メディカルトレーナーの年収を解説|働き方や年収アップの方法も
スポーツトレーナーの一種であるメディカルトレーナーは、スポーツをする方のコンディション管理やけがをした際の応急処置、運動機能の回復などを支える仕事です。プロとして活躍するアスリートから学生まで、サポートの対象は幅広く、仕事の内容によって年収も大きく異なります。
当記事では、メディカルトレーナーの働き方や年収、年収をアップする方法などについて詳しく解説します。メディカルトレーナーとして、スポーツ分野に関わりたいと考えている理学療法士や柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師の方は、ぜひ参考にしてください。
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メディカルトレーナーの年収は?
メディカルトレーナーとは、プロ・アマを問わずスポーツをする方のコンディション管理をサポートしたり、病気やけがをした際の応急処置を行ったりする職業です。
けがの治療やリハビリを終えた後に、復帰に向けたトレーニング方法を指導したり、再発予防のためのストレッチなどを行ったりするのもメディカルトレーナーの役割となります。
メディカルトレーナーはスポーツトレーナーの1種であり、主な勤務先は医療機関や治療院、スポーツ施設、企業などです。ただし、日本スポーツ協会の調査を見ると、スポーツトレーナーとしてフルタイムで働いている方の人数は、全体の約23%とやや少なめです。そのため、メディカルトレーナーもパート・アルバイトで働く方が多いと考えられます。
以下の表は、スポーツトレーナー活動における年収の分布です。
なし | 2.9% |
---|---|
1万円~100万円 | 38.3% |
101万円~200万円 | 10.5% |
201万円~300万円 | 11.7% |
301万円~400万円 | 10.6% |
401万円~500万円 | 6.9% |
501万円~600万円 | 6.6% |
601万円~700万円 | 3.8% |
701万円~800万円 | 3.0% |
801万円~900万円 | 2.1% |
901万円~1,000万円 | 0.9% |
1,000万円~ | 2.7% |
(出典:日本スポーツ協会「第一回日本のトレーナー実態調査」/https://www.japan-sports.or.jp/Portals/0/data/ikusei/doc/AT/Report/Japan_trainer_report.pdf)
1万円~100万円がもっとも多い理由は、本業を別に持ちながらトレーナー活動を行っている方が多いためです。なかには、パートタイムで働く方や、教員の教育活動の一環としてトレーナーをつとめる方、ボランティアで活動する方などもいらっしゃいます。
フルタイムで働く方の場合は、自身が経営する治療院でトレーナー活動を行ったり、スポーツジムのトレーナーとして働いたりするケースが多く見られます。また、スポーツチームやアスリート個人と専属契約を結んで働くケースもあり、そうしたなかには年収1,000万円を超える方も見受けられます。
スポーツトレーナー全体の数値が、メディカルトレーナーにも当てはまるとは限りませんが、業界としての年収傾向は、メディカルトレーナーとして働く際の職場選びや給与目標の参考になるでしょう。
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メディカルトレーナーの働き方
ここまで見てきたように、メディカルトレーナーの年収は働き方によって異なります。以下では、メディカルトレーナーの主な働き方を3つ紹介しましょう。
フリーランスとして働く |
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フリーランスは、特定の企業や団体に所属せず、自身が事業主となって仕事をする働き方です。フリーランスのメディカルトレーナーの場合、プロスポーツチームやアスリート個人と契約を結んで働くケースが多く見られます。 ただし、そうした働き方では、プロのアスリートにコンディション指導やトレーニング指導ができるだけの高度なスキルが求められます。また、プロスポーツの業界で信頼を得るためには、幅広い人脈作りも必要となるでしょう。専属契約のメディカルトレーナーとして働くのは容易ではありませんが、その一方で高収入になりやすく、前述したように1,000万円以上の収入を得ている方もいらっしゃいます。 |
正社員として働く |
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スポーツジムや企業に雇用されるメディカルトレーナーは、基本的に正社員として働きます。その場合、スポーツジムの利用者さまにトレーニング指導、健康指導を行ったり、実業団チームのトレーニングやコンディショニングをサポートしたりするのが主な業務となります。 正社員は、毎月の収入が保証されているほか福利厚生も整っており、安定した働き方ができる点が特徴です。トレーナーとしての経験を積んだり、ほかの資格を取得したりすることで、手当支給や昇給につながるケースもあるでしょう。 |
副業として働く |
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医療機関や整骨院での勤務を本業としながら、パートタイムでメディカルトレーナーをつとめる働き方です。仕事内容は正社員の場合と同様で、クラブチームや大学・高校の運動部などでトレーニングやコンディショニングの指導にあたります。 ただし、副業として働く場合は、クラブチームや運動部の稼働時間に合わせて勤務することになるため、多くの収入を得ることは望めません。本業の収入とトレーナーの収入を合算した額が年収となるので、自分が目標とする年収額を達成できる副業を選びましょう。 |
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メディカルトレーナーとして年収を上げるには?
