臨床工学技士における履歴書の書き方|注意点や志望動機の例文も解説

更新日 2024年02月28日 公開日 2021年11月01日

#書類準備 #応募 #面接・選考

臨床工学技士として就職・転職活動を行う際、必ず用意しなければならない書類が履歴書です。履歴書は自分の経歴や志望動機をまとめた書類であり、応募先は書面の内容を見て「応募条件に合っているか」や「一緒に働きたい人材か」などを判断します。履歴書の書き方が間違っていたり、情報が不十分だったりすると、面接に進めなくなる可能性もあるので、書き方のポイントはきちんと押さえておきましょう。

当記事では、臨床工学技士の書類選考における履歴書の書き方や、書類選考に通るための注意点・ポイントをわかりやすく解説します。あわせて、志望動機の例文も紹介するので、就職・転職を成功させたい臨床工学技士の方は、ぜひ最後までご覧ください。

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臨床工学技士における履歴書の書き方|注意点や志望動機の例文も解説

臨床工学士における履歴書の書き方

臨床工学技士と他業種の間に、履歴書の書き方の違いはありません。

しかし、履歴書の正しい書き方を学ぶ機会がほとんどないため、臨床工学士のなかには「間違った書き方を覚えていた」「正式なマナーを理解していなかった」という方もいらっしゃいます。

まずは、臨床工学技士の方に向けて、履歴書の基本的な書き方を解説しましょう。

基本情報

履歴書の基本情報は、書類選考で最初に目に入る項目です。基本情報が間違っていると「単純な作業でもミスをしそう」といった印象を与えかねないので注意しましょう。

日付 履歴書を応募先に提出する方法によって、記載する日付が異なります。郵送する場合は投函日、面接に持参する場合は面接日を書きましょう。年の表記は西暦・和暦のどちらでも構いませんが、履歴書全体で統一するようにしてください。
氏名・ふりがな 氏名は読みやすい文字で大きめに記入します。読みやすくなるように、姓と名の間を一文字あけるとよいでしょう。ふりがなの欄は、「ふりがな」表記であればひらがなで、「フリガナ」表記の場合はカタカナで書いてください。
年齢 履歴書に記載した日付における満年齢を記入します。
現住所 都道府県名から番地までを住民票の通りに記入します。番地は「○ー○ー○」ではなく「○丁目○番地○号」と書くのが基本です。
連絡先・メールアドレス 固定電話・携帯電話の番号を指定された欄に記入します。どちらかしかない場合は、片方だけの記入で構いません。メールアドレスは、日中に連絡を取りやすいものを書きましょう。
証明写真 履歴書の写真サイズに合った証明写真を貼ってください。一般的な写真サイズは縦4cm×横3cmです。3か月以内に撮影した証明写真を使用し、裏面には氏名を記入します。

学歴・職歴

学歴・職歴の欄には、学校名や会社名を省略せず記入します年の表記は、基本情報の日付で使用した西暦または和暦にあわせてください。

●学歴
1行目の中央に「学歴」と記載し、その下に中学校卒業から順に学歴(入学・卒業の年月)を記入します。高校は「○○高校」ではなく「○○高等学校」と書き、私立の場合は「私立○○高等学校」まで記入してください。大学・短大・専門学校では、学部学科も記入しましょう。なお、受験浪人によるブランク期間を記載する必要はありません。

大学院については、修了した場合は「(修士課程または博士課程)修了」、中退した場合は「中途退学」と記入します。在学中の場合は修了予定年度を記入した上で、「修了見込み」と書いてください。

●職歴
学歴から1行あけて中央に「職歴」と書き、勤務先と入職年月、退職年月を時系列で記載します。会社名・病院施設名は、必ず正式名称で書いてください。

臨床工学技士の場合、正社員のほかに、非常勤職員・嘱託職員・派遣社員などの雇用形態があります。職歴欄には「○○病院に非常勤職員として入職」のように、雇用形態もわかるように書きましょう。

すべての学歴・職歴の記入を終えたら、枠の右端に「以上」と書き加えて完成です。

資格・免許

資格・免許は取得した年月日の順に書きます。その際、必ず正式名称で記入してください。臨床工学技士免許については、登録番号も記入するとよいでしょう。

臨床工学技士免許以外に、応募先の仕事内容に関係する免許・資格があれば、積極的に記入するのがおすすめです。以下に、臨床工学技士の就職・転職において強みとなり得る資格・免許を紹介します。

