柔道整復師に向いている人は?向いていない人と何が違う?
柔道整復師は、日常生活やスポーツのなかで起こった、体のトラブルに対応する専門家です。医師とは違った目線や施術方法で人の役に立てる仕事でもあるため、柔道整復師に魅力を感じている方も多いでしょう。
しかし、どのような仕事にも向き・不向きがあります。だからこそ、「柔道整復師を目指しているけれど、本当に自分に向いているのだろうか」と不安に感じることもあるのではないでしょうか。
今回は、柔道整復師に向いている人、向いていない人の特徴をそれぞれ解説します。柔道整復師に向いているかどうか悩んだ時の対処法も紹介しますので、自分に合った働き方を見つける際のヒントになれば幸いです。
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目次
柔道整復師に向いている人とその適性
「柔道整復師に向いている」といわれる人には、共通する特徴があります。自分がその特徴に当てはまるかどうかを確認することで、柔道整復師としての適性が判断できるでしょう。
ここでは、柔道整復師に向いている人の特徴と適性を5つに分けて解説します。
手先が器用で細かい作業の好きな人
手先が器用で細かい作業の好きな人は、柔道整復師の仕事に向いています。柔道整復師の仕事では、骨折・脱臼した部分をギプスや包帯で固定したり、打撲・捻挫などのけがに対してテーピングを施したりします。お客さまによって体格や症状が違うため、施術時点の状態に合わせた細かな調整が必要です。
また、柔道整復師は機械や道具を使った施術よりも、手技による施術が多くなります。施術中は手のひらや指で直接お客さまの体に触れて、骨や筋肉の変化を感じ取る必要があるため、ここでも細やかで丁寧な手先の動きが必要とされるでしょう。
技術の研さんに向けて努力できる人
前向きに技術の研さんや知識の習得に励める人は、柔道整復師の仕事に向いています。
体の不調やトラブルに最適な治療法は、時代によって変化します。医療技術や科学技術の進歩によって新しい治療方法が発見されれば、「これまで最善だった対処方法が実は間違っていた」となることもあるでしょう。また、スマホの普及に伴ってストレートネックに悩む人が増えたように、生活スタイルの変化によって生じるトラブルも多くあります。
柔道整復師はそうした変化に対応し、常に最善の判断ができるように、向上心を持ってスキルアップに励むことが大事です。
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コミュニケーション能力がある人
お客さまの年齢や性別に関係なく良好な関係を築ける人は、柔道整復師の仕事に向いています。
お客さまとの関係作りは、柔道整復師の仕事における大事なポイント。なぜなら、お客さまが「どのような不調を感じているか」「どのように困っているか」を正確に理解することが、適切な施術につながるからです。また、施術の効果を実感してもらうには、お客様が不安なくリラックスできる状況を作る必要があります。
お客さまのなかには、他人と話すことが苦手な人もいますが、そういった患者さまにもきちんと寄り添い、悩みや困りごとを上手に聞き出すことが求められるでしょう。
相手の気持ちを察する観察力がある人
細かい表情の変化や体の反応、言葉の端々からお客さまの気持ちを察することができる人は、柔道整復師の仕事に向いています。
整骨院や接骨院に来院するのは「体のどこに不調を感じるか」「どのようなトラブルを抱えているか」を自分自身で分かっている人がほとんどです。しかし、なかには自分の状態をうまく説明できない場合や、お客さま自身も気付いていない不調が隠れている場合もあります。
「言葉があいまいでも察してもらえる」「自分のことを分かってもらえている」と感じられれば、それがお客さまにとっての大きな安心感となるでしょう。
健康や清潔感に気を配れる人
自分自身の健康状態や身だしなみ、設備の清潔感に気を配れる人は、柔道整復師の仕事に向いています。
柔道整復師は、お客様の体に直接触れて施術する仕事です。だからこそ「柔道整復師の顔色が悪く手も汚れている」「ベッドに髪の毛が落ちている」といった状況では、お客さまは安心して施術を受けられません。反対に、健康的な顔色で爪の先まで身だしなみが整えられ、ベッドシーツがピンと張られていれば、お客さまは安心して施術に臨むことができます。
