【言語聴覚士】入社・採用試験へ向けての準備のポイントとは?
言語聴覚士として就職や転職を目指す場合は、医療機関、介護福祉施設などが実施する入社・採用試験に合格する必要があります。具体的な試験内容は施設によって異なるため、事前調査を行って、応募先が面接で重視する点や出題傾向などを把握するように努めましょう。
この記事では、言語聴覚士の入社・採用試験について、詳しく解説します。試験の準備をするうえで、どのようなポイントが重要かも取り上げるので、言語聴覚士として就職や転職を目指している方は、ぜひご覧ください。
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目次
【言語聴覚士】入社・採用試験の内容
言語聴覚士の入社・採用試験の内容は、職場ごとにさまざまです。複数回の選考を重ねる場合もあれば、面接のみで採用を決める場合もあります。
ここでは代表的な4つの試験方式を取り上げ、内容や対策について解説します。
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筆記試験
筆記試験は、一般的に「専門試験」と「一般教養試験」の2つに分けられます。
専門試験は、言語聴覚士の専門知識を問う試験です。国家試験レベルの問題が多いので、言語聴覚士の養成機関に通っている方は、国家試験対策が入社・採用試験の対策にもつながるでしょう。
一般教養試験は、基礎的な学力や社会人に必要な一般常識を問う試験です。多くの場合、中学校レベルの国語・数学・英語などのほか、時事問題も出題されます。こちらは、一般常識テストの問題集や参考書を使って、試験対策をしておくとよいでしょう。
なお、職場によっては、上記の分類に当てはまらない筆記試験を用意している場合や、一般教養試験のみで入社できる場合もあります。応募先の試験方式については、求人情報などで確認してください。
適性検査
適性検査では、言語聴覚士の業務で要求される人間性やコミュニケーション能力を備えているかがチェックされます。適性検査には多くのテスト方法が存在しますが、言語聴覚士の入社・採用試験では、YG性格検査(矢田部ギルフォード性格検査)や内田クレペリン検査など、心理学的な検査を用いることが多いようです。
YG性格検査では、性格を形成する12個の要素の強弱が判定されます。120の質問に3択で回答することで、情緒の安定性や人間関係の築き方、物事への取り組み方などがわかります。
一方の内田クレペリン検査は、簡単な足し算を前後半15分ずつ行う方法です。数学の能力ではなく、物事を進める際の気持ちや行動の変化、能力面の特徴(作業効率や作業をするときのテンポなど)などが測定できます。
適性検査は、事前にどのテストを受けるのかわからないことが多く、対策は難しいでしょう。受けるにあたっては、職場の求める人材イメージを意識しつつも、できるだけ偽りなく答えることが大切です。
小論文
決められた文字数と時間で、出題テーマについての自分の考えをまとめる試験で、論理的な思考力や表現能力がチェックされます。テーマは、言語聴覚士や医療にまつわるものが多く見られますが、少子高齢化など時事にからめた問題が出ることもあります。
小論文試験では、書く内容を一から考えると時間不足になることが多いので、事前の対策が大切です。小論文対策のテキストや過去問を活用して、文章の書き方や構成のし方を理解しておきましょう。書いた文章を誰かに読んでもらうのもおすすめの方法です。添削してもらうことで、自分では気づきにくい文章の癖やミスしがちな点を把握できるので、改善につなげられます。
また、いくつか文章のパターンを身につけておき、試験当日はそれを組み合わせるようにすると、余裕を持って書き上げられるでしょう。
面接
面接は、ほぼすべての職場で実施されます。最終試験に用いられることが多く、入社・採用試験でもっとも重視される項目といえるでしょう。小規模な施設では、面接のみで採用を決めるケースもあります。
面接に臨む際はしっかりと対策を行い、気持ちに余裕を持つことが大切です。志望動機や学生生活のエピソード、自己PRといった基本的な受け答えを何度も練習しておくとよいでしょう。
また礼儀やマナーも重要なチェック項目になります。面接で気をつけるマナーは以下の通りです。
・座り方や姿勢