  • ・第2種ME技術実力検定試験
  • ・透析技術認定士
  • ・英検準2級以上またはTOEIC点数(応募要件として求められている場合は必須)
  • ・普通自動車運転免許

志望動機

志望動機は、書類選考において特に重視される項目です。応募先の理念や求める人物像を理解した上で、自分の強みや仕事に対する姿勢をしっかりアピールしましょう。

●新卒の場合
具体的な仕事内容に則した志望動機を書くのは難しいため、どのような臨床工学技士を目指しているかを示して、意欲の高さをアピールしましょう。

●中途採用の場合
中途採用の場合は、これまでのキャリアから得たスキルが、新しい職場でどのように生かせるかを具体的に記入してください。

趣味・特技

趣味・特技の欄は、できるだけ仕事に生かせるものを記載するのがおすすめです。趣味・特技の内容が書類選考に影響を与えることはほとんどありませんが、「雑な人」という印象を与えないためにも、空欄にするのは避けましょう。

本人希望欄

特に希望がなければ記載する必要はありません。何もない場合は「貴社(貴院)の規定に従います」と書いておくのがマナーです。

どうしても譲れない条件や待遇がある場合は、「勤務可能なシフト」「勤務開始可能日」などを記入しましょう。ただし、書類選考の段階から給与や残業、休暇などの希望を一方的に書くのは避けたほうが賢明です。「自分本位な人」に見られる可能性があるので、注意してください。

【関連リンク】臨床工学技士の仕事内容|魅力・やりがい・勤務先と資格の取得方法

臨床工学技士が履歴書を書くときの注意点

臨床工学技士が履歴書を書くにあたっては、いくつかの注意点を理解しておく必要があります。

代表的な注意点は、以下の3つです。

  • ・余裕を持って作成する
  • ・応募先について理解した上で書く
  • ・自分自身の言葉で書く

ここからは、3つの注意点について詳しく解説していきます。

余裕を持って作成する

履歴書の作成方法は手書き・パソコンのどちらでも問題ありませんが、どちらを選ぶにせよあわてて作成すると誤字・脱字や記入ミスの可能性が高まります。ミスが目立つと応募先にいい加減な印象を与えかねないので、履歴書は時間をかけて丁寧に作成するようにしましょう。書き終わった後は、記入内容の最終チェックも忘れずに行ってください。

履歴書サイズの指定がない場合は、A4・B5どちらを使用しても構いませんが、しっかりと自分をアピールしたい場合は、志望動機・自己PRの記入欄が大きいA4の履歴書を選ぶのがおすすめです。

応募先について理解した上で書く

先に紹介したように志望動機を書くときは、応募先の理念や求める人材などを理解しておくことが大事です。自分なりに「ここをアピールしたい」と思ったとしても、応募先が求めるスキルや経験に合致していなければ、採用担当者に響きにくくなるので気を付けてください。

応募先についての理解を深めるには、求人票を精査したりWebサイトを熟読したりするのが近道です。理念・経営体制・事業内容・従業員数などを理解すれば、応募先の求める人物像が把握できるでしょう。

自分自身の言葉で書く

「志望動機が全然思いつかない」というケースでは、Webサイトや書籍の例文を参考にすることもあるでしょう。しかし、それらを丸写しにするのはおすすめできません。もし、その内容で書類選考を通過したとしても、面接で深掘りされた際に答えに詰まってしまうからです。

例文は、構成や押さえるべきポイントを把握するのに活用し、「志望するに至った経緯や思い」「これまでの学びや経験をどのように生かしたいか」などについては自分なりの言葉でアピールしましょう。

なお、志望動機が思いつかないケースでは、自己分析が十分にできていないことが考えられます。まずは、これまでの経験を振り返り、職務内容や実績などを整理した上で、自分の強みや弱み、得意なこと、応募先でかなえたいことを洗い出してみましょう。

