取るなら鍼灸師と柔道整復師どっちがいい?ダブルライセンスの方法も

更新日 2024年02月07日 公開日 2024年02月07日

#情報収集 #転職検討/準備 #資格試験

鍼灸師と柔道整復師は、どちらも伝統的な施術によって身体の不調やけがの治療を行う職業です。また、この2つは国家資格であり、取得のためには養成施設での専門的な学習が必要になります。

このように共通点がいくつもある鍼灸師と柔道整復師ですが、これから資格取得を目指そうと考えている方は、どちらの資格を取るのがいいのでしょうか。

この記事では、鍼灸師と柔道整復師それぞれの仕事内容や特徴、活躍できる職場、国家試験の合格率などを紹介します。あわせて、ダブルライセンスを目指す方法も解説しますので、鍼灸師、柔道整復師の資格に興味がある方は必見です。

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鍼灸師と柔道整復師はどのような仕事?

鍼灸師とは、はりやきゅうを使って身体の経穴(ツボ)を刺激し、病気やけがの回復・予防をサポートする職業です。東洋医学では、体内の「気」のめぐりが悪くなると病気につながると考えられており、はり・きゅうで症状に適したツボを刺激し、気の流れを改善することで、人間本来の自然治癒力が高まるとされています。

はり治療では、専用のはりでツボを刺激することで、症状の改善を目指します。きゅう治療では、ツボの上にもぐさを置き、そこに火をつけてツボを刺激(温熱刺激)するのが一般的です。はり・きゅうの施術を行うには、それぞれ「はり師」「きゅう師」の国家資格が必要ですが、実際には両方の免許を取得して、はりときゅうを使い分けながら治療に当たる方が多く見られます。

なお、鍼灸師ははり師・きゅう師両方の資格を取得している方の呼び名であり、鍼灸師という国家資格があるわけではありません。

(出典:厚生労働省「はり師・きゅう師」/https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/175

一方の柔道整復師は、手技療法や物理療法、運動療法などで、人間の自然治癒力を引き出しながら、骨折、脱臼、打撲、捻挫といったけがを治療する職業です。

具体的には、脱臼や捻挫による関節のずれを治したり、三角巾や包帯、テーピングなどを用いて患部を固定したりするのが主な仕事となります。ただし、骨折・脱臼を治療する場合、応急手当以外は医師の同意が必要です。また、治癒後のマッサージや運動療法などの指導管理も柔道整復師の仕事に含まれます。

接骨院や整骨院のほか、医療機関、介護施設、スポーツトレーナーなど、さまざまな働き方が選べるのも柔道整復師の特徴と言えるでしょう。

(出典:厚生労働省「柔道整復師」/https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/173

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鍼灸師と柔道整復師どちらを目指せばいい?

鍼灸師と柔道整復師は、いずれも伝統的な施術を行う国家資格であるため、「鍼灸師と柔道整復師でどちらの道を選ぶべきだろう」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、鍼灸師と柔道整復師の仕事内容や活躍の場などを取り上げ、それぞれの共通点と違いについて紹介します。両方の特徴をしっかり把握して、自分の理想にマッチする働き方を選択しましょう。

仕事内容から考える

鍼灸師が慢性的な不調や痛みの改善を目指すのに対し、柔道整復師は骨折や脱臼、打撲、捻挫といったけがの治療に対応します。簡単にまとめると、腰痛や頭痛などの慢性的な症状の改善を目指すのが鍼灸師、けがをした方の応急手当や治療、それに伴うリハビリなどをサポートするのが柔道整復師ということになります。

なお、鍼灸師が柔道整復師のように直接外傷に対する治療を行ったり、反対に柔道整復師が鍼灸師のようにはりやきゅうを治療に使ったりすることはできません。

(出典:厚生労働省「無資格者によるあん摩マッサージ指圧業等の防止について」/https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/i-anzen/hourei/061115-1.html

活躍の場から考える

鍼灸師の主な仕事場は鍼灸院です。一方、柔道整復師は整骨院や接骨院、病院の整形外科などに勤務する方が多く見られます。

ただし、近年は美容鍼灸や婦人鍼灸など女性に関わる分野で活躍する鍼灸師や、スポーツ分野で働く柔道整復師も増えており、鍼灸師、柔道整復師ともに活躍の場が広がっていると言えそうです。また、高齢者の筋力の低下による身体機能をサポートするため、介護の分野でも柔道整復師・鍼灸師のニーズが高まっています。

鍼灸師と柔道整復師は、どちらも開業が認められているため、働きながら経験を積み、自分の鍼灸院や整骨院などを持つ方も少なくありません。

試験の合格率から考える

鍼灸師と柔道整復師、どちらを目指すにしても資格を取得するためには国家試験に合格しなければなりません。

国家試験の受験資格は「大学入学資格のある人であって、国の定める学校や養成施設で3年以上履修し、必要な知識や技術を習得した人」となっており、受験資格を得るには、鍼灸師・柔道整復師ともに、文部科学省や厚生労働省の認定した養成施設に通う必要があります。

