治験コーディネーターの平均年収|給料の特徴・主な福利厚生も

最終更新日:2021年12月27日
 公開日:2021年2月15日

治験コーディネーターは、治験施設支援機関(SMO)や病院・クリニックに所属して新薬の治験をサポートする仕事です。病気に悩む多くの人に貢献できるやりがいの大きい仕事ですが、専門性の高い職種ということもあり、給料や福利厚生などの待遇面はあまり知られていません。

当記事では、治験コーディネーターの平均年収を中心に、他業種との比較や給料の特徴を解説します。福利厚生の特徴や年収アップの方法もまとめているため、治験コーディネーターに興味がある人や、転職を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

治験コーディネーターの平均年収

治験コーディネーター(CRC)は、新薬開発のために必要となる、治験をサポートする仕事です。医師や製薬会社と協力し、スケジュール調整や被験者対応を行います。
治験のモニタリングが中心の臨床開発モニター(CRA)とは異なり、関係機関への報告書の作成、被験者への報告や心身のケアなどの治験業務全般が担当です。

治験コーディネーターの勤務先には2パターンあり、治験施設支援機関(SMO)に所属して医療機関へ派遣される場合と、医療機関やクリニックに所属して院内コーディネーターとして働く場合があります。

医療専門の求人サイトであるマイナビコメディカルによると、治験コーディネーターの平均年収は約370万~430万円です。

治験コーディネーターの平均年収
約370万~430万円

(※出典:マイナビコメディカル/
https://co-medical.mynavi.jp/

マイナビコメディカルでさらに治験コーディネーターの求人を細かく見ていくと、治験施設支援機関(SMO)の平均年収は約320万~420万円となっています。
また、医療機関やクリニックで働く治験コーディネーターの平均年収は、約350万~480万円です。

勤務地や職場の規模によっても異なりますが、治験施設支援機関よりも、医療機関やクリニックで働くほうが年収が高い傾向があります。

他業種における平均年収との比較

治験コーディネーターは専門性が高く、医療関係の転職先として検討されることも多い仕事です。

下記は、治験コーディネーターと他業種における平均年収を比較した表です。
なお、臨床工学技士と管理栄養士の平均年収は、マイナビコメディカル掲載求人の給料情報をもとに算出しています。

治験コーディネーターの平均年収
看護師(※) 約483万円
薬剤師(※) 約560万円
臨床検査技師(※) 約461万円
診療放射線技師(※) 約502万円
臨床工学技士 約300万~450万円
管理栄養士 約300万~450万円

(※出典:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」/
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2019/index.html

治験コーディネーターの平均年収は約370万~430万円であり、他業種と比較してそれほど年収が高くないことが分かります。

治験コーディネーターの平均年収は、臨床工学技士と管理栄養士よりも高い傾向ですが、看護師や・薬剤師・臨床検査技師・診療放射線技師と比べると、治験コーディネーターの平均年収は低い傾向です。
そのため、他業種から治験コーディネーターへの転職は年収が下がるリスクが大きいように感じるでしょう。

しかし、上記の金額は初年度の平均年収であり、転職によって一時的に年収が下がっても、治験コーディネーターのキャリアを積むことで他業種を上回る年収を期待できます。

他業種からの転職で年収の下げ幅が気になる場合は、医療機関やクリニックに所属することがおすすめです。医療機関やクリニックで働く治験コーディネーターは、平均年収が約350万~480万円と高額傾向にあるため、治験施設支援機関に転職するより年収面で有利となります。

治験コーディネーターにおける給料の特徴2つ

治験コーディネーターは、就職する職場によって年収は多少変わりますが、他業種と比べてそれほど年収に大幅な開きがありません。治験コーディネーターの仕事で高給を狙うためには、経験の有無や賞与の多さが重要です。

ここでは、治験コーディネーターの給料に関する2つの特徴について解説します。

医療関連資格による給料の差がほとんどない

医療関連の業種では、資格が給与に直結する場合が多い傾向です。しかし、治験コーディネーターは、医療系資格による給料の差がほとんどありません。
看護師や薬剤師、臨床検査技師など他業種からの転職でも、資格が給料に反映されることはないでしょう。

