【医療事務の転職】面接を通過するための志望動機とは?

最終更新日:2021年12月22日
 公開日:2021年11月1日

医療事務の転職活動を進める上で、面接での志望動機は重要です。志望動機は、採用担当者に「ここで働きたい」という熱意を伝え、自分の経験やスキルをアピールするもの。志望動機の内容によって、採用に結び付くかどうか判断されることも少なくありません。
医療事務の志望動機は、どのようなことを伝えるべきなのでしょうか。

1. 医療事務の仕事内容とは?

医療事務は、病院の顔ともいえる重要な仕事です。医療保険制度や薬価といった専門的な知識が必要とされ、患者様と関わることも多く、やりがいを感じられるでしょう。
医療事務の仕事は、下記のように大きく分けて2つの業務があります。

受付・会計業務

来院した患者様の保険証を預かってカルテに登録し、病状に合わせた受診科に案内するのが受付業務です。入院する患者様には、病棟や入院の手続きについての説明を行うこともあります。
カルテは、医師が記入するものと思われていますが、まず医療事務が基本情報を登録し、そこに医師が診療情報を記入します。診療が終われば、患者様の診療内容に従って、医療保険の点数計算を行います。

会計業務は、計算した医療費を患者様に請求する仕事です。次回の来院予約や、薬局のご案内も医療事務が行います。病気やケガを抱える患者様やご家族に対し、丁寧な対応が求められます。

レセプト業務

医療事務の仕事の中でも、最も専門性が高いのがレセプト業務です。
患者様が保険診療を受けたとき、支払う医療費は一部のみです。医療費の残りは、保険証を交付している自治体や、保険組合に請求しなければなりません。この、医療費の請求のために提出が必要なのが、「レセプト(診療報酬明細書)」という書類です。レセプトは、診療情報を専用のソフトに入力しておき、月に1回、患者様ごとに作成し、医師の確認を経て審査支払機関に提出します。

レセプトの作成自体は、専用のソフトに診療内容を入力していくだけですが、保険組合に提出する前には、レセプトの内容が正しいか、すべて確認しなければなりません。医師の診療内容や処方の記載が間違っていないか、患者様の情報に誤りはないかなど、1ヵ月に1度、レセプトをすべて点検します。

クラーク業務

クラーク業務は、医師や看護師の指示のもとで、事務や文書作成をサポートする業務です。医療機関によっては、クラークの仕事を医療事務から切り出し、別の職種としていることもあります。

クラーク業務は、入院病棟に常駐して行うことが多く、医療者と患者様のあいだに立ち、患者様のカルテ整理や投薬や食餌などの管理、入退院の手続きなどをサポートします。クラーク業務は、医療者の秘書のような仕事ともいえるでしょう。

2. 医療事務の面接で志望動機を聞かれる理由と伝えるべき内容

採用担当者は、志望動機から、その方のスキルや経験に基づくさまざまな能力などを見極めようとします。志望動機は医療事務としての経験やスキル、アピールしたいポイントをわかりやすくまとめるべきです。どのようなポイントを伝えるといいのかをご紹介します。

コミュニケーションスキルと臨機応変な対応力

どのような職業でもコミュニケーション能力は求められますが、医療事務の場合は、さらに高いスキルが求められるでしょう。医療事務は、医師や看護師より先に患者様と会うことになります。病院の顔として、患者様を安心させる話し方や表情、わかりやすく説明する能力など、通常の事務職以上の能力が必要とされています。
病院には毎日、さまざまな症状の患者様が訪れます。不安に感じることは人によって違いますし、年代や状況も異なるでしょう。受付をしているあいだに、急に容態が悪くなる方もいらっしゃいます。医療事務は患者様ごとに異なる状況や気持ちをくみ取り、臨機応変に対応しなくてはなりません。

スムーズな診療のため、医療事務のスタッフ同士や、医師、看護師など、医療に携わるスタッフともコミュニケーションがとれる能力が要求されます。具体的なエピソードや気を付けていることを交えて、コミュニケーション力の高さをアピールしましょう。

レセプト業務のための専門的知識とスピード

レセプト業務は、保健診療の生命線ともいえる重要な業務です。カルテの内容に誤りがないか確認し、誤りが見つかれば差し戻して医師に確認してもらう必要があります。傷病名や診療内容、薬剤などについての専門的な知識を有していなければ、レセプト業務は難しいでしょう。
また、1ヵ月分のレセプトをまとめ、翌月の10日までに審査期間に提出しなければなりません。知識に加えて、スピードも求められます。

医療事務認定実務者や医療事務管理士など、専門的な知識が証明できる資格があれば、伝えるようにしましょう。素早く業務を行うためにしている工夫があれば、それも伝えるとなお良いです。

3. 医療事務の志望動機を考えるためのポイント

医療事務の転職で面接を通過するためには、志望動機を考える前に、やっておきたいことがあります。ここでは、事前に準備しておくべきことを2つご紹介します。

応募先の病院についてよく調べる

医療事務の仕事は広範囲にわたるため、病院の規模や体制によっても業務内容は異なります。
例えば、大きな総合病院などでは、業務は細分化され、ひとつの業務に従事することがほとんどですが、小さなクリニックなどでは、受付からレセプト作成までさまざまな業務を行わなければならないでしょう。自分はどのように働きたいのかを考えるためにも、応募先についてしっかり調べることが大切です。