・服装や髪型などの身だしなみ
基本的なマナーばかりですが、当日は緊張のため意識から抜け落ちてしまうことがあります。練習するときも常にマナーを意識して、自然にできるよう身につけておきましょう。
見られやすいポイント・よくある質問例も
【言語聴覚士】入社・採用試験の準備でのポイント
入社・採用試験の準備は一夜漬けではできないため、早くから計画を立てて進めることが大切です。
ここでは、入社・採用試験の準備で大切な3つのポイントを解説します。
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志望先の試験内容を確認する
入社・採用試験の準備では、志望する施設に合った対策が必須です。
準備の第一段階として、志望先の募集要項を必ず確認しておきましょう。募集要項は求人サイトに掲載されることが多いですが、応募先のホームページにある求人情報もチェックすると安心です。
過去問などが公開されている場合は積極的に役立てましょう。何度も解き直し、解答パターンを身につけておけば、問題処理のスピードを早められます。
時事問題対策としてニュースを確認する
時事問題への対策としては、ニュースや新聞をこまめにチェックするのがおすすめです。通勤や通学などのすきま時間を有効に活用しましょう。スマホで気になる記事をブックマークしたり、重要な用語はメモ機能に残したりしておくと、何度も読み返せて便利です。
ニュースをすべて暗記する必要はありませんが、「いま何が起きているのか」や「なぜそれが起こったのか」「社会にどのような影響があるのか」などの概要は、きちんと理解しておきましょう。
理解を深めたら、自分なりの意見を持つことも大事です。時事問題は多くの場合、応募者の「考え方」を知ることに重点を置いています。採用担当者にあなたと一緒に働きたいと思わせられるように、しっかりと自分の考えを伝えてください。
志望動機を明確化する
志望動機は、書類選考だけでなく面接でも重視されます。志望動機を明確化して、採用担当者を引きつけるような内容にできれば、他の応募者に大きな差がつけられるでしょう。
志望動機を明確にするうえで有効なのは、自己分析と職場の研究です。自己分析では過去の経験や実績、エピソードを深掘りして、自身のアピールポイントや「就職・転職の軸(仕事選びで何を大切にするか)」を見つけましょう。
職場研究においては、理念や事業内容、福利厚生などを中心に情報を収集するのがポイントです。
そうやって、自分が大切にしたい点と職場の特徴との共通点が見つかれば、魅力的な志望動機に仕上がるでしょう。いちばん大事なのは、自分の強みや希望が職場の風土や仕事内容にマッチしていると、採用担当者に感じてもらうことです。
【言語聴覚士】入社・採用試験が不安なときは?
入社・採用試験の対策をしていると、正しい対策ができているのか不安に感じることもあるかもしれません。そんなときは、転職・就職支援サービスを活用するのも1つの方法です。
マイナビコメディカルでは、業界に精通したキャリアアドバイザーが志望先に応じたアドバイスを行ってくれます。さらに、書類の添削や面接対策などのサポートもしてくれるので、気持ちの余裕を持って当日を迎えられるでしょう。
入社・採用試験を控えて不安を感じている言語聴覚士の方は、ぜひマイナビコメディカルの無料相談をご活用ください。
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まとめ
入社・採用試験の形式は職場ごとに異なります。適性検査は例外ですが、筆記試験や小論文、面接は事前の対策が有効です。筆記試験については、一般常識のテキストや国家試験の内容を中心に勉強を進めましょう。小論文は時間内にまとめられるように対策し、面接も基本的な受け答えを用意しておくと安心です。
入社・採用試験に少しでも不安を感じている方は、マイナビコメディカルの利用をご検討ください。マイナビコメディカルでは、1人ひとりに合った就職・転職サポートを無料で提供しております。
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※当記事は2023年5月時点の情報をもとに作成しています
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