医療事務を辞めたい!よくある理由と転職のポイント
医療事務は、就職・転職先として人気がとても高い職業です。ただ、実際に医療事務として働く人の中には、「医療事務を辞めたい」と考える方も。「今の仕事がつらい」と感じているなら、職場を変えることも1つの選択肢として検討しましょう。
今回は、医療事務として働く人が辞めたいと思う理由と、転職活動をする際のポイントをご紹介します。転職で後悔しないためには、今の職場に対する不満を整理することが大切。医療事務を辞めようと考えている人は、ぜひ最後までご覧になってくださいね。
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目次
1.医療事務を辞めたいと思う理由
医療事務として働いていると、さまざまな瞬間で「仕事を辞めたい」と感じることがあります。実際に退職を考える人には、共通する理由があることがほとんどです。将来の選択肢を広く残すためにも、まずはご自身の中で仕事を辞めたいと思った理由を整理しましょう。
ここでは、医療事務を辞めたいと思う人が多く挙げる理由を5つご紹介します。
1-1.多忙で日々仕事に追われる
考えていたよりも忙しすぎるために、医療事務を辞めたいと思っている人もいるのではないでしょうか。医療事務の仕事内容は、単なるデスクワークだけではありません。業務内容は「受付業務」「レセプト業務」「クラーク業務」と幅広く、時には患者さんのクレーム対応に追われるなど、接客業としての一面もある仕事です。
病院によっては「ほとんどの業務を1人でこなさなければならない」「患者さんの対応に時間を取られて仕事が進まない」など、多忙さが負担に感じるケースもあるでしょう。
1-2.学ぶことが多く覚えられない
勉強が苦手な人の中には「医療事務の仕事は学ぶことが多く、覚えられなくてつらい」と感じる人もいます。医療事務の仕事は一般的な事務処理能力のほか、下記のような知識が求められます。
- ・医療保険制度に関する知識
- ・診療報酬請求に関する知識
- ・基本的な医学用語の知識
- ・医療用品に関する知識
- ・カルテの読解能力
特に未経験・無資格から医療事務を始めた場合は、覚えることがさらに多くなります。また、医療保険制度や診療報酬請求に関する知識は、法律や制度が改正されるとその都度覚え直さなければならないので、大変さを感じてしまうでしょう。
1-3.仕事と給与の割が合わない
仕事と給与が釣り合わないと感じることも、医療事務を辞めたいと思う理由の1つに挙げられます。下の表は、マイナビコメディカルの求人情報をもとに出した、医療事務の平均的な月収および年収です。
月収 | 年収 | |
---|---|---|
医療事務 | 約19万~24万円 | 約285万~360万円 |
医療事務・未経験 | 約15万~22万円 | 約225万~330万円 |
医療事務の仕事は一般的な事務職よりも仕事量が多く、専門的な知識が必要です。病院によって差はありますが、「多忙さや専門性が求められる仕事としては給与が低い」と不満に感じる人も多いです。
1-4.独特の緊張感が耐えられない
医療現場には独特の緊張感があります。医師や看護師などの病院のスタッフは「わずかなミスでも許されない」という強い責任感を持って動くため、常に神経を尖らせている人もいるでしょう。
医療現場で働くことによって周りの雰囲気に影響され、知らず知らずのうちに大きなストレスを感じる人もいます。「終業後や休日も気が休まらない」「寝付けない」といった緊張状態が続いてしまうと、心身の疲労につながって仕事を辞めたいと感じてしまうでしょう。
1-5.人間関係にストレスを感じる
ほとんどの業務で人と関わる医療事務の仕事は、人間関係にストレスを感じることも。職場の女性比率が高いので、女性特有の人間関係が苦手な人は「働きづらい」と感じるでしょう。
また、医療事務は医師や看護師への不満、病院のクレームにも対応する立場。理不尽に感じても誠意を持って対応しないといけないため、「なぜ自分ばかり」のように納得がいかない思いを募らせる人もいます。
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2.医療事務を辞めたい!転職しても問題ない?
