「柔道整復師はやめとけ」と言われるのはなぜ?柔整師の実態とは

最終更新日:2021年12月17日
 公開日:2021年12月1日

柔道整復師は、整骨院や接骨院、病院、介護・福祉施設でお客様・施設利用者のケガに対する適切な施術や運動療法を行う職業です。幅広いフィールドで活躍できる職業ですが、柔道整復師を志すことに対して、周囲の人に快く応援されなかった経験はありませんか?

そこで今回は、「柔道整復師はやめとけ」と言われる理由や、柔道整復師の可能性、柔道整復師の資格を生かせる職業・職場を徹底的に解説します。柔道整復師を目指している方は、ぜひ参考にしてくださいね。

【関連リンク】柔道整復師になるには?資格取得方法・必要な費用相場を解説!
img

なぜ「柔道整復師はやめとけ」と言われる?

柔道整復師をインターネットで検索すると「やめとけ」「やめたい」というワードが後に続くのを目にした方もいらっしゃるかもしれません。一部の人から柔道整復師に対してポジティブなイメージが抱かれにくい理由には、下記の3つが挙げられます。

  • ・給料が低くて思うように稼げない
  • ・保険の不正請求が横行している
  • ・競争が激しくすぐに廃業・倒産する

ここからは、上記3つの理由についてそれぞれ解説します。

給料が低くて思うように稼げない

柔道整復師は国家資格の有資格者でありながら、平均年収は300万~450万円です。初任給は約16万~20万円と、特に新人のうちはそれほど大きく稼げないことが多く、努力と給料が見合っていないと感じる人も。

※平均年収・初任給は、求人サイトに記載されている給与情報から算出したおおよその金額です。

給料は、仕事のやりがいや満足度に大きくつながる部分。新人のうちは勉強して覚えることが多いので、どうしても業務量も増えますが、納得のいく給料ではないために「やめたい」と考え始める方もいます。

【関連リンク】柔道整復師の給料相場を都道府県別に紹介!年収を高めるポイントも

保険の不正請求が横行している

多くの柔道整復師は、法律やルールに則って保険請求を行っていますが、過去には一部の悪質な柔道整復師による不正請求が問題になったことも…。中には知識不足のまま開業し、知らず知らずのうちにお客様に対して不正請求を行っているケースもあります。こうした保険の不正請求問題があることが原因で、柔道整復師自体にネガティブなイメージを持っている人にとっては応援できない職業となるのでしょう。

とはいえ、不正請求に対する国の取り締まりは年々厳しくなっています。不正請求疑惑がある施術所には領収書・カルテなどの資料の提示が求められ、審査委員会による厳格なチェックが行われています。

競争が激しくすぐに廃業・倒産する

柔道整復師は他マッサージ業よりも比較的独立しやすく、養成校の卒業後すぐ、充分な専門知識や技術力が備わっていないまま開業する人も少なくありません。実際に、2018年度における柔道整復師の施術所は他のマッサージ業より群を抜いて多い50,077か所です。

(出典:厚生労働省「平成30年度衛生行政報告例の概況」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei_houkoku/18/

多くの人が成功を目指して独立開業していますので、激しい競争の中で経営力のない施術所は負けてしまい、業績不振により廃業・倒産せざるを得なくなるケースも発生します。東京商工リサーチが発表したデータによると、2018年度におけるマッサージ業・接骨院の倒産件数は93件と、過去10年で最多の件数を記録しました。

(出典:東京商工リサーチ「 2018年「マッサージ業、接骨院等」の倒産状況は過去10年で最多93件に急増、5年連続で前年を上回る」/https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20190115_04.html

このように、柔道整復師の主な活躍フィールドである整骨院や接骨院の廃業・倒産リスクが高いことが、「柔道整復師はやめとけ」と言われる理由のひとつです。

「柔整師はやめとけ」と一概に言えない理由

給料の低さや保険の不正請求、さらに廃業・倒産リスクなどがネックとなり、「柔道整復師を目指すのはやめとけ」と言われることもあるでしょう。しかし、超高齢社会が進み、柔道整復師は大きな可能性を秘めていますので、必ずしも「やめとけ」と断定できるわけではありません。

ここからは、「柔道整復師はやめとけ」と一概には言えない理由についてご紹介します。

職場によっては高収入を目指せる

柔道整復師の平均年収は約300万~450万円ですが、職場や働き方によっては年収500万円以上の高収入を目指すことも可能です。柔道整復師求人の中には、正社員の月給を35万~40万円以上に設定している施設もあります。