治験コーディネーターの給料は経験の有無が重視されるため、未経験で採用された場合は、どれだけ資格を持っていてもスタートラインは同じとなります。
経験を積むことが給料アップに繋がるため、未経験から治験コーディネーターの転職を目指す場合は、早い段階での転職活動が有利です。

大手SMO会社が平均年収を底上げしている

治験受託の多くは大手SMO会社が占めており、治験コーディネーターは大手企業の影響力が強い業界と言えます。
平均年収も企業規模によって差があり、大手SMO会社は賞与金額が多い傾向にあるため、治験コーディネーターの平均年収を底上げしています。

治験コーディネーターの求人では、月給ベースで見ると大手と中小企業の違いはそれほどありません。しかし、大手企業は賞与の面で有利なため、その差が年収の違いに繋がります。

治験コーディネーターの福利厚生の特徴は?

転職を考えるにあたり、給料だけでなく福利厚生も気になるポイントです。
求人情報をもとに治験コーディネーターの福利厚生の特徴を調査したところ、下記のような傾向が見られました。

治験コーディネーターの福利厚生の特徴

・完全週休二日制の求人がほとんど
・土日祝日が休みの職場が多い
・GWや夏季休暇、年末年始休暇を取得できる求人が多い
・有給休暇をはじめ、育児休暇制度・介護休職制度・慶弔休暇などの制度が整っている
・ライフスタイルに合わせて働ける求人が多い
・雇用保険・労災保険・健康保険・厚生年金保険などの各種保険制度完備の求人が多い

治験コーディネーターの求人は、手厚い福利厚生が整っている職場が多い傾向にあります。

治験コーディネーターが年収を上げるためのポイント3つ

治験コーディネーターは、他業種に比べて初年度の平均年収が低めです。資格の有無も考慮されないことが多いため、年収を上げるためには治験コーディネーターとしての経験を積むことが何より重要となります。

治験コーディネーターは昇給率が比較的良い職種のため、地道にキャリアを積んで年収アップを目指しましょう。

公認CRCを目指す

治験コーディネーターのスキルや実績を測る目安として「公認CRC」という制度があります。日本SMO協会が主催しているJASMO公認CRC試験をはじめ、いくつかの団体で公認CRC制度が存在します。

公認CRCを取得しているとキャリアアップや転職時にも有利となるため、積極的に取得することがおすすめです。

都市部の職場を選ぶ

治験コーディネーターの仕事で高収入を目指すなら、都市部の職場を選びましょう。
他の職種にも言えることですが、東京や大阪などの大都市圏は給料が高く、地方で転職するよりも高収入を得られる傾向にあります

都市部の職場は給料が高い分多忙な印象がありますが、治験コーディネーターは完全週休二日制の職場が多く、都市部でも収入と休みを両立した働き方が実現できます。

転職時に年収交渉を行う

治験コーディネーターの仕事は、専門的な知識やスキルが要求されるため、転職の際は年収交渉が重要となります。
しかし、自分自身でこれまでの経験や能力をうまくアピールすることは意外と難しいものです。年収交渉を行う際は転職エージェントを活用すると良いでしょう。

治験コーディネーターへ転職するなら、医療従事者の求人に特化した転職サイトの「マイナビコメディカル」をご利用ください。マイナビコメディカルでは専属のキャリアアドバイザーがつき、求職者様の条件に合わせた求人を紹介することが可能です。

企業との年収交渉もキャリアアドバイザーが代行するため、未経験者でも好条件で転職できるでしょう。治験経験者は転職でも有利なため、お気軽にご相談ください。

まとめ

治験コーディネーターの年収は医療関係の業種の中でも平均的な金額であり、薬剤師や放射線技師と比較すると若干低めです。医療関連の資格もより治験コーディネーターとしての経験が重視されるため、転職する場合は初年度の年収が下がる可能性があります。

しかし、治験コーディネーターは経験を積むことで昇給を期待できます。また、給料が高い傾向にある都市部で働くことで、収入を上げることも可能です。

マイナビコメディカルでは、治験コーディネーターへ転職する際の年収交渉や書類作成のアドバイスも行っておりますので、お気軽にご相談ください。

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