言語聴覚士の求人の探し方は?転職活動に成功する人の特徴も解説

更新日 2024年02月26日 公開日 2023年11月20日

#情報収集 #転職検討/準備

言語聴覚士は、病気やけがなどによって話すことや食べること、聞くことに課題を抱えている方に機能訓練を実施するリハビリ専門職です。言語聴覚士が活躍する分野は多岐にわたり、病院、クリニックといった医療機関のほか、高齢者福祉分野や教育分野でも言語聴覚士のニーズが高まっています。

ただし、言語聴覚士の活躍の場が増えているからといって、誰もが希望に合った転職先にめぐり会えるわけではありません。条件や待遇のよい求人を見付けるには、やはりポイントをおさえた転職活動が必要となるでしょう。

この記事では、言語聴覚士の求人の探し方や転職活動に成功する言語聴覚士の特徴、転職エージェントの選び方などについて解説します。

言語聴覚士の求人の探し方は?転職活動に成功する人の特徴も解説

【言語聴覚士向け】求人の探し方の種類4つ

言語聴覚士の活躍の場は、医療分野や介護分野(介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、デイサービスセンターなど)、教育分野(特別支援学校、発達障害児支援センター、児童デイサービスなど)と多岐にわたります。

急速な高齢化の進行や発達障害の増加によって、言語聴覚士の需要は年々高まっていますが、2021年における言語聴覚士の数は全国に2万人程度。需要に対して十分な人数とは言えません。そのため、言語聴覚士の働き口や活躍できる場は、今後も拡大していくと考えてよいでしょう。

(出典:一般社団法人日本言語聴覚士協会 めざせ!ST(言語聴覚士)「言語聴覚士の就職状況」/https://mezase-st.com/employment/

ここからは、転職によって「新たな活躍の場」を探したい方に向けて、言語聴覚士の求人の探し方を4種類紹介します。

転職エージェント

転職エージェントとは、求職者の能力や背景、要望を考慮した上で、希望に合った施設・企業とのマッチングを行うサービスです。言語聴覚士の場合、医療従事者の求人を専門的に取り扱う転職エージェントに登録することで、転職活動をより効率化できるでしょう。

転職エージェントを利用するメリットとして挙げられるのは、求人紹介以外のサポートが充実していることです。例えば、求職者ごとにキャリアアドバイザーが付き、面接日の調節や条件交渉などを代行してくれるのもメリットの1つ。それによって、面倒なやりとりなしで複数の選考を並行して進めることができます。また、応募書類の添削や面接対策といった実践的なサポートが受けられるのも転職エージェントならではの特徴です。

ハローワーク

ハローワーク(公共職業安定所)は厚生労働省が運営する施設で、誰でも無料で利用できる総合的雇用サービス機関です。ハローワークには出先機関として「ハローワークプラザ」があり、職業相談や職業紹介のほかパソコンでの求人検索もできます。

(出典:厚生労働省「ハローワーク」/https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/hellowork.html

ハローワークでは職業相談・職業紹介だけでなく、雇用保険の手続きや応募書類の添削、転職セミナーや職業訓練の申し込みなども受け付けています。「新たにスキルを身に付けた上で転職先を探したい」という方は、ハローワークに足を運んでみるとよいでしょう。

ただし、ハローワークプラザでは利用できるサービスが限られており、雇用保険の手続きや職業訓練の申し込みができないケースもあるので注意が必要です。

直接応募

転職サイトやエージェントを介さず、施設や事業所に直接応募するのも、効果的なアプローチ方法です。

就職希望先の公式ホームページなどに求人情報が掲載されている場合は、ダイレクトに応募することが可能です。直接応募の場合、ホームページや実際の施設をチェックした上で応募することになるため、採用担当者に志望度の高さをアピールできるでしょう。

ただし、就職希望先が希望に合った条件で募集しているとは限りません。また、施設見学の申し込みや職場環境の確認、年収交渉などは自分で行う必要があります。

知人の紹介

近年は、知人から「うちの施設(会社)で働かないか」と紹介を受けて転職するケースが増えています。そうしたケースでは、知人を介して職場の雰囲気や内部事情を聞いた上で転職を検討できる点が、いちばんのメリットと言えるでしょう。

