言語聴覚士のダブルライセンスにおすすめの資格|取得のメリットも

更新日 2024年02月26日 公開日 2023年10月25日

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言語聴覚士(ST)としてのスキルアップを目指すにあたって、ダブルライセンスの取得を考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。言語聴覚士がダブルライセンスを取得する場合は、「自分がどの分野の知識を増やしたいか」を明確にし、方向性に合った資格を見つけることが大切です。

当記事では、言語聴覚士がダブルライセンスを取得するメリットと、おすすめの資格を分野別に解説します。ダブルライセンスを取得して、医療・介護の現場で重宝される言語聴覚士を目指しましょう。

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言語聴覚士のダブルライセンスにおすすめの資格|取得のメリットも

言語聴覚士がダブルライセンスを取得するメリットは?

ダブルライセンスとは、言語聴覚士としてスキルアップするために、医療・介護業務に関連した資格を追加取得することです。ダブルライセンスを取得することは、自分の強みやアピールポイントを増やすことにもつながります。通常とは別のアプローチで患者さまに向き合うことができるため、支援の幅も広がるでしょう。

ただし、ダブルライセンスの「目的」を明確にしておかないと、努力して資格を取得しても、うまく生かせない可能性があります。

また、中途半端なキャリアにならないように、言語聴覚士としての経験を増やしておくことも重要です。日本言語聴覚士協会では、言語聴覚士の資質向上を目的に「生涯学習プログラム」を実施しています。同プログラムに参加して「認定言語聴覚士」の資格を取得し、さらに専門性を高めるのも良いでしょう。

(出典:一般社団法人 日本言語聴覚士協会「生涯学習プログラムについて」/https://www.japanslht.or.jp/certification/about.html

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仕事内容や働く場所を解説

患者さまの心身をサポートしたい言語聴覚士におすすめの資格

患者さまを心身の両面からサポートできる資格を取得すれば、今以上に支援できる範囲が広がり、患者さまとの信頼関係も深まるでしょう。

ここでは、患者さまを精神的・身体的にサポートするために必要な資格をご紹介します。

介護福祉士

介護福祉士の資格は、介護についての専門的な知識、スキルが身に付いていることを証明する国家資格です。介護福祉士は食事、入浴、排泄などの身体介護や生活支援だけでなく、介護を受ける方やそのご家族への助言・指導、社会活動支援なども行います。

言語聴覚士は病院などの医療機関のほかに介護保健施設で働くケースも多いため、介護の知識を習得しておくと、患者さまに対してより積極的な支援ができるでしょう。

介護福祉士の受験資格には、「養成施設ルート」「福祉系高校ルート」「実務経験ルート」「経済連携協定ルート(インドネシア、フィリピンの方などが対象)」の4つがあります。実務経験ルートで受験するには、介護業務を3年以上経験し、規定の研修を修了する必要があります。ただし、言語聴覚士としての実務経験は、受験資格が得られる条件にならないため注意しましょう。

毎年1月下旬に行われる筆記試験と、3月上旬に行われる実技試験に合格すると介護福祉士の資格を取得できます。

(出典:公益社団法人 日本介護福祉士会「介護福祉士とは」/https://www.jaccw.or.jp/about/fukushishi

(出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験 受験資格(資格取得ルート図)」/https://www.sssc.or.jp/kaigo/shikaku/route.html

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プロフェッショナル心理カウンセラー

プロフェッショナル心理カウンセラーは、全国心理業連合会(全心連)が認定する心理カウンセラーの資格で、基礎レベルの「一般」と国家資格並みの専門性と履修時間を必要とする「上級」の2種類があります。

プロフェッショナル心理カウンセラーを取得することで、心理カウンセラーとしての高い資質や心理学・心理療法などの専門知識が身に付きます。そうしたスキルを患者さまが抱える悩みのサポートに活用すれば、リハビリを行う際のコミュニケーションが取りやすくなり、信頼関係がより強固になるでしょう。

プロフェッショナル心理カウンセラーの試験を受験するには、全心連が実施する教育プログラムを修了する必要があります。人と関わった社会経験(管理職、教職、介護看護関連など)が実習研修の一部として認められるケースもあるため、興味のある方は全心連の認定教育機関に相談してみると良いでしょう。

なお、試験は筆記試験と審査員による口頭試問、小論文(上級資格のみ)によって行われます。

(出典:一般社団法人全国心理業連合会「プロフェッショナル心理カウンセラーの概要をご説明します。」/https://www.mhea.or.jp/certificate/certificate_09.html

保育士

保育士は、保育所などの児童福祉施設において子どもの保育を行う国家資格です。保育士の主な役割は、子どもたちの生活全般(食事、排泄、遊びなど)をサポートしながら、心身の発達を促し、基本的な生活習慣を身に付けさせることにあります。また、集団生活を通して社会性を養うことも保育士の大事な業務です。

将来的に小児領域で働きたいと考えている方は、保育士の資格を取得するのがおすすめです。数は多くありませんが、言語聴覚士の勤務先には教育機関もあります。保育士の資格があれば、言語発達の遅れ、発声の障害などがある子どもたちを支援する際に役立つでしょう。

保育士の資格を取得するには、決められた養成機関に最低2年間通うか、保育士試験に合格する必要があります。受験には短大卒業程度の学歴か児童福祉の実務経験を求められますが、言語聴覚士の方は養成機関を卒業しているため、すでに受験資格を満たしていることになります。