お客さまに気持ちよく施術を受けてもらうためにも、健康的で清潔感のある姿で応対することが大切です。
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柔道整復師に向いていない人の特徴
柔道整復師に向いている人だけでなく、柔道整復師に向いていない人にも共通する特徴があります。
ただし、向いていない人の特徴に当てはまるからといって、柔道整復師の仕事が務まらないわけではありません。あくまで、職業を選択する際の目安として考えてもらえれば幸いです。
ここでは、柔道整復師に向いていない人の特徴を2つ解説します。
体力に自信がない人
体力に自信がないと、柔道整復師の仕事に大変さを感じるかもしれません。
柔道整復師は基本的に立ち仕事で、お客さまからの人気が高くなれば「何時間も立ちっぱなしで休む暇がない」という状況もあり得ます。また、施術の内容によってはお客さまの体を動かしたり、同じ体勢のまま静止したりするため、ある程度の体力が必要です。
実働時間は8時間以内が一般的ですが、準備や後片付けなどを含めると拘束時間が長くなるケースもあり、勤務先で長時間過ごすことに体力的な負担を感じる人もいるでしょう。
臨機応変に対応することが苦手な人
お客さまの状態・要望に合わせた柔軟な対応が苦手な人は、柔道整復師の仕事をつらく感じるかもしれません。
柔道整復師は、お客さま一人ひとりに合わせた施術が求められる仕事です。似たような症状であっても、お客さまによって感じ方や施術後の経過が違うため、どのような施術が最適なのかは自分で考え、判断する必要があります。
また、なかには体のトラブルが原因で、気持ちの平静を保つことが難しくなっているお客さまもいます。そうしたケースでクレームに発展しないようにするためには、きちんとコミュニケーションを取り、お客さまの現状に合わせて臨機応変に対応することが求められるでしょう。
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柔道整復師に向いているか悩んだ時は?
「自分は柔道整復師に向いていないのでは?」と悩んだ時は、以下の対処法を実践してみましょう。
◯現場経験を積んで対応を学ぶ
「コミュニケーション能力や臨機応変さが足りない」と感じる人は、実際に多くの人と関わってみると悩みが解消する可能性があります。悩みが解決するまでは時間がかかるかもしれませんが、聞き役に徹しながら相手の表情や雰囲気を観察することから始めてみましょう。
◯セミナーや研修会・勉強会に参加する
「実力や知識が足りない」と感じる人は、柔道整復師向けのセミナーや研修会・勉強会に積極的に参加しましょう。学校の授業だけでは得られない最新の研究結果や、海外の情報などを知ることができるため、知識の幅が広がるはずです。
◯整骨院・接骨院以外の職場を検討する
柔道整復師の職場は、整骨院・接骨院だけではありません。病院や老人ホームといった医療・介護分野に加え、スポーツ分野や美容分野にも柔道整復師の活躍の場はあります。勤務先によって仕事内容や職場環境も異なるため、転職活動を行うなかで自分に向いている職場・働き方を見つけてください。
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まとめ
柔道整復師に向いているのは、手先が器用で向上心やコミュニケーション能力があり、清潔感を保てる人です。反対に、体力に自信がなく臨機応変な対応も苦手な人は、柔道整復師の仕事がつらく感じられるかもしれません。
「自分は柔道整復師に向いていないのでは?」と感じる人でも、現場経験を積んだりセミナーなどに参加したりすれば、苦手意識を克服できる可能性があります。それでも仕事が苦手だと感じる場合は、介護施設やスポーツ分野、美容分野などに就職・転職するのもおすすめです。柔道整復師として新しい職場を探す際は、ぜひマイナビコメディカルをご利用ください!
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