令和4年に実施された鍼灸師および柔道整復師となるための国家試験の合格率は下記の通りです。

資格名 受験者数 合格者数 合格率
はり師 3,982名 2,956名 74.2%
きゅう師 3,892名 2,963名 76.1%
柔道整復師 4,359名 2,740名 62.9%

(出典:厚生労働省「第30回あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師国家試験の合格発表について」/https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2022/siken13_14_15/about.html

(出典:厚生労働省「第30回柔道整復師国家試験の合格発表について」/https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2022/siken16/about.html

国家試験の合格率を比較すると、柔道整復師よりも鍼灸師のほうが高いことが分かります。

【関連リンク】柔道整復師になるには?
資格取得方法・必要な費用相場を解説!

鍼灸師と柔道整復師は両方取得できる?

鍼灸師と柔道整復師、どちらの職業を目指すか迷ったときは、両方の資格取得を目指すのも1つの方法です。実際に、ダブルライセンスを後押しする養成施設も存在するため、興味のある方は事前にチェックしておくとよいでしょう。

ここでは、ダブルライセンスを目指すメリットや目指すための方法について解説します。

ダブルライセンスを目指すメリット

鍼灸師と柔道整復師のダブルライセンスを目指す場合、下記の3つのメリットが考えられます。

施術の幅が広がる
東洋医学にもとづいた施術で病気やけがの回復・予防をサポートする鍼灸師と、手技療法、物理療法、運動療法によってけがの応急手当や治療を行う柔道整復師、両方の知識・技術を身につけることで、より多くのお客さまのニーズにあった治療を行えるようになるでしょう。

ただし、鍼灸師と柔道整復師は、一部重複している部分を除いて、それぞれに専門知識の習得が必要です。例えば、鍼灸師には「鍼理論」や「灸理論」などの鍼灸治療に沿った知識が求められ、柔道整復師は「外科学」や「リハビリテーション学」「解剖学」など、外科的な知識を習得することになります。

活躍の場が広がる
鍼灸師と柔道整復師のダブルライセンスを保有することで、活躍の場も広がります。特に、高齢者と関わる介護福祉施設やスポーツの現場では、鍼灸師と柔道整復師両方の知識・技術が身についていると重宝されるでしょう。

例えば、スポーツの現場では、応急手当やけがのリハビリに対応できる柔道整復師が活躍しています。ここに鍼灸師の知識・技術が加われば、疲労回復の施術やコンディショニング調整なども行えるようになるため、患者さまのケアに大きく貢献できるはずです。

独立のときに有利になる
鍼灸師と柔道整復師のダブルライセンスは、独立開業したときにも有利に働きます。

独立してお客さまから選ばれる鍼灸院や整骨院、接骨院を目指すためには、質の高い施術やサポートを行うことが重要です。鍼灸師と柔道整復師のダブルライセンスを持てば、豊富な施術メニューを提供できるため、より多くの患者さまのニーズに対応できるでしょう。

ダブルライセンスを目指すには?

鍼灸師と柔道整復師のダブルライセンスを目指すためには、それぞれに最低3年間の修学が必要となります。とはいえ、必ずしも6年間養成施設に通って授業を受けるわけではありません。養成施設のなかには、3年間で両方の受験資格を満たせるところもあるため、最短でダブルライセンスの取得を目指したい方は、そちらを選ぶとよいでしょう。

また、先に取る資格を決めたうえで養成施設に入学し、基礎を習得したところで(1~2年間)、もう一方の資格の学科に入学する方法もあります。この方法であれば、4〜5年間で鍼灸師・柔道整復師両方の受験資格が得られるでしょう。

なお、2つの学科に同時入学することで、学費の減免措置制度を取り入れている養成施設もあるので、出費を抑えたい方は鍼灸師科・柔道整復師科の両方をそなえた学校を選ぶのがおすすめです。

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まとめ

鍼灸師は、はりやきゅうを使って身体のツボを刺激し、病気やけがの回復・予防をサポートする職業です。一方、柔道整復師は、手技療法や物理療法、運動療法などで、骨折や脱臼、打撲、捻挫といったけがを治療する職業です。

鍼灸師と柔道整復師はいずれも国家資格であり、伝統的な施術を行う点も共通していますが、異なる点も多くあります。例えば、鍼灸師は直接外傷に対する治療を行うことができず、柔道整復師ははり・きゅうを使った施術を行えません。

鍼灸師と柔道整復師は、鍼灸院や整骨院・接骨院、病院などで活躍しているほか、スポーツ業界や介護業界でのニーズも高まっています。なかには、「施術の幅が広がる」「活躍の場が広がる」「独立のときに有利になる」といった理由でダブルライセンスを取得する方もいらっしゃいます。なお、国家試験の合格率は、鍼灸師のほうが柔道整復師よりも高い傾向です。

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※当記事は2023年2月時点の情報をもとに作成しています

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