【例文付き】治験コーディネーターが志望動機を書く際のポイント3つ
治験コーディネーター(CRC)として転職を検討する際、履歴書に書く志望動機が思い浮かばず悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
志望動機を書く際は、退職理由との一貫性を意識した上で、前職の経験を具体的に記載して自分をアピールすることが大切です。
この記事では、治験コーディネーターが志望動機を書く際に注意すべき3つのポイント・職種別の例文を紹介します。
治験コーディネーターへの転職を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
【治験コーディネーター向け】志望動機を書くポイント3つ
転職時の志望動機は、数ある転職先の中で「なぜその企業・職種への転職を希望するのか」という部分が、採用側へ伝わるように考えることが大切です。
以下では、治験コーディネーターが志望動機を書く際のポイントを3つ紹介するため、ぜひ参考にしてください。
提出形式に合わせた適切な文字数で書く
転職時の志望動機は、履歴書や職務経歴書の提出形式に合わせた文字数で書くことがポイントです。
一般的なフォーマットの履歴書の場合、志望動機の適切な文字数は200~300文字程度、職務経歴書は500~600文字程度が目安となります。
手書きの場合は、1行につき30文字程度の文章を心がけると良いでしょう。
退職理由との一貫性を意識する
治験コーディネーターの転職に限らず、退職理由と志望動機の一貫性を意識することは、転職時の志望動機を書く上で非常に重要です。
以下は、一貫性のある退職理由・志望動機の例です。
退職理由 | → | 志望動機 |
---|---|---|
事務作業が多く、現場に出る機会が少なかった | → | 患者と多く関わる病院に転職したい |
キャリアアップの機会が少なかった | → | 若い場合でも実力があれば昇進できる病院に転職したい |
転職に至るまでのストーリーを採用側が納得感を持って理解できるように、退職理由と一貫性のある志望動機を作りましょう。
オリジナルの内容を記載する
志望動機には、オリジナルの経験・実績を記載することも大切です。
「経営理念・ビジョンに共感した」などのありきたりな志望動機や、どの会社・病院に転職するときでも使いまわせるような文章は避けましょう。
これまでに経験した挫折や成功体験など、具体的なエピソードを詳しく書くことで、採用担当者の印象に残るような志望動機に仕上がります。
【職種別】治験コーディネーターにおける志望動機の例文
専門資格が必要な職種で働いていた人・医療関係の従事者などは、前職での経験を治験コーディネーターにも活かすことが可能です。
そのため、志望動機にも前職の経験を記載し、「治験コーディネーターでも十分に活躍できる」ということを積極的にアピールしましょう。
以下では、治験コーディネーターにおける志望動機の例文を職種別に紹介します。
臨床検査技師から治験コーディネーターに転職する場合
臨床検査技師から治験コーディネーターに転職する際の志望動機は、これまでに取り組んできた検査に関する内容・スキルのアピールが重要です。
以下は、臨床検査技師から治験コーディネーターに転職する際における志望動機の例文です。
- 心電図検査・血液検査など、臨床検査技師として数多くの検査に関わる中で、患者様により近い立場でサポートしたいと考えるようになりました。
治験コーディネーターは、臨床検査技師としての知識や経験を活かしながら、患者様を直接的にサポートできる仕事だと感じております。また、臨床検査技師で培った検査値の判読力・検査に関する知識や、交渉・折衝能力を治験コーディネーターの職に活かしたいと考えています。
臨床検査技師と治験コーディネーターの業務内容・立場などの違いを記載して、志望動機を書く点がポイントです。
臨床工学技士から治験コーディネーターに転職する場合
臨床工学技士から治験コーディネーターに転職する際の志望動機は、医療機器の操作・点検に関する実務経験を踏まえて説明しましょう。
以下は、臨床工学技士から治験コーディネーターに転職する際における志望動機の例文です。
- 病院で7年間、臨床工学技士として勤務する中で、人工心肺装置や人工呼吸器・人工透析などを使用される患者様と接する機会が多くございました。
治験による新薬の開発は、医療器具が日常生活に不可欠な患者様にとって、医療器具が不要となるような希望を与える仕事だと感じております。臨床工学技士としての知識や臨床経験を活かして、治験コーディネーターとして患者様と関わりたいと考えたことが志望動機です。
SMOとして長年の実績を持つ貴社なら、より多くの患者様のサポートに携われると考え志望いたしました。
