臨床開発モニターの転職動向|平均給与・押さえるべきポイントも

最終更新日:2021年12月22日
 公開日:2021年5月7日

臨床開発モニター(CRA)は、新薬の開発における治験が正しく行われているかどうかをチェックする仕事です。
主に、製薬会社と開発業務受託機関(CRO)の2種類の勤務先があり、製薬会社からCROに転職する臨床開発モニターは多くいます。

一方で、初めての転職を検討している人は「本当に転職していいのだろうか」などと、不安になることもあるでしょう。
この記事では、臨床開発モニターの転職に関する概要・平均給与・転職時に役立つスキルや押さえるべきポイントについて解説します。

臨床開発モニターとして転職すべきかを判断するためにも、ぜひ参考にしてください。

臨床開発モニターの転職に関する動向と特徴

臨床開発モニターは、新薬開発をサポートする職種であり、製薬業界や医療業界において欠かせない存在です。
そのため臨床開発モニターは、今後も高い需要が期待される職種として知られています。

ここでは、臨床開発モニターの転職に関する動向として、転職先の種類や市場における傾向について解説するため、参考にしてください。

主に2種類の転職先がある

臨床開発モニターの主な転職先は、製薬業界とCROの2種類です。

製薬業界のメーカーは、医薬品の開発・販売を一貫して行うため、自社製品の臨床開発に深く関われる点がメリットです。
外資系の製薬メーカーを中心に、CROの臨床開発モニターと比較して平均給与が高い傾向にあります。

一方でCROは、さまざまな製薬会社の治験を担当できるため、製薬業界のメーカー勤務と比較して、案件が豊富となっています。
そのため大手のCROでは、新卒・中途問わず、採用数が多い傾向です。

売り手市場が続いている

臨床開発モニターは、需要に対して供給が少ない「売り手市場」の職種です。

特に、CROにおける臨床開発モニターの需要は、製薬業界よりも高い傾向にあります。
CROで働く臨床開発モニターの需要が高い理由は、製薬メーカーで行うモニタリング業務をCROにアウトソーシングすることが主流となりつつあるためです。

また、臨床開発モニターは、臨床開発チームリーダー・プロジェクトマネージャーなどへステップアップするケースも多くあるため、転職市場が飽和しにくい傾向です。

経験者採用が多い傾向にある

臨床開発モニターの中途採用では、未経験募集ではなく経験者を対象とした正社員募集が多い傾向にあります。

また、新卒採用が活発なCROでは、新人教育が行える臨床開発モニター経験者が求められます。
社会人経験が3~5年以上あり、リーダーやマネージャークラスの経験がある臨床開発モニターであれば、転職の機会が豊富でしょう。

一方で、経験者募集求人よりは数が少なくなるものの、未経験募集の求人も一定数あります。
そのため、MR・看護師・薬剤師など、臨床開発モニターと比較的業務内容が近い職種から、CROなどに転職する人が多くいます。

フレックスタイム制を導入する求人が多くある

臨床開発モニターの主な仕事内容として、モニタリング業務や文書作成などが挙げられます。
業務開始・終了時刻の自由度が高いことから、フレックスタイム制を導入する製薬会社・CROが多い傾向です。

なお、フレックスタイム制とは、「コアタイム」と呼ばれる時間帯のみ稼働が義務付けられ、コアタイム以外の就業時間は自分で設定できる就業形態です。

自分のライフスタイルに合った働き方を実現したい場合は、フレックスタイム制を導入している求人を選ぶと良いでしょう。

臨床開発モニターの平均給与

平成30年度における国税庁のデータによれば、1年を通じて勤務した給与所得者の平均年収は約441万円です。

(出典:国税庁「平成30年分民間給与実態統計調査結果について」/
https://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2019/minkan/index.htm

臨床開発モニターの平均給与は、給与所得者の平均年収をやや上回る傾向にあります。

以下は、臨床開発モニターの平均年収です。

臨床開発モニターの平均年収
約430万~780万円

※上記の平均年収は、求人サイトを参考にした概算値です

また、求人サイトをもとに算出したデータでは、製薬業界で働く臨床開発モニターの平均年収は約450万~850万円・CROの平均年収は約400万~750万円が目安です。