このような求人先は、院長候補を求めていることが多く、経験者が歓迎される傾向にあります。もちろん、未経験の場合でも、教育システムやスキルアップ環境が整っている施設は給与アップが叶いやすく、1年目で30万円程度の月給を得られる可能性もあります。

【関連リンク】マイナビコメディカルで柔道整復師の求人を探す

保険の不正請求は減ってきている

一部の柔道整復師による保険の不正請求は、国によって厳しく取り締まられていますので、療養費の支払いも減少傾向にあります。

(出典:厚生労働省「柔道整復、はり・きゅう、マッサージ、治療用装具に係る療養費の推移(推計)」/https://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken13/dl/111116_01.pdf

しかし、公的医療保険制度が適用される保険診療だけで経営を続けることは決して簡単ではありません。そのため、最近ではさまざまな自費診療を導入して売り上げの確保に努めている整骨院・接骨院も多いです。柔道整復師が不正請求に加担することは少なくなっていますので、過剰に心配する必要はありませんのでご安心くださいね。

工夫次第で独立に成功する可能性はある

柔道整復師の主な活躍フィールドである整骨院や接骨院は廃業・倒産リスクが高いといっても、独立開業をする全員が失敗するわけではありません。実際に独立開業に成功し、1,000万円以上の年収を得ている経営者もいます。

ただ技術を磨くだけでなく、効果的な集客・マーケティングや、お客様が満足できる施術に努めれば、どれだけ競争の激しい地域でも成功する可能性は大いにあります。

【関連リンク】柔道整復師国家試験の合格率は?新卒・既卒で合格者数が変わる理由も

柔道整復師の資格を生かすためには?

両親や知人から「やめとけ」と言われてしまい、整骨院や接骨院以外への就職・転職を考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?せっかく取った国家資格。できるなら柔道整復師の資格を生かせる職場で働きたいと思いますよね。

最後に、柔道整復師の資格を生かせるおすすめの働き方をご紹介します。

スポーツのトレーナーを目指す

柔道整復師の資格を生かし、スポーツトレーナーとして活躍することも可能です。勤め先によっては、外傷・スポーツ外傷や、スポーツ選手のトレーナー業務をメインに担当することもあります。

スポーツトレーナーは、勤務時間は9~18時で完全週休2.5日など、ワークライフバランスのとれた働き方ができることが特徴。柔道整復師の資格を生かしてスポーツ選手のサポートをしたい方や、仕事とプライベートをしっかり両立させたい方におすすめです!

病院や介護施設を勤務先に選ぶ

日本では、全国的に高齢化が進んでいます。高齢化率の増加に伴い、医療・介護サービスの需要と供給のバランスを安定化させることは、国を挙げての課題です。そのため、病院や介護施設でも柔道整復師の需要は右肩上がりとなっています。

病院で働く柔道整復師は、運動機能の専門家として患者さんの骨折や脱臼、ねんざなどの施術を担当します。介護施設では、利用者さんのリハビリテーション業務や、関節リウマチや骨粗しょう症などの施術が主な仕事内容です。

通常の整骨院の年間休日は平均110日なので、年末年始以外はだいたいフルで稼働しなければならないことも…。ただ、スタッフの数が充実している職場なら、年間休日120日以上を確保することができます。柔道整復師としての知識や技術を生かしつつ、ワークライフバランスも重視したい人は、病院や介護施設の求人をチェックしてみてくださいね!

【関連リンク】マイナビコメディカルで柔道整復師の求人を探す

まとめ

柔道整復師は、整骨院や接骨院、病院、介護・福祉施設など、幅広いフィールドで活躍できる魅力的な職業です。しかし、給料の低さや競争の激しさ、保険の不正請求問題のために、周囲から「やめとけ」と言われることも。勤務先を厳選したら、不正請求問題に関わらず、高収入を得ることは可能です。また、工夫次第で独立開業も成功する可能性があるでしょう。

整骨院や接骨院ではなく、柔道整復師の資格を生かせる関連職種で働けば、さらなる収入を得られる可能性もあります。柔道整復師としてスキルを積みたい人、これまでの経験を生かしてジョブチェンジを目指す人は、全国のコメディカル求人情報を掲載する「マイナビコメディカル」にお気軽にご相談ください!専任キャリアアドバイザーが求職者様一人ひとりの就職先・転職先選びをサポートいたします。

【関連リンク】マイナビコメディカルで柔道整復師の求人を探す
転職のプロがあなたにマッチする職場探しをお手伝いします♪マイナビに相談する
【関連リンク】マイナビコメディカルへのよくあるご質問

信頼と実績のマイナビが運営する
安心のサービスです

その他・医療介護職(OTHER)の転職ノウハウ

その他・医療介護職(OTHER)の記事一覧を見る