【関連リンク】マイナビコメディカルで臨床工学技士の求人を探す

臨床工学技士の履歴書における志望動機の書き方

採用担当者は、履歴書の志望動機から応募者の考えやスキル、経験を読み取り、「求める人物像にマッチしているか」や「長く働いてくれそうか」を見極めようとします。志望動機は、やる気や能力がきちんと伝わる内容にまとめましょう。

志望動機を書くときは200〜300字程度を目安に、採用担当者が読みやすい分量にまとめるのがポイントです。

以下では、志望動機におけるその他のポイントや例文を紹介します。

志望動機を書く際のポイント

志望動機を書く際に、必ず押さえておきたいのは次の2点です。

●応募先の特徴を把握する
志望動機を書く前には、必ず職場の特徴や専門性を把握しておきましょう。応募先の特徴と自分の経験を照らしあわせながら具体的な実績を伝えれば、採用担当者に強くアピールできるはずです。

その際、エピソード(実際の体験談)や数字を盛り込むと、実績に対する信頼度がより高まるでしょう。

●自分のキャリアの希望を伝える
志望動機では、「応募先を選んだ理由」「入職後どのように貢献できるのか」「どのような臨床工学技士を目指しているか」の3つを伝えることが大事です。

特に、「どのような臨床工学技士を目指しているか」は、採用担当者が「職場へのマッチ度」や「すぐに転職したりしないか」を確認する目安となります。志望動機を書く際には、将来のキャリアプランを明確にしておきましょう。

志望動機の例文

ここからは、上記のポイントを踏まえた志望動機の例文を3つ紹介します。

●病院での勤務を志望する場合

これまで透析クリニックに勤務していましたが、総合病院でより幅広い患者さまに寄り添いたいと考えて、志望しました。貴院は多職種がチームを組み、互いに連携しながらさまざまな症状の患者さまと関わっている点に魅力を感じます。日々の業務だけでなく、積極的に学会に参加したり、認定士資格に挑戦したりすることで技術や知識を磨き、患者さまの治療に貢献できるよう尽力いたします。

現職とは規模が異なる医療機関を志望する場合は、「転職でステップアップしたい」という意欲を伝えましょう。自分の希望と応募先の特徴がマッチしている点を強調することも大切です。

●CRC(治験コーディネーター)としての勤務を志望する場合

人工呼吸器や人工心肺装置などを操作・管理するなかで、医療機関とは異なる立場で患者さまをサポートする新薬開発に関心を抱き、CRCを志しました。高い倫理観を掲げて地域医療に貢献する貴社に大きな魅力を感じており、臨床工学技士としての経験を生かして活動に貢献したいと考えております。

現職とは別の職種に応募する場合、転職の動機を説明した上で、臨床工学技士としての経験を生かしたい旨を伝えましょう。応募先の特徴や方針に共感していることをアピールするのも効果的です。

●新卒者の場合

現場実習での体験から、患者さまと向き合い、長期的にサポートできる透析業務に関心を持ちました。いち早く透析業務のデジタル化に着手し、常に最先端の医療を提供している貴院に魅力を感じたことが志望理由です。チームの一員として、日々技術と知識を磨き、透析のスペシャリストになれるように努力します。

新卒者の場合、臨床工学士を目指した理由や応募先を選んだ理由、将来の展望などを中心に書くのがよいでしょう。自分が目指すキャリアや応募先で実現したいことなども、きちんと伝えてください。

【関連リンク】【臨床工学技士の転職】面接の通過率を上げる志望動機の作り方

臨床工学技士の履歴書における自己PRの書き方

履歴書の自己PR欄は、自分を売り込む絶好の場です。これまでの実績や経験をアピールしながら、応募先に「どう貢献できるのか」を示しましょう。

以下では、自己PRを記入する際のポイントと例文を紹介します。

自己PRを書く際のポイント

自己PRを作成する際のポイントは、次の2点です。

●「仕事において特に意識していること」を書く
単に「患者さまのために頑張っている」と書くよりも、「患者さまのために何をどのように頑張っているか」を書くほうが印象は強くなります。「コミュニケーションを欠かさない」「チームの輪を大切にしている」など、「仕事中に何を意識しながら取り組んでいるか」について、具体的なエピソードを交えながら伝えましょう。