治験コーディネーターの仕事に興味を持った経緯のほか、転職先の企業を志望した理由なども踏まえて志望動機を書きましょう。
診療放射線技師から治験コーディネーターに転職する場合
診療放射線技師から治験コーディネーターに転職する際の志望動機は、CT検査やMRI検査、放射線治療などに携わった経験・スキルをアピールしましょう。
以下は、診療放射線技師から治験コーディネーターに転職する際における志望動機の例文です。
- 診療放射線技師として働く中で、がんの放射線治療を行う患者様と接する機会が多くございました。
新薬開発という新たな側面から医療に貢献したいと考えたことが、治験コーディネーターを志した理由です。
治験コーディネーターの仕事では、診療放射線技師として患者様と向き合った経験・放射線治療に関する知識などが活かせると考えております。また、貴社ではがんに対する新薬開発など、専門性の高い領域における実績が豊富な点に魅力を感じました。
医療機関での勤務経験を活かし、医療現場を支える皆様、そして患者様に貢献いたします。
診療放射線技師が携わる放射線治療は、がん治療の領域において治験コーディネーターの業務内容と共通点があります。仕事内容の近さを踏まえて志望動機を書く点がポイントです。
管理栄養士から治験コーディネーターに転職する場合
管理栄養士から治験コーディネーターに転職する際の志望動機は、栄養の専門家として活かせる知識や、業務内容の違いに対する理解度をアピールすることが重要となります。
以下は、管理栄養士から治験コーディネーターに転職する際における志望動機の例文です。
- 医療施設で栄養管理の専門家として患者様の健康管理に関わる中で、医療により近い領域で活躍したいと志すに至りました。治験コーディネーターの仕事は薬剤や検査方法に関する医学的知識が求められるため、管理栄養士としての経験を活かしつつ新たなスキルを身に付け、医療に貢献したいと考えます。
すでに管理栄養士から治験コーディネーターとなった人が活躍されていることを知り、貴社を志望いたしました。
栄養や健康に関する知識など、管理栄養士ならではのスキルを踏まえて志望動機を書く点がポイントとなります。また、医療機関での勤務経験があればアピールできるため、志望動機に含めましょう。
薬剤師から治験コーディネーターに転職する場合
薬剤師から治験コーディネーターに転職する際の志望動機は、医薬品に関する知識や患者様とのコミュニケーション能力を含めることが重要となります。
以下は、薬剤師から治験コーディネーターに転職する際における志望動機の例文です。
- 薬剤師として医師や患者様と関わる中で、薬剤の専門知識を活用して、新薬開発という領域で、さまざまな疾患で悩む患者様の役に立ちたいと考えるようになりました。薬剤師としての経験や薬の内容に対する説明力は、新薬開発の臨床試験プロジェクトにおいても役立つと考えております。
貴社は海外との共同研究など、専門性の高い分野において治験を実施している点が魅力と感じました。これまでに得たスキルを活かしてさまざまな新薬開発に携わりたいと考え、貴社を志望しております。
薬剤師が持つ薬の専門知識やスキルを、治験コーディネーターの仕事内容にどう活かせるかを踏まえて志望動機を書く点がポイントです。
看護師から治験コーディネーターに転職する場合
看護師から治験コーディネーターに転職する際の志望動機は、患者様と接した経験の豊富さや、患者様とのエピソードなどをアピールすることが重要となります。
以下は、看護師から治験コーディネーターに転職する際における志望動機の例文です。
- 看護師として数多くの患者様に関わる中で、現状の薬では快方に時間がかかる患者様とたくさん出会いました。中には、新薬を期待しながら一生を終える患者様もおり、その度に「何か自分にできることはないか」と考えておりました。
そして、新薬開発という専門性の高い立場から、看護師の経験を活かして未来の患者様を救いたいという気持ちが芽生えました。患者様の体調変化を見逃さず、医師と適切に情報共有ができる看護師ならではのスキルは、治験コーディネーターの仕事にも活かせると考えます。
貴社は治験実績が豊富であることに加え、働きやすい職場環境作りに注力されている点にも魅力を感じ、貴社への転職を志望いたしました。
治験コーディネーターは、「患者や医師と密にコミュニケーションをとる」という点で、看護師と親和性があります。
主に、看護師は「今の患者」・治験コーディネーターが「未来の患者」を支援する点に着目し、志望動機を書くと良いでしょう。
まとめ
治験コーディネーターへの転職の際は、適切な文字数で志望動機を書き、退職理由との一貫性を意識しましょう。
前職における自分ならではの経験を記載し、オリジナリティのある志望動機に仕上げることも重要です。
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