言語聴覚士に学歴は必要?|受験要件やなるためのルートを解説

更新日 2023年11月30日 公開日 2023年11月30日

#国家試験 #情報収集 #転職検討/準備

言語聴覚士は、けがや病気で「人と話す」「人の言葉を理解する」「食べる」「飲み込む」といった活動が難しい方に向けて、リハビリテーションなどを行う専門職です。

言語聴覚士になれば医療施設や高齢者施設、福祉・療育施設など幅広い分野で活躍できます。しかし、専門性の高い医療系国家資格であるため、「取得するのが難しそう」「高い学歴が求められるのでは」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

結論から言うと、言語聴覚士になるにあたって大学などに規定の年数通う必要がありますが、その条件さえ満たせば、国家試験を受験することが可能です。また、言語聴覚士国家試験の難易度は、一般に医師や歯科医師、薬剤師の国家試験よりもやさしいとされています。

当記事では、言語聴覚士国家試験の受験資格を得るために必要な学歴について紹介します。あわせて、言語聴覚士として活躍する上で必要となる「学歴以外の資質」についても解説するので、言語聴覚士を目指す方はぜひご一読ください。

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言語聴覚士に学歴は必要?|受験要件やなるためのルートを解説

言語聴覚士になるのに学歴は必要?

言語聴覚士は国家資格であるため、言語聴覚士として活躍するには国家試験に合格する必要があります。2023年に行われた第25回言語聴覚士国家試験の合格率は67.4%でした。

(出典:一般社団法人 日本言語聴覚士協会「言語聴覚士を目指す」/https://www.japanslht.or.jp/aim/

(出典:厚生労働省「第24回言語聴覚士国家試験の合格発表について」/https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2022/siken21/about.html

言語聴覚士の国家試験を受けられるのは、養成校に2~4年間通った方のみです。養成校には大学や短大、専門学校などがあり、偏差値もさまざまですので、自分の学力にあった学校を選ぶとよいでしょう。

(出典:一般社団法人 日本言語聴覚士協会「養成校検索」/https://www.japanslht.or.jp/youseisearch.html

養成校に入ったあとは、国家試験に向けた準備をどれだけできるかが大切です。入学前の学歴や養成校のレベルが高かったとしても、学校に通う期間で言語聴覚士として必要な知識・技能を習得できなければ意味がありません。

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言語聴覚士になるための2つのルート

一般的に、言語聴覚士を目指すルートは次の2つに分けられます。

(1) 高校卒業後に養成校へ入学し、言語聴覚士を目指すルート
(2) 大学卒業後に養成校へ入学し、言語聴覚士を目指すルート

ここからは、各ルートにおける国家試験受験までの流れについて詳しく説明します。言語聴覚士を目指している方は、ぜひ参考にしてください。

(出典:一般社団法人 日本言語聴覚士協会「言語聴覚士を目指す」/https://www.japanslht.or.jp/aim/

ルート① 高校卒業後に養成校へ入学する

高卒資格か高卒認定を受けた後、文部科学大臣が指定する養成校(3~4年制の大学や短大、専門学校)を卒業し、言語聴覚士の国家試験を受験するルートです。

4年制大学に入学する場合、言語聴覚学科や言語聴覚学専攻を選び、医学や心理学、言語聴覚療法を学びます。

短大など3年制の養成校は学ぶ期間が1年間短いことから、4年制校よりもカリキュラムや実習が短期間に詰め込まれています。やや過密な学習スケジュールになるものの、「なるべく早く試験を受けて現場に出たい」という方にはおすすめでしょう。

また、専門学校は大学や短大と比較して、臨床知識の習得や国家試験対策に力を入れている点に特徴があります。

ルート② 大学卒業後に指定の養成校へ進学する

言語聴覚士国家試験のもう1つの受験ルートが、一般の大学などを卒業した後、養成校に指定された大学・大学院や専門学校に2年間通うルートです。このルートであれば、すでに社会人として働いている方でも資格取得を目指せます。

大学や短大を卒業してからさらに2年間学ぶことになるため、時間や費用はそれなりにかかってしまいます。しかし、学生生活で学ぶ実践的な知識・スキルは、国家試験に臨む際の大きな力となるでしょう。

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学歴以外で言語聴覚士に必要なものは?

言語聴覚士の資格を取得して働き始めたら、学歴の影響を受ける場面は少ないでしょう。言語聴覚士として活躍するためには、学歴の高さよりも幅広い知識や豊かな人間性、観察力などのほうが重要です。

以下では、言語聴覚士の業務で求められる学歴以外の資質について詳しく説明します。

(出典:一般社団法人 日本言語聴覚士協会「言語聴覚士を目指す」/https://www.japanslht.or.jp/aim/

知識の吸収力

言語聴覚士国家試験の出題範囲は、基礎医学や臨床医学のほか、音声・言語・聴覚医学や心理学、高次脳機能障害学、嚥下障害学など多岐にわたります。そして、これらの知識は言語聴覚士の資格取得に必要なだけではなく、実際の臨床現場でも大いに役立ちます。

また、実際の業務では、より実践的で幅広い知識を吸収することも重要です。最新の知識やスキルを学び続けられる方は、多くの職場で重宝される言語聴覚士になれるでしょう。

豊かな人間性

言語聴覚士の主な仕事は、けがや病気が原因でうまく話せなかったり、うまく食事をとれなかったりする方のサポートです。業務を進める上では、医師や看護師、介護職員、作業療法士などとチームを組む機会も少なくありません。

そのため、患者さまに対しては「相手を深く知ろうとする気持ち」を持ち、チームメンバーに対しては「チーム全体の目標達成に向けて連携する気持ち」を持つことが欠かせません。いずれにおいても、相手の思いや立場を尊重しながらきちんとコミュニケーションをとる必要があるため、人間性の豊かさが問われます。

観察力

言語聴覚士が機能訓練を行う際は、患者さまの発音や口の動きのわずかな変化を見極めながら、適切な改善方法を探る必要があります。また、リハビリを受ける方は自分の気持ちを言葉で伝えられないことが多いため、患者さまの表情やしぐさから思いを読み取ることも言語聴覚士の重要な役割です。そのため、言語聴覚士には細やかに相手を観察する能力が欠かせません。

表面的には些細なことであっても、リハビリを受ける方にとっては大きな変化かもしれません。「人間観察が好きで、細かいことを見逃さない」という姿勢は、言語聴覚士にとって大きな強みとなるでしょう。

言語聴覚士としての勤務経験を積むなかでこうした素質を身につければ、患者さま、利用者さまによりよいサポートを提供できるはずです。

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まとめ

言語聴覚士になるためには、指定された大学や専門学校などで2~4年間学ぶ必要があります。言語聴覚士は国家資格であるため、「高い学歴が求められるのでは」と思われがちですが、その条件さえ満たしていれば高学歴である必要はありません。

言語聴覚士の実務では学歴以上に、言語聴覚分野に関する幅広い知識や人間性、観察力などが大事になります。ただし、これらは実際に言語聴覚士として働きながら養われるスキルでもあるため、言語聴覚士を目指している段階で身についていなくても不安に思う必要はありません。

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※当記事は2023年5月時点の情報をもとに作成しています

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