医療事務は大変?仕事の大変さを乗り越える方法とは

更新日 2022年11月11日 公開日 2022年09月12日

#情報収集 #転職検討/準備

医療事務は全国に求人があり、特別な免許や国家資格がなくても働けることから、とても人気の高い仕事となっています。その一方で、医療事務の仕事は「難しい」「大変」と言われることも多いため、それを聞いて「どのくらい大変なのかな?」「自分にできる仕事なんだろうか?」と不安になっている方もいるのではないでしょうか。

もちろん医療事務にも大変な面はありますが、それはどんな仕事であっても同じこと。医療事務は、大変さ以上に大きなやりがいを得られる魅力的な仕事なんですよ!

今回は、医療事務が大変と言われる理由と、大変さを乗り越える解決策を紹介していきます。医療事務が大変な理由と解決策を知って、前向きな気持ちで医療事務の仕事に取り組めるようにしましょう。

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「医療事務は大変」と言われる5つの理由

医療事務の仕事は、いろいろな理由から「きつい」「過酷」と言われることがあります。でも、そうしたネガティブな意見を聞いてしまうと、「医療事務の仕事に挑戦して大丈夫なんだろうか」「仕事に就いたとして続けていけるのだろうか」と不安になってしまいますよね。

不安を抱え込まないためにも、まずは医療事務が大変と言われる理由を知っておきましょう。以下では、「医療事務は大変」と言われる理由を5つご紹介します。

覚えることが多い上に変化する

医療事務は一般的な事務職と比べて業務の範囲が広く、庶務的業務やレセプト業務のほか、受付業務、会計業務、クラーク業務なども担当します。加えて、病気やけがでつらい思いをしている患者さまに少しでも安心してもらえるように、高い接客スキル(コミュニケーション力や思いやりのある対応など)が求められる場面も多くあります。

大規模な総合病院では明確に役割分担が決まっていますが、小規模なクリニックでは少人数のスタッフですべての業務をこなす場合がほとんどです。また、医療や保険に関する制度は定期的に改正されるため、自分自身で最新の情報を入手し、随時業務に反映させなければなりません。

専門家に負けないレベルの知識が必要になる

医療事務は、医師や看護師などさまざまな医療従事者をサポートする存在です。そのため、医療保険制度だけではなく、医療行為や薬剤に関する専門知識も勉強しておく必要があります。

例えば、健康保険組合、国民健康保険組合といった「保険者」に診療報酬を請求する業務をレセプト業務と呼びますが、この業務を行うためには、傷病名や診療内容、薬の種類に整合性がとれているかをチェックできるだけの知識が不可欠です。自分自身が正確に業務をこなすことはもちろん、医師がカルテに記入した内容にミスがないかを確認することも、医療事務の大切な役割といえるでしょう。

医療事務は、言ってみれば「病院の顔(あるいは窓口)」でもあるため、患者さまから治療や薬に関する質問を受けて、医師や薬剤師に相談するケースもたくさんあります。そうした時にも、ある程度の専門知識を持っておけば、医師への取り次ぎや患者さまへの説明をスムーズに進められるでしょう。

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残業があって休みも取りにくい

加えて、診療科によっては患者数がとても多くなる繁忙期があります。1日の患者数が増えれば、その分受付業務や会計業務などが増え、時には残業が必要になることも。人手が足りない職場だと気軽に休めないこともあるでしょう。

また、「医療事務はカレンダー通りに休みやすいと言われているものの、土曜の午前中に外来診療を行う病院も多く、勤務先が地域の休日当番医であったり、急患対応のための日直になったりすると、休日出勤を求められることもあります。

クレーム対応が発生するときもある

患者さまは病気や悩み、不安を抱えています。そのため、健康な人よりもストレスを感じやすく、些細なことが気に障ってクレームに発展することもあるでしょう。

自己負担割合の変化や医療保険制度の改正などによって、患者さまの負担額が変わる場合、改正の仕組みを患者さまが理解していないと、「いつもと同じ治療を受けたのに支払い額が増えた」という不満を抱くこともあります。

患者さまからクレームが出た際は、落ち着いて相手の話を聞き、謝罪の言葉とともに冷静に状況を説明するのが基本です。ただし、理不尽な要求をされた時には、相手の気持ちを受け止めつつ毅然と対応しましょう。