特に外資系の製薬業界は高給傾向にあり、製薬メーカーで働く臨床開発モニターの平均年収を底上げしています。
そのため、製薬業界で働く臨床開発モニターのほうが、CROよりも高い平均年収を示しています。

臨床開発モニターの転職におすすめの資格・スキル

臨床開発モニターとなるために、必要な資格は基本的にありません。
しかし、医療関連資格の保有者・薬剤師などは、臨床開発モニターとして採用されやすい傾向にあります。

ここでは、臨床開発モニターの転職におすすめの資格・スキルについて解説するため、ぜひ参考にしてください。

臨床検査技師

臨床検査技師資格は、所定の要件を満たす学校で3年以上学んだのち、国家試験に合格することで取得できる資格です。

臨床検査技師資格の習得のために学習した検査機器・検査法に関する専門知識は、臨床開発モニターの仕事にも役立ちます。
また、臨床検査技師資格がない場合でも、臨床経験や治験薬のモニタリング経験があれば転職の際に有利です。

臨床工学技士

臨床工学技士は、医療機器の取り扱いに関する資格です。
臨床工学技士養成校で指定科目を履修したのち、国家試験に合格することで取得できます。

臨床開発モニターの仕事では医療機器の研究開発プロジェクトに携わる機会もあるため、臨床工学技士の資格を十分に活かすことが可能です。

MR認定試験

MR認定試験は、MRとしての高い専門性を証明できる民間資格です。
MRは、医薬情報を医療関係者に提供し、医薬品の適正な使用と普及を図る専門職であるため、MRとしてのスキルは臨床開発モニターの仕事にも役立ちます。

MR認定試験は、所定のカリキュラムを履修したのちに受験が可能となり、MR認定試験に合格することでMR認定証を得ることができます。
ただし、製薬メーカーや医薬品販売業務受託機関(CSO)などに所属していない場合は、受験資格を得るために実務教育の受講・MRとしての業務経験が必要です。

英語力

英語力は、特に外資系の製薬メーカーで働きたい際に役立ちます。
外資系の会社では、メールなどのやり取りを全て英語で行っていたり、入社条件に一定の英語力を課したりするケースがあります。

また、内資系の製薬メーカーやCRO勤務であっても、高い英語力を身につけることで、将来のキャリアアップにも有効的です。

臨床開発モニターが転職する際に押さえるべきポイント2つ

臨床開発モニターは需要が高い職種のため、現職の臨床開発モニターであれば転職先が全く見つからないことは稀です。
また、外資系製薬メーカーなどを中心に、臨床開発モニターとしての経験が豊富であれば、他業界と比較して、転職回数をそこまで気にしない企業が多い傾向にあります。

臨床開発モニターが転職する際に押さえるべきポイントは次の2つです。

働き方に合った就業先を選ぶ
製薬業界では高収入を得られる反面、業務範囲が広く、やや忙しい傾向にあります。
一方で、CRO業界の場合は、製薬メーカーより年収が低くなりやすいものの、ワークライフバランスをある程度保ちやすい傾向です。
臨床開発モニターとして転職する際は、自分が希望する働き方に合った就業先を選びましょう。
臨床開発モニターの転職に強い求人サイトを利用する
臨床開発モニターは専門性の高い職種です。
そのため、医療や製薬業界の転職に強い求人サイトを利用することで、効率的に転職活動を進めることができます。

「マイナビコメディカル」では、臨床開発モニターの求人案件を多数掲載しています。
転職相談会・未経験者向けのセミナーなど、転職希望者への支援も行っておりますので、臨床開発モニターとして転職したい人は、ぜひご相談ください。

まとめ

臨床開発モニターの主な転職先は製薬会社・CROで、平均年収は製薬業界のほうが高い傾向です。
一方で、CROは製薬会社から臨床開発モニターのアウトソーシングを受けているため、製薬会社よりも採用数が多くなっています。

臨床開発モニターとして転職する際は、臨床検査技師や臨床工学技士などの資格が役立ちます。
また、製薬業界とCROで忙しさ・給与水準などが異なるため、自分に合った転職先を探すことがポイントとなります。

マイナビコメディカルは、臨床開発モニターの求人数が多く、転職に関するサポートも完全無料で行っております。転職をご検討の際はぜひご利用ください。

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