医療事務の給料相場|基本的な待遇や給料を上げる方法も解説
医療事務は、カルテ作成や健康保険に関する診療費用の請求など、専門性の高いスキルを身に付けられる魅力的な職業です。しかし、どんなに魅力のある職業でも、給料に不安があると長く働けません。医療事務の給料相場や待遇を知って、理想の生活を実現できる職業であるかを判断しましょう。
この記事では、医療事務の給料相場・待遇を解説します。医療事務の仕事で給料を上げるポイントも解説するので、医療事務として長く活躍したい人は、ぜひ参考にしてください!
ポイントから3つの例文まで
医療事務の給料相場
医療事務として就職・転職する際には給料相場を知って、待遇を見極めることが大切です。給料相場を知ることは、就職・転職後のミスマッチを防ぐことにもつながります。下の表は、マイナビコメディカルで掲載中の求人から求めた医療事務の給料相場です。
月収 | 年収 | |
---|---|---|
医療事務 | 約19万~24万円 | 約285万~360万円 |
医療事務・未経験者 | 約15万~22万円 | 約225万~330万円 |
(出典:マイナビコメディカル/https://co-medical.mynavi.jp/)
なお、医療事務の給料相場に影響する要素は、実務経験以外にもあります。医療事務には主任・係長・課長・事務長などの役職がありますが、給料相場はキャリアアップするほど上がります。また、医療事務の給料は、各種手当や賞与の金額にも左右されることが多いです。
さらに、雇用形態が異なれば、医療事務の給料相場も変化します。マイナビコメディカルで掲載中の求人から算出した雇用形態別の給料相場は、下記の通りです。
正職員
正職員とは、長期雇用前提の労働契約を結ぶ働き方となっています。正職員の給料体系は月給制です。正職員として働く医療事務の給料相場は、月給19万~25万円となっています。
●正職員のメリット
定期的な昇進が見込まれ、長期安定キャリアを実現できる働き方です。
●正職員のデメリット
フルタイム勤務が多いので、育児などと仕事の両立が難しいケースもあります。
契約職員
契約職員とは、期間限定で労働契約を結べる働き方です。契約職員の給料は一部の職場以外は、月給制となっています。契約職員として働く医療事務の給料相場は、月給16万~22万円です。
●契約職員のメリット
正職員に準ずる待遇が保証されることも多く、社会保険完備の職場を探せます。また、契約内容によっては、フルタイム以外の働き方を選べる働き方です。
●契約職員のデメリット
給料相場が正職員と比較して低く、キャリアアップが難しいケースもあります。
パートタイム職員
パートタイム職員とは、正職員と比較して、一週間の労働時間が短い職員です。職場によってはパートタイム職員を「アルバイト」と呼ぶケースもあります。パートタイム職員の給料は、時給制が多いです。パートタイム職員として働く医療事務の給料相場は、時給1,000~1,200円となっています。
●パートタイム職員のメリット
時短勤務が認められるので、自分自身の生活リズムに応じて働けます。また、パートタイム職員は未経験者・無資格者でも採用されやすい点が特徴です。
●パートタイム職員のデメリット
パートタイム職員は運営法人の経営状態が悪化した場合に、解雇されるリスクの比較的高い雇用形態です。そのため、長期安定キャリアを実現しにくくなっています。
医療事務の求人を探す
医療事務の基本的な待遇
医療事務が就職・転職する際の満足度を高めるには、給料・賞与以外の待遇にも目を向けて、自分にとって望ましい求人を探すことが大切です。医療事務の正職員として働く場合の社会保険は、法律に従った保障を受けられるケースが多いと言えます。ただし、契約職員・パートタイム職員として働く場合、勤務時間が短いと法律により社会保険に加入できないことがあるので、事前に確認するようにしましょう。
その他、医療事務の基本的な待遇は、下記の通りです。
●勤務時間・残業時間
医療事務の勤務時間は、職場ごとの規定に従うのが通常です。医療機関の繁忙期・レセプト処理が集中する時期に残業が発生するものの、医療事務に対し、過剰な負担をかけないように配慮する職場もあります。長時間勤務に抵抗を感じる人は、契約職員・パートタイム職員など、勤務時間を調整しやすい雇用形態を選ぶこともおすすめです。
●休日数
医療事務の休日数も、職場によって異なります。総合病院などは休日数が多く、希望の日程で有給休暇を取得できるところが多いです。小規模な診療所の場合は、土日休みの職場があります。土日休みの職場はプライベートの予定を立てやすく、公私ともに充実した生活を送れるでしょう。
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医療事務が給料を高めるには?
医療事務が給料を高めるには、いくつかの方法があります。一つの方法だけを実践するよりも、複数の方法を組み合わせることで、自分自身の市場価値を高められます。
ここでは、医療事務で働いている人が給料を高める方法について、代表的なパターンを紹介します。
実務で役立つ資格を取得する
一部の医療機関では、実務で役立つ資格を持っている人に対して、資格手当を支給しています。また、実務に役立つ資格を取得することは、給料の交渉をする際にスキルを証明する手段となります。具体的には、下記のような資格の取得により、スキルアップを目指しましょう。
- ・医療事務検定試験
- ・診療報酬請求事務能力認定試験
- ・医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
- ・診療情報管理士
なお、資格手当の支給対象は、職場によって異なります。どの資格を取得すると給料を高められるのかを調べた上で、計画的に学習を進めましょう。
信頼を得て昇進を目指す
医療事務は、実務経験やスキルが重視される職業であるため、給料を高めるには日々の仕事を着実にこなし、自分自身の価値を職場で認知させることが大切です。仕事ぶりが評価されて職場で信頼が得られると、管理職に昇進できるケースもあります。管理職に役職手当を支給する職場は多いので、毎月の給料を上げられます。
なお、管理職として働く医療事務に求められるスキルは、一般的な医療事務の業務能力だけではありません。下記のような能力を磨くこともまた、管理職として活躍するために大切です。
- ・リーダーシップ能力
- ・人材育成能力
- ・コミュニケーション能力
上記のような能力のある医療事務は、ほかのスタッフのお手本となります。結果として管理職を任される可能性が高く、昇進できるチャンスも増えるでしょう。
給料・手当が充実した職場に転職する
現在の勤務先で希望通りの待遇を得られない場合は、転職して環境を一新する方法もおすすめです。会計業務・クラーク業務・レセプト業務など多様な仕事に対応できる人材は、「経験者歓迎(経験者優遇)」の職場で歓迎されます。豊富な実務経験やスキルを採用担当者にアピールし、理想に近い待遇で転職を実現させましょう。
給料・手当が充実した職場を探すには、「マイナビコメディカル」の無料転職サポートを活用することがおすすめです。マイナビコメディカルでは、医療事務の業界を熟知したキャリアアドバイザーが転職希望者をしっかりとサポートいたします。情報収集のみでも利用可能ですので、マイナビコメディカルのキャリアアドバイザーとともに、理想の職場を探しましょう!
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まとめ
医療事務の給料相場は、月収が約19万~24万円、年収が約285万~360万円です。ただし、医療事務の給料相場は、実務経験・雇用形態・役職・各種手当の金額などによって変わります。現状に満足していない人は、昇進や資格取得を目指したり、より待遇のよい職場に転職したりすることで、給料アップを目指しましょう。
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