また、能力や勤務条件が合えば、通常の応募よりも内定が得られやすいこともメリットの1つです。

一方で、採用された後は内定を辞退しにくい、ミスマッチがあっても早期離職しにくいなどのデメリットもあります。知人に紹介してもらう際は、きちんと企業研究を行ってから転職活動に臨むことが重要です。

【関連リンク】言語聴覚士(ST)とは?
仕事内容や働く場所を解説

転職に成功する言語聴覚士の特徴

言語聴覚士は需要の高い職業ですが、転職を成功させるにはやはり事前の対策が必要です。ポイントを押さえて対策することで、希望の施設や企業に採用される確率が上がるでしょう。

以下では、転職に成功した言語聴覚士に共通する特徴を4つ紹介します。

明確な目標をもって転職活動を進めている

言語聴覚士が転職活動を行うにあたっての重要なポイントは、転職後の「明確な目標」を設定することです。やりたい仕事は何か、自分のキャリアプランはどのようなものか、求める待遇はどの程度なのかなど、転職後にかなえたい目標を明確にすれば転職活動の軸がブレません。

専門性を高めたい方であれば、教育制度が充実したところや、幅広い症例が経験できるところを中心に求人を探すのがおすすめです。年収アップを求めるなら、福利厚生や各種手当の充実したところを探すのがよいでしょう。

なお、転職エージェントを活用する際は、担当するキャリアアドバイザーに希望する就職先のイメージを伝えた上で、応募先を紹介してもらうことになります。そのため、ほかの方法で転職先を探すとき以上に、事前の目標設定が重要となるでしょう。

非公開求人を含めて確認している

言語聴覚士のように専門性の高い職種の方は、非公開求人も積極的に確認することが重要です。

非公開求人とは特定の能力や資格、キャリアを持つ方にのみ提供される求人情報のことで、施設あるいは企業が求人を非公開にする主な理由は、以下の3つです。

 

  • ・求人が殺到する可能性があるため、転職エージェントに人材を依頼することで、採用の効率化を図りたい
  • ・すぐに人材が必要で、選考時間を長く取ることができないため、人材をある程度絞りこみたい
  • ・新規事業を予定しているなど、正式に公表できる段階までは秘密裏に計画を進める必要があるため、情報を漏らさずに採用活動を行いたい

非公開求人は待遇がよく、施設や企業の採用意欲も高い傾向にあります。転職の成功率を上げたいのであれば、非公開求人への応募を前向きに検討しましょう。

ただし、非公開求人は紹介制のため、基本的に転職エージェントの会員向けサービスとなっています。

言語聴覚士に合った面接対策をしている

転職に成功している言語聴覚士の方は、面接対策も徹底的に行っています。事前対策のポイントとして真っ先に挙げられるのは、自己アピールにつながるような回答を用意することです。過去の実務経験を通じて得た学びや実績、今後に生かしたいスキル、今後実現したいことなどを中心に、応募先で活躍できる能力や労働意欲をアピールしましょう。

「面接は苦手」という方であれば、専門家に面接を指導してもらうなど、第三者からのサポートを取り入れるのもよい方法です。

【関連リンク】言語聴覚士の面接対策|
見られやすいポイント・よくある質問例も

事前に情報収集を行っている

言語聴覚士に限らず、転職活動で成功するためには事前の情報収集が重要です。応募先についてしっかり研究しておかないと、面接でのやりとりが浅くなってしまうため、公式のホームページ、SNSなどで公表されている情報は入念に調べておきましょう。

特に、社員のインタビュー記事は情報の宝庫です。働く側の視点でやりがいや魅力を語っているため、求人情報では知り得ない重要な情報に気付くこともあります。

【関連リンク】【実例あり】言語聴覚士の給料・年収の実情|
現役言語聴覚士にインタビュー

言語聴覚士の転職には特化型の転職エージェントがおすすめ

ここまで紹介してきたように、言語聴覚士の求人探しにはさまざまな方法があります。そのため、「どの方法がいいのだろう」と迷ってしまう方もいらっしゃるでしょう。もちろん、どの方法にもメリット・デメリットは存在しますが、効率よく転職活動を進めたいのであれば、言語聴覚士の業界に精通した転職エージェントへの登録がおすすめです。