メディカルトレーナーとして年収を上げるには、いくつかの方法があります。最後に、メディカルトレーナーが年収を上げるためにできることを3つ紹介しますので、理想の働き方を考える際の参考にしてください。
知識・スキルを磨く
プロのアスリートやスポーツジムの利用者さまに、トレーニングやコンディショニングの指導を行うメディカルトレーナーは、高度な知識・スキルが求められる仕事です。
メディカルトレーナーの業務では、スポーツに関する専門知識や病気、けがに対する技能(応急処置、リハビリなど)が求められるため、しっかりとした知識・スキルを身につけ、信頼を得ることで年収アップが期待できるでしょう。
メディカルトレーナーが身につけたいスキルとして、以下の項目が挙げられます。
・けがの応急処置やテーピング、アイシング
・スポーツマッサージ
・ストレッチ など
ただスキルを身につけるだけではなく、相手の体調や運動能力に合わせて臨機応変な指導、施術ができることも重要です。適切な指導を提供できるメディカルトレーナーになって、年収アップを目指しましょう。
資格を取得する
メディカルトレーナーとして活動するうえで、特別な資格は必要ありません。しかし、メディカルトレーナーに関連する資格を取得することは、専門性の高い知識・スキルを有することの証明になります。また、資格取得によって活動の幅が広がれば、年収アップにつながる可能性もあるでしょう。
メディカルトレーナーの業務に関連する資格としては、主に下記の3種類が挙げられます。
- ●理学療法士
理学療法士は、けがや病気などで体が思うように動かせない方や障害の発生が予測される方に対して、自立した日常生活が送れるようにサポートする国家資格です。理学療法士の国家資格を取得することで、リハビリテーションの専門的な知識があることを証明できるでしょう。
- ●柔道整復師
柔道整復師は、骨折、脱臼、打撲、捻挫などに対して、整復や固定、後療法といった出血を伴わない方法(非観血的療法)で応急処置・治療を行う国家資格です。外傷への応急処置が行えるのは、医師を除いては柔道整復師だけなので、柔道整復師の資格はスポーツにおけるさまざまな場面で役立つでしょう。
- ●あん摩マッサージ指圧師
あん摩マッサージ指圧師は、あん摩、マッサージ、指圧という3つの技術によって、身体の不調を緩和する国家資格です。あん摩マッサージ指圧師は、マッサージ業務が行える数少ない職業であるため、あん摩マッサージ指圧師の資格は適切な施術が行えることの証になるでしょう。
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コミュニケーション能力を身につける
メディカルトレーナーが年収アップを目指すには、コミュニケーション能力も重要です。
アスリートやスポーツジムの利用者さまは、自身の体調に変化や違和感があっても、状況を正しく伝えられないことがあります。そのため、アスリートや利用者さまと密接にコミュニケーションを取り、体調を把握し、変化や違和感を素早く察知することもメディカルトレーナーの大事な役目と言えるでしょう。
また、メディカルトレーナーには、トレーニングやコンディショニングの方針について、相手が理解・納得できるように説明することが求められます。
以上のことから、高いコミュニケーション能力のあるメディカルトレーナーは、アスリートや利用者さま、勤務先などから高い評価を得られるでしょう。
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まとめ
メディカルトレーナーは、スポーツをする方のコンディション管理をサポートしたり、病気やけがをした際の応急処置を行ったりする職業です。働き方はフルタイムの正社員から、パートタイム(副業)、フリーランスまでさまざまで、働き方によって年収も異なります。なかには、スポーツチームやアスリート個人と専属契約を結んで働くケースもあり、そうしたなかには年収1,000万円を超える方もいらっしゃいます。
メディカルトレーナーとして年収アップを目指すには、知識やスキルを磨くことに加えて、理学療法士や柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師などの資格を取得するのもおすすめです。
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※当記事は2023年2月時点の情報をもとに作成しています
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