臨床開発モニターの平均年収と特徴|給料を上げるためのポイントも

最終更新日:2021年12月22日
 公開日:2021年5月7日

臨床開発モニター(CRA)は、医薬品開発の臨床試験をモニタリングし、データを集め、有効性や安全性を確認して医療用新薬の完成に導く仕事です。

臨床開発モニターになるために必要となる国家資格はありません。
しかし、臨床開発モニターに転職する場合は、薬剤師・看護師・MRなど、医療業界の経験・資格を持つ人が応募するケースが多く見られます。

当記事では、臨床開発モニターの平均年収・給料や福利厚生の特徴・年収を上げるポイントについて詳しく解説します。

臨床開発モニターの平均年収

臨床開発モニター(CRA)の勤務先は、大きく分けて製薬業界と開発業務委託機関(CRO)の2種類があります。
臨床開発モニターは、臨床検査技師や看護師と比較して平均年収が高い傾向です。
そのため、収入アップを目指して転職を希望する人が多い、人気の職種であると言えます。

以下は、臨床開発モニターの平均年収です。

臨床開発モニターの平均年収
約430万~780万円

※求人サイトでの募集要項を元に算出しています

なお、未経験から臨床開発モニターになった場合の平均年収は、350万~550万円前後となる傾向です。

また、以下は就業先別の臨床開発モニターの平均年収です。

製薬メーカー勤務 約450万~800万円
CRO勤務 約400万~750万円

※求人サイトでの募集要項を元に算出しています

臨床開発モニターとして働く際は、製薬業界の企業で働くほうが、やや高給傾向にあることが分かります。

他業種における平均年収との比較

臨床開発モニターの平均年収は、臨床検査技師・看護師などの医療系専門職の平均年収と比較して、やや高めの傾向にあります。

以下は、臨床開発モニターと近しい医療系専門職の平均年収です。

他業種の平均年収
臨床検査技師(※) 約461万円
診療放射線技師(※) 約502万円
薬剤師(※) 約560万円
看護師(※) 約483万円
MR 約600万~800万円
製薬研究職 約650万~900万円

(※出典:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」/
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2019/index.html

なお、MRと製薬研究職は、求人サイトのデータより算出しているため数値に幅があります。

臨床検査技師・看護師から臨床開発モニターへ転職する際は、平均年収の上昇が期待できます。
一方で、診療放射線技師・薬剤師・MRから臨床開発モニターへ転職する場合は、一時的に平均年収が下がる恐れがあるため、注意してください。

臨床開発モニターは人気の職種であるため、求人数がやや少ない傾向にあります。
そのため、比較的求人数が安定している治験コーディネーター(CRC)に転職し、治験の臨床経験を積んだのち、臨床開発モニターに挑戦することも一つの手段です。

臨床開発モニターにおける給料の特徴2つ

臨床開発モニターと治験コーディネーターとでは、給料の特徴が大きく異なります。
そのため、転職先として臨床開発モニター・治験コーディネーターの2種類で悩む場合は、注意が必要です。

以下では、臨床開発モニターの給料における特徴を解説するため、ぜひ参考にしてください。

就業先によって平均年収が大きく異なる

臨床開発モニターの年収は、就業先によって大きく異なることが特徴です。

基本的に、製薬会社勤務のほうが、CRO勤務よりも平均年収が高給傾向となります。
特に、外資系の大手製薬メーカーは年収が800万円を超えるケースも少なくありません。

一方で、治験コーディネーターの勤務先は、病院などの医療機関や治験施設支援機関(SMO)となります。
国内の医療機関・SMOには、一定の規制があるため外資系が存在しません。

よって、治験コーディネーターよりも臨床開発モニターのほうが、平均年収が高い傾向です。

経験者・管理職は高給傾向となる

臨床開発モニターの経験者・管理職求人は高給傾向にあり、CROであれば年収700万円・製薬メーカーであれば800万を超えるケースが多くあります。

特に、経験年数を積んでチームを率いた経験がある人などは、転職・ヘッドハンティングなどによって、平均年収を高めやすいと言えます。

臨床開発モニターの福利厚生の特徴は?