言語聴覚士の転職活動において、転職エージェントを利用する主なメリットは、次の3つです。

【関連リンク】マイナビコメディカルのサービスの特徴

現場に精通したアドバイザーのアドバイスが受けられる

転職エージェントのキャリアアドバイザーは、採用担当者はもちろん現場の担当者や経営陣ともパイプを持っていることが多いため、施設・企業のリアルな雰囲気や魅力について話を聞くことができます。応募先に関する「知りたいポイント」を的確に教えてもらえるのは、現場に精通したキャリアアドバイザーが在籍する転職エージェントならではのメリットと言えるでしょう。

また、一部の転職エージェントでは入職後のアフターフォローも行っているため、入社前の説明と違う待遇を提示されたり、事前に聞いていた社風や企業文化と相違があったりした場合には、企業への改善要求も代行してもらえます。

履歴書・職務経歴書の添削や面接対策を受けられる

転職エージェントでは、提出前の履歴書や職務経歴書をキャリアアドバイザーが添削します。応募先に関する豊富な知識を持ち、サポート経験も豊富なキャリアアドバイザーと一緒に書類の内容をブラッシュアップすれば、選考の通過率はぐんと高まるでしょう。

 

加えて、転職エージェントでは、キャリアアドバイザーによる採用面接の模擬練習も受けられます。十分な対策を受けた上で当日を迎えれば、堂々と自己アピールができるはずです。

履歴書や職務経歴書の作成方法、書類選考の通過率を高めるポイントが知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

【関連リンク】【言語聴覚士(ST)向け】 職務経歴書作成のコツ・
職場別の自己PR例文
【関連リンク】【言語聴覚士(ST)向け】履歴書作成のポイント・
職場別の例文も

多数の非公開求人が存在する

医療介護業界に特化しており、なおかつ大手の転職エージェントであれば、営業力が高く多数の公開・非公開求人を扱っているため、転職の選択肢が広がります。

先に紹介したように、非公開求人には条件がよいものや採用確度が高いもの、重要な人材を求めるものなどが多く見られ、魅力的な選択肢となります。そうした非公開求人に応募できる点も、転職エージェントに登録する大きなメリットでしょう。

マイナビコメディカルは、業界最大規模の就職情報サイトを持つマイナビが運営する、医療職向けの転職エージェントです。言語聴覚士向けの求人は公開求人だけで5,000件を超えており、非公開求人も多数保有しています。加えて、業界に精通したキャリアアドバイザーも多く在籍しておりますので、転職を検討している言語聴覚士の方はマイナビコメディカルへの登録をご検討ください。

【関連リンク】マイナビコメディカルで
言語聴覚士の求人を探す

まとめ

言語聴覚士の方の求人探しには、転職エージェントやハローワークのほか、施設・企業への直接応募、知人の紹介などの方法があります。転職を成功させるためには、事前に明確な目標を定め、非公開求人を含めて情報を確認することが大事です。

また、面接対策では応募先の情報を入念調べた上で、「自身の能力をどう生かせるか」や「応募先で何を実現したいのか」などをきちんと伝えられるようにしましょう。

転職活動をスムーズに行いたい言語聴覚士の方は、業界特化型の転職エージェントへの登録がおすすめです。マイナビコメディカルでは、業界に精通したキャリアアドバイザーが求人のご案内から面接対策、条件に関するヒヤリング、入職後のアフターフォローまで、みなさまの活動をしっかりサポートいたします。非公開求人も多数保有しておりますので、ぜひ一度ご相談ください。

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【関連リンク】マイナビコメディカルへのよくあるご質問

※当記事は2023年5月時点の情報をもとに作成しています

監修者プロフィール

マイナビコメディカル編集部

 

リハ職・医療技術職・栄養士のみなさまの転職に役立つ情報を発信中!
履歴書や職務経歴書の書き方から、マイナビコメディカルサイト内での求人の探し方のコツや、転職時期ごとのアドバイス記事などを掲載。
転職前の情報収集から入職後のアフターフォローまで、転職活動の流れに添ってきめ細やかなフォローができる転職支援サービスを目指しています。

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