臨床検査技師に人気の大手企業は?大手企業の魅力や就職の難易度も

更新日 2023年12月01日 公開日 2023年12月01日

#情報収集 #転職検討/準備

就職・転職先を考える際、「安定している」「待遇がよい」などの理由から、大手企業を選択肢に入れる方は多くいらっしゃいます。臨床検査技師が就職・転職する場合も例外ではなく、大手企業は非常に人気があります。とはいえ、臨床検査技師の方のなかには「臨床検査技師が勤務できる大手企業には、どのような種類があるのか?」「どのような特徴、メリットがあるのか?」などのイメージがつかめていない方もいらっしゃるでしょう。

当記事では、臨床検査技師が働ける大手企業の種類や、大手企業の魅力、就職の難易度について解説します。大手企業への就職・転職を検討する臨床検査技師の方は、ぜひ最後までお読みください。

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臨床検査技師に人気の大手企業は?大手企業の魅力や就職の難易度も

臨床検査技師が働く大手企業の種類

臨床検査技師の活躍の場は幅広く、病院・クリニックなどの医療機関はもちろん、企業で働く臨床検査技師の方も少なくありません。

臨床検査技師が、その知識とスキルを生かして企業で活躍する場合、就業先となる職場の規模や事業内容はさまざまで、なかには経営基盤が安定した大手企業も見られます。ここでは、臨床検査技師が働く大手企業の種類について、具体的に解説しましょう。

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臨床検査センター

臨床検査センターとは、医療機関などで採取された検体を預かって、各種検査・分析を代行する機関のことです。臨床検査センターは、法律で定められた基準や体制を満たした上で、都道府県知事から衛生検査所としての登録を認められて運営されています。

臨床検査センターは、その名の通り「検体検査に特化した機関」であり、日々数多くの検査をこなしています。そのため、臨床検査センターで働く臨床検査技師は、内分泌検査や腫瘍マーカー検査、遺伝子学的検査など、幅広いスキルを取得することが可能でしょう。特に大手臨床検査センターの場合、病院の医療機器だけでは検査できないような特殊検査を手がけることもあるため、他の企業では得られない経験を積める可能性があります。

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医療機器メーカー

医療機器メーカーに勤務する場合、臨床検査技師は主にアプリケーションスペシャリストとして営業のサポート役を担います。

アプリケーションスペシャリストとは、画像診断装置や放射線治療装置、超音波検査装置などの医療機器を医療現場に提案し、導入サポートを行う仕事のことで、臨床検査技師の知識やスキルを存分に生かすことができます。

アプリケーションスペシャリストの具体的な業務内容は、自社が開発・販売する医療機器の導入を検討している医療機関に対して、デモンストレーションや商品説明などを行うことです。営業担当者に同行してセールスをサポートする役割なので、営業経験がなくても構いません。ただし、商品説明などを行うためのコミュニケーション能力は必要とされるでしょう。

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製薬会社

製薬会社で働く場合、臨床検査技師はCRA(臨床開発モニター)として治験の進行をモニタリングする立場になります。CRAは、治験の準備から終了まで一貫して関わるのが特徴で、治験をスムーズに進行させるために重要な役割を担っています。

CRAの具体的な業務は、医療機関のスタッフやCRC(治験コーディネーター)などさまざまな職種と関わりながら、医療機関の選定や治験責任医師の選定、計画書の作成、モニタリング、CRF(病例報告書)の回収などを行うことです。そのため、1つの仕事にじっくり取り組む能力だけでなく、全体を見渡しながら仕事を進める管理能力が求められるでしょう。

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製薬会社が治験を行う場合、自社でCRAを雇用して進めることもありますが、CROに業務の代行を依頼することもあります。CROとは製薬会社に代わって、医薬品の有効性や安全性を調査する機関です。

臨床検査技師がCROで働く場合、製薬会社と同様、CRAとして業務をこなすケースがほとんどです。

ただし、治験業務のアウトソーシング化などが進んだことで、中小規模のCROは今後大手企業に集約されていくとの見方があります。状況によっては、CROが臨床研究の場となる可能性も考えられるでしょう。

SMO(治験施設支援機関)

SMOもCROと同様、治験に携わる機関の1つです。SMOとCROは似ていますが、CROが製薬会社の業務を代行するのに対し、SMOは治験の現場となる医療機関をサポートすることが主な役割となります。CRCの派遣による現場のサポートだけでなく、治験責任医師や分担医師などの教育、治験事務局の立ち上げなどもSMOの仕事です。

CROと同様に、SMO業界でも中小企業の淘汰や合併が進み、大手企業の割合が増えてきています。そのため、今後SMOでの活動を望む場合は、大手企業への就職を目指すケースが多くなる可能性もあります。