また、病院のウェブサイトから、理念や経営方針、院長の考え方などを調べておくといいでしょう。患者様との向き合い方やこだわりなど、共感できる部分があれば、その病院の一員としてともに働きたいという志望動機につながります。

しっかり自己分析を行う

自分がその病院でどのように働いていくのか、スキルを活かすことができるのか、漠然としているようでは、適切な志望動機を示すことはできません。そのため、まずは自身のスキルや経験の棚卸をおすすめします。

医療事務に携わりたいと考えたきっかけや、これまでの経験によって培われたスキル、これから将来に向けてのビジョンなどを書き出して整理するのも良い方法です。パソコンのスキルは、「Wordで基本的な文書作成ができる」「Excelによる計算式の入力ができる」など、より具体的に書き出しておくといいでしょう。

4. 医療事務の面接における志望動機の例

なぜ、その病院で働きたいのかということや、自分の強みとなる経験やスキルが明確になったら、志望動機をまとめます。医療事務の志望動機の具体例をご紹介しましょう。

<志望動機の例1>
これまで、総合病院の医療事務に従事してきました。何度かの異動を経て、受付、会計業務、カルテの管理など、幅広く携わってまいりました。
御院の、古くから地域に密着し、患者様一人ひとりに丁寧に向き合う理念に共感し、ぜひいっしょに地域医療の発展に貢献したいと思い、応募いたしました。医療行為はできませんが、医療に関わる者として経験を活かし、患者様の笑顔のため、これまで以上に努力していきたいと考えています。

<志望動機の例2>
多くの医療スタッフと、事務スタッフが連携して業務を行っている点を魅力に感じ、応募いたしました。
この度の新病院の設立に際し、既存のスタイルではなく、一から皆で作り上げていくことにやりがいがあるのではないかと考えています。これまで医療事務として業務に携わり、リーダーとして事務スタッフをまとめたり、新人教育を担当したりといったことも経験しています。その点においても、御院に貢献できるのではないかと考えております。

5. 医療事務の面接におけるNGな話題

面接という短い時間で採用担当者に好感を持ってもらうためには、避けておきたい話題があります。具体的な内容についてご紹介しましょう。

前職の不満について

面接では転職理由を聞かれることがよくありますが、前職での人間関係や待遇面での不満を伝えるのは考えものです。何かしらの不満があって転職することになったということは、採用担当者もある程度は承知していますが、それをそのまま伝えれば、前職の悪口ととらえられてしまいます。

「本人に問題があるのでは」「うちでも同じことになるのでは」と思われたら、マイナスの印象しか残りません。「チームで業務に取り組みたい」「能力をきちんと評価してもらえる環境で働きたい」など、前職の経験を活かしつつ、次の職場でがんばりたいという前向きな姿勢をアピールしましょう。

待遇について

医療事務として働く上で、譲れない条件がある方もいるでしょう。転職する前にしっかり確認しておきたいと思うのは当然のことです。しかし、面接で待遇面ばかり話題に出してしまうと、印象が悪くなってしまう可能性があります。

採用担当者側から、「条件が良ければどこでもいいのでは?」と思われては、良い結果につながりません。条件面は求人票でしっかり確認しておき、それでもわからないことがあれば、聞き方に注意しましょう。
「働き方を考えておきたいのですが、レセプト点検時の残業はどの程度ですか?」「夫と家事分担を相談しておきたいので、土日の出勤がどの程度あるか教えていただけますか?」など、聞きたい理由を含めて伝えると、悪い印象を持たれにくくなります。

6. 医療事務が面接に臨むときのポイント

医療事務は、病院の顔ともいわれる仕事です。笑顔で元気な対応は、患者様に安心を与えることになります。その点は、面接でも意識してください。面接で緊張するのは当然のことですが、十分に準備をしておけば、笑顔で落ち着いた受け答えができるでしょう。

わからないことは曖昧にしたり適当に答えたりせず、わからないと答えることも大切です。医療事務は患者様に質問されて、誤ったことを伝えれば大問題になりかねません。不明な点は調べておく、勉強しておくなどと答え、学ぶ姿勢があること、コミュニケーションがしっかりとれることをアピールしてください。

敬語の使い方や時間を守ること、入退室のマナーなど、社会人として最低限のビジネスマナーの再確認も忘れずに。また、病院という場所は、清潔感が何よりも大切ですので、髪をまとめる、爪の手入れをするなど、身だしなみはしっかり整えましょう。

7. 医療事務の志望動機対策は転職エージェントに相談するのが近道!

医療事務は、広範囲にわたる業務と高度なスキルが要求されます。病気やケガを抱えた患者様と接するため、気遣いやコミュニケーション力も必要でしょう。志望動機では、そういった能力や姿勢を明確に伝えなければ、採用には結び付かないでしょう。
医療事務の志望動機で悩んだら、マイナビコメディカルのキャリアアドバイザーにご相談ください。的確なアドバイスが、参考になることもあると思います。ご希望の条件に合った医療事務の仕事を探すサポートもいたしますので、これまで以上に活躍できる職場を見つけられるはずです。

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