臨床開発モニターの特徴の一つに、他業種と比較して多くの企業が在宅勤務・フレックスタイム制を導入している点が挙げられます。

また、「CRA手当」を支給する企業や、導入研修としてシミュレーション研修・臨床開発における一般知識研修などを行う企業もあります。

さらに、女性の働きやすさに力を入れる企業も多くあり、ワークライフバランスを保ちながら働くことができる環境が整備されている点も特徴です。
具体的には、完全内勤で勤務したり、時短勤務が可能なプロジェクトを紹介したりするなど、育児と両立しやすい企業が多くあります。

臨床開発モニターが年収を上げるためのポイント3つ

臨床開発モニターは比較的高収入が得られる職業ですが、給料・職責に応じて、その分忙しくなりやすい点に注意してください。
そのため、自分自身のワークライフバランスを考えながら、長い目でキャリアを考えることが大切です。

以下では、臨床開発モニターが年収を上げるためのポイントを紹介します。

CRA教育研修修了認定を取得する

「CRA教育研修」とは、一般社団法人日本CRO協会が行う研修で、臨床開発モニターにおける実務レベル水準の底上げを目的として実施されています。
「CRA教育研修修了認定」を得ることで、キャリアアップが図れ、転職時にも有利になるでしょう。

また、臨床開発モニターの約半数が「業務の中で英語を使用するケースがある」というアンケート結果から、日本CRO協会では「治験実務英語検定」も実施されています。

(出典:一般社団法人日本CRO協会「治験実務英語検定について」/
http://www.jcroa.or.jp/education/en_overview.html

外資系製薬メーカー・CROへの転職を目指す場合は、治験実務英語検定を取得すると良いでしょう。

需要の高い疾患領域に関する知識をつける

臨床開発モニターにとって、治験に関する広い知識を得ることは重要です。
一方で、需要の高い疾患領域に関する深い知識をつけることで、自身の市場価値がより高まります。

近年では、がんなどの悪性腫瘍・中枢神経系疾患などの領域における臨床の需要が高まっており、悪性腫瘍に関するプロトコール数は年々増加傾向にあります。

(出典:日本SMO協会「日本SMO協会データ2019 (2020年4月実施)」
http://jasmo.org/assets/pdf/about/data2020.pdf

そのため、抗悪性腫瘍薬・中枢神経用薬などの領域に関して、知識をつけると良いでしょう。

外資系製薬会社に転職する

臨床開発モニターの勤務先は、内資系よりも外資系のほうが高収入です。
そのため、臨床開発モニターとして平均年収を上げたい場合は、外資系製薬メーカーなどへの転職に挑戦することをおすすめします。

マイナビコメディカルでは、専門のアドバイザーが医療機関や企業の情報を徹底的に収集
しており、求人の数だけでなく、求人の質にもこだわっています。「定着率」が著しく低い医療機関・企業は原則紹介していません。転職時の年収交渉も行えるため、臨床開発モニターとして転職を検討する際は、ぜひマイナビコメディカルにご相談ください。

まとめ

臨床開発モニターは、医療関連職の中でも、比較的年収が高い職業です。
そのため、看護師・臨床検査技師などから転職した場合、年収アップが期待できます。

また、臨床開発モニターの平均年収は、応募先によって大きく異なり、CROより製薬企業、内資系企業より外資系企業のほうが高給傾向です。
成果主義である外資系企業が多いため、スキルの高い臨床開発モニター経験者や管理職の人は、平均収入が800万円を超える場合もあります。

臨床開発モニターとして年収を高めるためには、CRA教育研修修了認定の取得や、抗悪性腫瘍薬などの知識を身につけることがおすすめです。

臨床開発モニターとして転職を検討する場合は、ぜひマイナビコメディカルにご相談ください。

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