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臨床検査技師の就職先としての大手企業の魅力

就職や転職を検討する際、「安定していて、長く働ける職場を選びたい」という理由から、企業規模や業界内のシェア率を目安にする方もいらっしゃるでしょう。

規模が大きく投資額や生産性が高い企業、業界内のシェア率が高い企業は、一般的に大手企業と呼ばれますが、臨床検査技師は比較的大手企業での仕事が多い職種です。ここでは、大手企業の特徴や魅力について紹介しましょう。

高収入を期待できる

先に紹介したように、業界内の規模や知名度、シェア率が高い企業のことを大手企業と呼びますが、資本金やシェア率などの数字に明確な定義はありません。ただし、大手企業は資本金や売上高が多い傾向にあり、「事業の規模が大きく、安定した経営をしている企業」と解釈することもできます。

そのため、大手企業には給与が高水準で、各種手当も充実しているケースが多く見られます。定年時の退職金制度などの規定がしっかり設けられているところが多いのも、大手企業の特徴と言えるでしょう。

管理職を目指しやすい

規模が大きくポストの数も多いことから、管理職を目指しやすいのも大手企業の特徴と言えます。将来、管理職として責任ある仕事をこなしたい方や、キャリアアップ・給与アップを重視したい方は、大手企業での就業を目指すのも1つの方法でしょう。

また、大手企業は拠点が多く、全国各地に支社・支店が存在します。そのため、さまざまな人と関わるなかで視野を広げたり、幅広い知識・スキルを学んだりする機会も増えるでしょう。管理職を目指す上では、そうした環境も役に立つはずです。

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福利厚生が充実している

大手企業は、福利厚生も整っている傾向にあります。年金・保険制度だけでなく、通勤手当や社宅、家賃補助、資格取得支援、家族手当などが受けられるケースもあり、仕事とプライベートの両面でさまざまなメリットが得られるでしょう。

ただし、福利厚生は企業によってばらつきがあるため、就職・転職を検討する際は、事前にチェックするようにしてください。

社会的信用度が高い

大手企業は事業規模が大きく、業界内における知名度も高いため、社会的な信頼を得やすくなります。信用度が高い企業で働くことは、モチベーションの維持・向上にもつながるため、仕事に対するやりがいも大きくなるでしょう。

なお、転職の際、現職が大手企業だと「企業名がステータスとなって有利」と感じる方も多いようです。

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大手企業への就職は難しい?

大手企業は収入面や待遇面のメリットが大きい一方、人気があるために競争率が高くなるケースも多く見られます。臨床検査技師の就職・転職においては、企業側が求める職務能力が明確なため、臨床検査技師としての専門スキルや実務経験、コミュニケーション能力をしっかりとアピールしましょう。

また、臨床検査技師が働ける職場は複数あるものの、希望している業種の求人自体が少ない場合もあります。特に製薬会社や医療機器メーカーの求人は、あまり多くない傾向なので、希望する方は早めの準備が必要でしょう。一方で、CROやSMO、臨床検査センターの求人は比較的多いため、条件にこだわりすぎなければ、自分に合った職場を見つけられるはずです。

とはいえ、現職の仕事をこなしながら転職活動を行うのは、時間的な負担が大きいことも事実です。「できるだけスムーズに転職活動を行いたい」という方は、臨床検査技師の転職に強みを持つエージェントを利用するのも1つの方法でしょう。

マイナビコメディカルでは、全国の求人情報からマッチ度の高い職場をご紹介するだけでなく、業界に精通したキャリアアドバイザーが「履歴書の添削」「条件交渉」「面接の日程調整」などの転職活動を全面的にサポートいたします。お気軽にご相談ください。

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まとめ

臨床検査技師が働ける業種は多岐にわたり、大手企業が参入している業種も少なくありません。大手企業は収入面・待遇面に魅力がありますが、競争率が高く募集も少ないことから、就職を目指す際には臨床検査技師としての専門スキルや実務経験、コミュニケーション能力をしっかりとアピールする必要があります。

大手企業への就職・転職を検討している方は、業界の動向に精通した転職エージェントを活用するのもよい方法でしょう。

マイナビコメディカルでは、臨床検査技師の業界に詳しいキャリアアドバイザーが、みなさまの就職・転職活動をしっかりとサポートいたします。非公開求人もご案内しておりますので、ぜひ一度マイナビコメディカルにご相談ください。

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※当記事は2022年5月時点の情報をもとに作成しています

監修者プロフィール

マイナビコメディカル編集部

 

リハ職・医療技術職・栄養士のみなさまの転職に役立つ情報を発信中!
履歴書や職務経歴書の書き方から、マイナビコメディカルサイト内での求人の探し方のコツや、転職時期ごとのアドバイス記事などを掲載。
転職前の情報収集から入職後のアフターフォローまで、転職活動の流れに添ってきめ細やかなフォローができる転職支援サービスを目指しています。

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