仕事がつらいと感じるとき、「辞めたい」「転職したい」という気持ちだけで退職してしまう人もいます。しかし、一度辞めてしまうと同じ職場に戻ることは難しくなります。転職を考えたときこそ、まずは冷静になって、本当に転職するべきかどうか考えてみましょう。
職場環境が原因で仕事を辞めたいのか、医療事務の仕事そのものが原因で仕事を辞めたいのかによって、解決策は変わってきます。まずは、医療事務を辞めたい理由をすべて書き出してみましょう。書き出した理由を「嫌だと思う順番」に並べて、さらに「自分で解決できる問題」と「自分ではどうすることもできない問題」に分けます。
医療事務を辞めたい理由の上位が「自分ではどうすることもできない問題」なら、転職を視野に入れましょう。
3.医療事務が転職する際のポイント
仕事を辞めたい理由に「自分ではどうすることもできない問題」が多い場合は、転職することで不満が解消される可能性があります。しかし、自分に合う職場に転職するためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
ここでは、医療事務が転職する際に押さえるべきポイントを3つご紹介します。
3-1.仕事における自分の優先順位を決める
転職活動をするときは、自分が仕事で何を優先したいのか、優先順位を決めることが大切です。「今の職場を辞めたい」と思っている問題が解決されないと、次の職場でも同じ不満を抱えてしまうでしょう。また、たとえ転職しても、今の職場と同じ待遇を転職先で受けられるとは限りません。
下記の例を参考に、自分が職場に何をどれだけ求めるのか順位を付けしましょう。
- ・担当する業務量・内容
- ・雇用形態
- ・希望する給与・最低額
- ・勤務時間・スケジュール
- ・通いやすさ
- ・病院の規模・スタッフ数
- ・病院の理念
- ・福利厚生・待遇
- ・研修制度
すべての条件を満たす職場を見つけるのは、簡単ではありません。ただ、職場に求める優先順位を前もって決めておくと、満足度の高い転職活動ができるでしょう。
3-2.自分の希望する働き方ができる医療機関を探す
自分の中で仕事の優先順位が定まったら、次は自分の希望する働き方ができる医療機関を探しましょう。医療事務の働き方は、病院の規模によってさまざまです。大規模・中規模・小規模病院の特徴をそれぞれまとめました。
大規模病院 | ・働くスタッフの数が多い ・患者さんが多い ・転職先が少ない ・直接雇用されるケースは少ない ・1人に割り振られる業務の種類が限られる ・レセプト業務に独自の方式が採用されていることがある |
---|---|
中規模病院 | ・部署の異動を求められることがある ・病院によっては受け持つ業務の幅が広くなる ・病棟クラークとして働ける |
小規模病院 | ・スタッフの数が少ない ・患者さんが少ない ・1人が受け持つ業務の範囲が広い ・転職先が多い ・医療事務に求められる仕事は一通り経験できる |
まずは、自分が望む働き方に合った規模の病院を選び、その上で雇用形態や待遇などで絞り込みましょう!
3-3.医療事務以外の仕事にも目を向ける
「医療事務の仕事が苦手」「向いていない」という結論が出た人は、無理をして医療事務を続ける必要はありません。医療事務の仕事で得た知識やスキルを生かせる職場を選んで、別の職種に転職することも解決方法の1つ。医療事務のキャリアを生かせる転職先の例をまとめました。
受付業務の経験を生かす | ・一般企業の事務職 ・自動車販売店の受付業務 ・コールセンター |
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医療の知識を生かす | ・医療機器メーカーなどの医療系企業 ・調剤薬局 ・保険会社 ・老人ホーム |
上にまとめた職場は、医療事務で得た経験やスキルを生かしやすいので、他の職種に転職する場合は積極的にチェックしましょう!
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まとめ
医療事務の仕事がつらい場合、まずは辞めたいと思った理由を整理しましょう。自分が辞めたい理由が分かれば、どのような条件・環境の転職先を探すべきなのかが分かります。自分の中で職場に求めることの優先順位を付け、希望する働き方ができる医療機関を探しましょう!
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