(出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(日本語版O-NET)「保育士」/https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/131

(出典:一般社団法人 全国保育士養成協議会「受験資格」/https://www.hoyokyo.or.jp/exam/qualify/index.html

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患者さまの栄養面をサポートしたい言語聴覚士におすすめの資格

言語聴覚士の大事な業務の1つに、摂食・嚥下障害のリハビリがあります。その際、リハビリ支援だけでなく栄養面でも患者さまをサポートできれば、言語聴覚士としての活躍の幅はさらに広がるでしょう。

ここでは、栄養面をサポートするために必要な資格について紹介します。

管理栄養士

管理栄養士は、病気を患っている方や高齢の方、健康な方などに対して、1人ひとりの健康状態に合わせた栄養指導・栄養管理を行う国家資格です。乳幼児から高齢者まで幅広い層を対象に、食事や栄養についてアドバイスをしたり、献立を作成して食事を提供したりするのが、管理栄養士の主な役割となります。

管理栄養士の資格を取得すれば、患者さまが食べやすいメニューや、少ない量でも必要な栄養を摂れるメニューなどを考案できます。リハビリだけでなく栄養管理も行えるようになれば、摂食・嚥下障害の方に対して、今以上に寄り添った支援ができるでしょう。

管理栄養士の試験を受けるには、管理栄養士の養成課程がある大学、短期大学、専門学校で所定の単位を取得する必要があります。試験はマークシート方式で行われ、栄養管理に関する総合的な問題が出題されます。

(出典:公益社団法人 日本栄養士会「管理栄養士・栄養士とは」/https://www.dietitian.or.jp/students/dietitian/

栄養サポートチーム(NST)専門療法士

栄養サポートチーム(NST)専門療法士は、日本臨床栄養代謝学会が創設した、臨床栄養学に関する知識・スキルがあることを証明する認定資格です。

栄養サポートチーム(NST)専門療法士は、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士などの医療スタッフが集結したNSTの一員として、患者さまの年齢、病態、栄養状況に応じた栄養管理計画を作成し、最良の方法で栄養を取れるようにサポートします。

言語聴覚士が、この資格を取得した上でNSTに参加すれば、患者さまの栄養状態を考慮した食事の提供から、咀嚼(そしゃく)・嚥下のサポートまで携わることができるでしょう。

試験を受けるためには、言語聴覚士などの国家資格を保有し、栄養サポートに関する業務に5年以上従事する必要があります。また、セミナーや学会への参加などで30単位以上取得した上で、指定された病院において40時間の実地修練を修了することも求められます。試験はマークシート方式で、栄養管理についての幅広い知識が必要です。

(出典:一般社団法人 日本臨床栄養代謝学会「栄養サポートチーム専門療法士認定規程」/https://www.jspen.or.jp/qualification/nst/protocol/

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患者さまに寄り添いたい言語聴覚士におすすめの資格

言語聴覚士として仕事をするなかで、「もっと患者さまに寄り添った支援がしたい」と考えている方もいらっしゃるでしょう。患者さまに喜んでもらえる支援を行うには、相手の気持ちを理解して最適な対応をする必要があります。

ここでは、患者さまに寄り添った支援を行うときに役立つ資格について紹介します。

手話通訳士

手話通訳士は、手話通訳を行うための知識とスキルがあることを認定する資格です。

言語聴覚士が手話通訳士の資格を取得すれば、聴覚障害のある患者さまと手話で会話することができ、リハビリ時のコミュニケーションに役立てられます。患者さまの気持ちを正確にくみ取れれば、より深い関係を構築できるでしょう。

手話通訳士の試験は、20歳以上であれば誰でも受験可能です。試験には、聴覚障害者についての基礎知識や手話通訳のあり方などを問う学科試験と、手話通訳技術を問う実技試験があります。

(出典:一般社団法人 日本手話通訳士協会「手話通訳士の仕事」/http://www.jasli.jp/interpreter.html

(出典:厚生労働省「手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)について」/https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/shuwatsuyaku/

ケアマネジャー(介護支援相談員)

ケアマネジャーは、介護を必要とする方が円滑にサービスを利用できるようにサポートするための資格です。正式名称を「介護支援専門員」と言い、患者さまの生活状況の把握、必要な介護サービスの種類や頻度の選択、ケアプランの作成、サービス事業者との調整などが主な業務となります。

資格を取得すれば、患者さまの日常生活能力に合わせたケアプラン、リハビリプランの両方を提案できるようになるため、より円滑なサポートが可能になるでしょう。

ケアマネジャー資格は、言語聴覚士を含む国家資格を保有し、5年以上の実務経験があれば受験可能です。試験はマークシート方式で、介護支援や保健医療福祉サービスについて問われます。なお、試験に合格した後は、介護支援専門員実務研修を経て資格を取得できます。

(出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(日本語版O-NET)「介護支援専門員/ケアマネジャー」/https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/132

(出典:公益財団法人 東京都福祉保健財団「令和4年度 東京都介護支援専門員実務研修受講試験」/https://www.fukushizaidan.jp/101caremanager/shiken/

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まとめ

言語聴覚士がダブルライセンスを取得することで、働き方の幅が広がり、より患者さまに寄り添った支援が可能になるでしょう。ダブルライセンスを目指す際は、将来どの分野で活躍したいか、どのような言語聴覚士を目指したいかを明確にした上で、取得する資格を選択するのがおすすめです。

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※当記事は2022年9月時点の情報をもとに作成しています

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