それによって、応募者が新しい職場で働いている姿がイメージしやすくなり、好印象につながるはずです。

●「まわりから評価されていること」を伝える
自分の強みについては、「まわりからの評価」として伝えたほうが説得力は増します。
「コミュニケーション能力が高い」「仕事が正確で速い」など、まわりから受けた評価を思い出し、強くアピールできそうな事柄があれば自己PRに加えましょう。具体例を書く場合は、採用担当者が読みやすいように簡潔にまとめることが大事です。

自己PRの例文

以下では、アピールしたい要素別に自己PRの例文を紹介します。

●コミュニケーション能力の高さをアピールする場合

現在はクリニックに勤務しており、透析業務では患者さま1人ひとりとの会話を大切にしながら、丁寧な仕事を心がけています。患者さまからは、「安心してお願いできる」と温かい言葉をいただくことが多く、コミュニケーションは信頼を得るための大切な手段だと実感しています。今後は、臨床工学技士としてのスキルとコミュニケーション能力を磨きながら、貴院に貢献したいと思っております。

業務中に患者さまとのコミュニケーションを意識している点、患者さまから評価を得ている点をエピソードとして紹介しています。採用された後、「自身のスキルや得意分野をさらに向上させたい」という意欲を示すことも大切です。

●リーダーシップをアピールする場合

現在の職場では、主任としてメンバーをまとめながら、チームが円滑に働ける環境作りに努めています。仕事上のトラブルが原因で離職を相談された後輩に、自分の経験を踏まえて前向きなアドバイスをし、成長を後押しした経験もございます。上司からは「リーダーとしての指導力と責任感がある」と評価をいただいています。

現職での職歴や業務経験をもとに、任務や周囲の人々に対する自分の姿勢を紹介しています。あわせて、後輩とのエピソードや上司の評価にも触れており、自身の魅力を簡潔かつ効果的にアピールした自己PRと言えるでしょう。

【関連リンク】臨床工学技士の自己PRの書き方!参考になる例文とNG例

履歴書の書き方に悩んだら添削サポートを活用しよう!

ここまで、志望動機や自己PRの書き方を紹介してきましたが、当記事を参考に履歴書を書いたとしても、「正しく書けているだろうか」「採用担当者にうまく伝わるだろうか」と不安になる方はいるでしょう。

履歴書の書き方に不安や疑問を感じる場合は、医療・介護に特化した転職サイトである、マイナビコメディカルを利用するのも1つの方法です。

マイナビコメディカルでは、医療業界に精通したキャリアアドバイザーによる履歴書・職務経歴書を無料添削サービスが受けられます。また、面接やスケジュール調整などのサポートも行っているので、就職・転職活動がはじめての方でも、安心して就職・転職活動を進められます。

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まとめ

臨床工学技士が履歴書を書く際は、正しい書き方を心がけるとともに、採用担当者に自身の強みをしっかりアピールすることが大事です。「臨床工学技士としてどのような経験を積んできたのか」「職場にどう貢献できるのか」を意識して書けば、採用担当者の心に響く志望動機が作成できるでしょう。

ただし、魅力的な履歴書に仕上げるには、事前に応募先の理念や「どんな人材を求めているのか」について、きちんと調べておく必要があります。履歴書を書く前には、求人票やWebサイトで応募先を研究しておきましょう。

履歴書の書き方に迷ったときは、転職のプロの力を借りるのもよい方法です。マイナビコメディカルでは、経験豊富なキャリアアドバイザーが履歴書・職務経歴書の添削サービスを無料で行っております。「履歴書の書き方がわからない」という方や、「なかなか書類選考が通らない」とお悩みの方は、ぜひマイナビコメディカルにご相談ください。

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※当記事は2023年11月時点の情報をもとに作成しています

監修者プロフィール

マイナビコメディカル編集部

 

リハ職・医療技術職・栄養士のみなさまの転職に役立つ情報を発信中!
履歴書や職務経歴書の書き方から、マイナビコメディカルサイト内での求人の探し方のコツや、転職時期ごとのアドバイス記事などを掲載。
転職前の情報収集から入職後のアフターフォローまで、転職活動の流れに添ってきめ細やかなフォローができる転職支援サービスを目指しています。

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