペシャリスト」と「ジェネラリスト」の2種類があります。スペシャリストは「仕事の専門性をより高めること」を目指し、ジェネラリストは管理職として「病院や施設のマネジメント」を担当します。

ここでは、2つのキャリアプランについて詳しく解説します。

「スペシャリスト」を目指す場合のキャリアプランの例

スペシャリストは、病院やリハビリテーション施設などで働きながら、自身の知識・技術を伸ばし、専門性を高めていくキャリアです。知識や技術は日々の業務で磨く他に、生涯学習制度を利用して勉強したり、他の資格取得を目指して勉強したりすることで向上させられます。なお、認定作業療法士、専門作業療法士などの資格では、作業療法士としての実務経験を求められるため、取得すれば作業療法士としてのスキルアップの証明になります。

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作業療法士におすすめの資格には以下があります。

・生涯学習制度
作業療法士の技術・知識の水準を高めるために、日本作業療法士協会が実施している研修制度です。基礎研修を修了することで、前述した「認定作業療法士」や「専門作業療法士」の資格取得を目指せます。認定作業療法士と専門作業療法士の資格は5年ごとの更新制となっているため、日々勉強して症例を報告したり、後輩育成にかかわったりする必要があります。

(出典:一般社団法人日本作業療法士協会「生涯教育制度2020 制度の概要と解説」/https://www.jaot.or.jp/files/page/kyouikubu/shougaikyouikutechoudensiban.pdf

・福祉住環境コーディネーター
「福祉住環境コーディネーター」は、医療や福祉、建築についての幅広い知識を生かしながら、高齢者や障害者が住みやすい環境を提案する資格です。作業療法士の主な役割は、「患者さまや利用者さまが、自分らしい生活を送れるようにサポートすること」であるため、住環境についての知識を得ることで、活動の幅は一層広がるでしょう。福祉住環境コーディネーターの資格を取ると、住宅の改修についてのアドバイスもできるようになります。

(出典:東京商工会議所「福祉住環境コーディネーター検定試験®とは」/https://kentei.tokyo-cci.or.jp/fukushi/about/

・3学会合同呼吸療法認定士
「3学会合同呼吸療法認定士」は、吸入療法や酸素療法といった「呼吸療法」についての専門知識を学べる資格です。資格を取得すれば、呼吸療法チームの一員として、呼吸療法中の患者さまの支援に関わることができます。資格獲得のためには、「作業療法士として2年以上の経験を積んだ上で、認定委員会が定める学会や講習会に出席すること」と「認定講習を受けた上で、その後の試験に合格すること」という2つの条件を満たさなければなりません。資格は5年ごとの更新制であり、維持するためには定期的な学会・講習会への出席や論文発表が必要です。

(出典:公益財団法人 医療機器センター「3学会合同呼吸療法認定士」/https://www.jaame.or.jp/iryo/kokyu/

・心臓リハビリテーション指導士
急性心筋梗塞など、心疾患のリハビリを受ける患者さまに対して、適切な支援を行える知識を持っていると証明できるのが、「心臓リハビリテーション指導士」の資格です。日本心臓リハビリテーション学会に2年以上加入し、心臓リハビリの実務経験を1年以上積むか、特別な研修を受けた上で講習会に参加すると、受験資格を得られます。循環器疾患の治療と再発防止のための知識は、安全で効果的な運動・リハビリを指導する際にも役立つでしょう。

(出典:特定非営利活動法人 日本心臓リハビリテーション学会「心臓リハビリテーション指導士」/https://www.jacr.jp/jacrreha/system/about2/

・認知症ケア専門士
「認知症ケア専門士」は、認知症ケアに対する高度な知識と技術を持っていることを証明できる資格で、認知症ケアの実務経験が3年以上ある方が受験できます。合格するには認知症の患者さまへの関わり方や家族への支援方法など、さまざまな知識が必要です。

(出典:一般社団法人 日本認知症ケア学会「専門士制度」/https://www.dcq-ex.net/senmonsi_seido.htm

「ジェネラリスト」を目指す場合のキャリアプランの例

ジェネラリストを目指す場合は、病院やリハビリテーション施設で管理職として働くのが一般的です。作業療法士が経営にかかわるまでには時間がかかりますが、リハビリテーション科の科長などを経て、施設長を任されるケースもあるでしょう。管理職になるには、1つの職場で長く働き、キャリアパスに沿って管理職に任命されるのを待つ方法の他に、転職して管理職求人に応募する選択肢もあります。

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管理職としてスタッフの業務管理や経営にかかわると、臨床現場でリハビリを行う機会は次第に少なくなります。なお、ジェネラリストを目指す場合は、作業療法士としての技術だけでなく、経営に関する知識やマネジメントスキル、コミュニケーション力なども必要です。

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作業療法士として将来的な独立は可能?

第三の選択肢として、独立を目指すキャリアプランもあります。ただし、作業療法士は、医師の指示のもとでリハビリを行うように定められているため、作業療法を提供する目的での独立・開業はできません。一方で、整体院やリラクゼーションサロン、パーソナルトレーニングジム、美容サロンなど、資格がなくても開業できる施設を持つことはできます。整体院や各種サロンは民間資格を使って開設する人が多いため、作業療法士の資格を持っていることは患者さまからの信頼につながるでしょう。

また、開業権のあるあん摩マッサージ指圧師や柔道整復師の資格を取得することでも、独立・開業は可能です。ともに国家資格であり、資格取得までに3年以上専門学校や大学で学ぶ必要はあるものの、作業療法士の知識を生かせば、より専門的な視点から患者さまをサポートできるでしょう。

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作業療法士としてキャリアを積む際には「転職」も視野に入れるべき?

作業療法士は、どのような病院・施設で働くかによって担当するリハビリの内容が大きく変わるため、さまざまな職場で経験を積み、スペシャリストとして成長したいと考える方もいるでしょう。実際、希望する作業療法の専門分野に合わせて転職する作業療法士の方も、多く見られます。

一方、ジェネラリストとして管理職を目指す場合は、同じ職場で長く働き、昇格してマネジメントの経験を重ねていくことが大切です。同じ職場で長く働くと、定期的な昇給が見込めるというメリットもあります。

転職を考える際には、作業療法士としてのキャリアプランを念頭に置き、自分自身が何を目指したいのか、どのような作業療法士になりたいのかを考え、目的に合った転職先を選ぶことが大切です。

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まとめ

キャリアプランを考えることは、今後の人生設計だけでなく、日々の仕事におけるモチベーション維持にも役立ちます。作業療法士の基本的なキャリアプランには、専門性を高める「スペシャリスト」とマネジメントの仕事に携わる「ジェネラリスト」があり、それぞれ身につけたほうがよいスキルが異なります。どのスキルをどのように伸ばせばいいのかを把握するためにも、自身のキャリアプランについて、しっかり考えておきましょう。もちろん、スペシャリストとジェネラリストの両方を目指す道もあります。

マイナビコメディカルでは、キャリアアドバイザーが「目指すキャリア」に合った転職サポートを行っています。自分に合ったキャリアプランとして、転職をお考えの方は、ぜひ一度マイナビコメディカルにご相談ください。

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※当記事は2022年9月時点の情報をもとに作成しています

監修者プロフィール

マイナビコメディカル編集部

 

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