責任が重いわりに給与設定が低い

医療事務の仕事は大きな責任をともないます。例えば、カルテやレセプトの入力内容を少し間違えただけで、病院が受け取れる医療報酬額に差異が生じたり、重大な医療ミスにつながったりすることにもなりかねません。

また、患者さまに保険証や診察券を返す時に誤って他人のものを渡してしまうと、個人情報の漏えいにつながります。

しかし、そうした責任の重さに対して、医療事務は給与設定が低い傾向にあります。マイナビコメディカルの情報をもとに算出した医療事務の平均月収は約19万~24万円、平均年収は約285万~360万円となっており、未経験OKの医療事務求人の平均月収は約15万~22万円、平均年収は約225万~330万円でした。

医療事務として働きながら高収入を目指す場合、賞与や各種手当が充実した職場を選ぶか、1カ所の勤務先で長く働いて昇給を狙うと良いでしょう。

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基本的な待遇や給料を上げる方法も解説

医療事務の仕事は大変!どう乗り越える?

医療事務の仕事が大変と言われる理由はさまざまですが、考え方を変えるだけで、困難を乗り越えられることもあります。医療事務としてキャリアアップするためにも、日々の業務をただこなすだけでなく、困難を乗り越えながら自信をつけていきましょう。

ここでは、医療事務の大変さを乗り越える解決策を紹介していきます。

仕事の幅広さをスキルアップと捉える

医療事務の仕事は幅が広く、覚えないといけないこともたくさんあります。日々の業務に追われるなかで学び続けるのは大変ですが、仕事を通じて得た知識や経験が無駄になることは決してありません。将来のキャリアアップやキャリアチェンジはもちろん、毎日の健康管理や子育て、介護にも医療事務の経験は生かせるでしょう。

例えば、大量のカルテやレセプトを扱っていると、「この病気ではこういう症状が出る」「この症状にはあの薬が効果的だとされている」といった知識が身に付きます。そのため、もし身近な人がけがや病気などのトラブルに見舞われても、身に付いた知識をもとに落ち着いて対処できるはずです。

また、最新の医療知識や医療保険制度、PCスキルなどについて勉強することは、「新しいことにチャレンジする力」を養うことにもつながります。医療事務の仕事で得られる挑戦力は、仕事はもちろん趣味の幅を広げる際にも役立つでしょう。

人とのつながりをやりがいに変える

医療事務の仕事は、患者さまや医療従事者など、多くの人との関わりによって成り立っています。人間関係が原因で落ち込むこともありますが、その一方で、自分の仕事や能力が誰かの役に立つ喜びを感じる機会がたくさんあるのも医療事務の特徴です。

病院は人々の健康と生活基盤を支えるためになくてはならない存在であり、その運営にあたっては医療事務の存在が欠かせません。「病院の顔」として患者さまの不安をやわらげ、患者さまやそのご家族、周囲のスタッフから直接「ありがとう」と言われたときは、大きな充実感が得られるでしょう。

付け加えるなら、地元密着型の病院で働くことは立派な地域貢献活動です。生まれ育った土地や思い入れのある土地で医療事務として活躍することで、地域の活性化に貢献してみてはいかがでしょうか。

大変でも将来に生かせると前向きに考える

医療事務は資格よりも実務経験を重視されることが多く、全国各地にさまざまな雇用形態の求人があります。加えて、医療事務は女性が多く、子育てや介護に対する理解を得やすいため、ライフスタイルの変化に左右されにくい仕事でもあります。

経験の少なさや子育ての忙しさなどで思うように活躍できなくても、地道に努力すればきっと将来の役に立つでしょう。

また、医療事務の仕事は将来消える可能性が低いとも言われています。AIが事務作業や単純な案内業務をするようになれば、人手不足や人的ミスの解消にはつながりますが、医療事務の仕事はそれだけではありません。

温かなコミュニケーションを通じて患者さまに安心感を与えること、そして現場の状況を素早く判断して臨機応変に行動することが、医療事務の本質だと考えるならば、それは人間にこそ向いている仕事だといえるでしょう。

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まとめ

医療事務として働くには、医療や医療保険制度に関する専門知識が必要です。「医療事務は大変」と言われますが、業務量が多い分、幅広いスキルを身に付けて大きなやりがいを感じることができます。医療事務の仕事を通じて得た経験は、将来のキャリアアップはもちろん、プライベートにも大いに役立つでしょう。

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